ボラバイト

ボラバイトを終えて

世界一周前の空いた期間で、ずっと興味があった農業バイトをしてきました。
北海道、千葉の2カ所でバイトをし、これまで体験したことのないことばかりで本当に良い経験になりました。

しんどくて、全身筋肉痛だった1週間目。ちょっと慣れて、人との交流や日々の生活を楽しみ始めた2週間目。農業の大変さを知った一方で、農業やその地域の魅力も知ることができ、最後には生活を楽しむことができるようになっていました。

農業って、想像以上にしんどい。

私がこのバイトを通して知ったことは、農業って想像以上にしんどいこと。

北海道のバイトでは、出荷に関する作業に関わらせてもらいました。
台風の日以外ほぼ毎日、朝5時から夜6時までの間、ネギの箱詰め作業をしていました。

箱詰め作業の内容は、定められた規格に沿ってネギを段ボールに詰めていくこと。
収穫された大量のネギが、根を切り、皮を剥かれ、サイズごとにまとめられた後、私のいるところに回ってきます。

ネギの入った段ボール箱は結構重く、それを詰めては積み上げ、紐をかける機械に通し、積み上げ・・・その連続。ずっと走り回っていました。
大量のネギがベルトコンベヤーや箱に入って高速でやって来るので常に焦っている状態。
この作業を、低めの台で腰をかがめながら行うため、毎日17時ごろから背中のあたりが痺れ始め、18時に仕事を終える頃にはもうクタクタ。
これを毎日、何年も行っている農家の人ってとっても大変。それを身を以て知りました。

出荷工程に関わる人々

ネギを出荷するには、根を切ったり、皮を剥いたり、サイズごとにまとめて結束する作業が必要です。
私のバイトしていた農家では、その作業をほぼ人の手で行っていました。
農業には週休2日制なんてなくて、休みになるのは雨が降り収穫できない時くらい。
その作業には、地元のパートの方農家の家族や親戚の方、さらには中国から来た女の子たちが携わっていました。
地元のパートの方には50代や60代の女性が多く、毎日朝から晩まで働かれていて、そのパワーに若い私が圧倒されていました。
また中国から来た女の子たちは、5:00〜20:00まで働き、お給料の大半を中国の家族へ送っているそう。
彼女たちは3年間日本で働き中国にお金を送り、最終的には中国で家を建てるそうです。
親戚のおじさんは、60歳で退職してから10年以上お手伝いされているらしく、年齢は70歳を超えていて、それでもネギが詰まった重い段ボール箱を持ち上げたり、機械を動かしたりしていました。また、正社員であるお父さん、お母さんは毎日、皆より早くから皆より遅くまで働いています。
私たちが食べているものって、こういう人たちの大変な労働の結果生み出されたものなんだな、と実感しました。

感謝の気持ちと同時に疑問の心も生まれ・・・。

バイト先での生活

最初はいつもの生活と違いすぎて戸惑っていた宿舎での生活。
お風呂はユニットバスで狭いし、トイレは外のボットン便所。暖房をつけるとネギ臭い。
そんな中生活していると、だんだんと快適になって来ました(笑)
まずネギくささは生活している中で消えましたし、自炊もなんとかなったし、トイレも寒い時間帯は虫もいないので快適です。むしろ一人で違う場所で生活していて、みたことない食材が並んでいるスーパーに行くのが楽しくて。
最後には、その生活を楽しみ始めていました。
次行くときには(実はまた行きます)、色々生活に必要なものを持っていこうと思います(笑)

また、今回そんな環境で生活してみて、これまでの生活が快適すぎたんだな、ってことに気付きました。
東京の一人暮らしも、新築がいい、とか、トイレとお風呂は別で・・・とか。
そんな快適じゃなくても、自分の暮らしやすい環境って作り出せるし生活することができる!という自信になりました。

魅力に感じたこと

私はバイトの期間、朝4:00に起き、5:00から18:00まで全力で働き、クタクタに疲れて21:00には寝る、という生活をしていました。
常に全力で、汗水垂らして頑張って働く・・・
お金を稼ぐことってこんなに大変なことだったんだ。と気付きました。
バイト期間中は、こんな風に、全力で働くからこそ、いただくお給料はもちろん、たまの休みの外食や、人との会話、すべてのことがありがたく感じられました。

また、その土地の人々の魅力も感じました。
方言が、ただただ好きで。「だべ」って語尾につけたり、イントネーションが全然違ったり。
何回も聞き直さないと理解できなくって。
これまで聞いたことのないその言葉に、愛着を感じて・・・帰りの飛行機で、「あの方言を、当分聞けないんだな〜」と思うと悲しくなりました。
また、パートや家族の皆さんとの交流も楽しかったです。一緒に働く中で自然と迎え入れてくれて、気にしてくれて。とても嬉しかった。このつながりを大切にしたいな、と思いました。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Translate »