2018~2019 ユーラシア大陸をめぐる旅

【タミル】インドとスリランカの間の島 ラーメシュワラム

こんにちは!
コーチン(ケーララ)→ゴア→マンガロール(カルナータカ)→コーチン(ケーララ)→アレッピー(ケーララ)→トリヴァンドラム(ケーララ)→カンニャクマリ(タミル)→ラーメシュワラム(タミル)
と移動してきました。

知人に借りたロンリープラネットインドの日本語版を読んでいたら、なんとインド本土とスリランカの間に島があるのを発見!これは行くしかない!と行くことを決めたラーメシュワラム。
期待していた以上に素敵な街で、良い出会いもたくさんあり、ここでも色々なことに気づかされました。
また初めて宿を予約せずに乗り込んだ地でもあります。その結果良い出会いがあったのでもう本当に素敵で不思議な場所。

★カンニャクマリからの行き方はコチラ

ここでは、ラーメシュワラムのバス停から街中への行き方・巡り方・思ったこと・・・などなどをまとめようと思います。

ラーメシュワラムって?

ラーメシュワラムってどこにあるのか、名前すら聞いたことがない!って方が多いんじゃないかと思います(私もそうでした)。

ラーメシュワラムは、インド本土とスリランカの間にある小さな島。
島といっても、本土との間に橋が架かっていて簡単に行き来できます。さらに、なんと鉄道も走っています(本数はかなり少ない)!

本土と島を結ぶ島。

日中に橋を通れば、このような絶景を目にすることができます。
「綺麗だろうな〜」くらいしか思っていなかった私は、この橋でテンションめちゃくちゃ上がりました。素敵な場所すぎる。この景色を見るため、だけでも行く価値があると思います。

ラーメシュワラムはカンニャクマリと同じく、ヒンドゥー教徒にとっての聖地としてとても有名。私の理解でざっくり説明すると、めちゃくちゃレアなシヴァリンガがあります。そのシヴァリンガを拝んだり、聖水を浴びたりするためにインド中から巡礼者が集まっています。
外国人観光客は、カンニャクマリと同じくかなり少なく、街を歩いているだけで、ヒンドゥー教徒たちの熱気に直に触れることができます。

また海もとても綺麗。島自体「オールドインディア」なゆっくりした雰囲気なので、のんびりするのにも良いかもしれません。

バス停に着いたら

バス停は、街中からすこーし離れたところにあります。
バスを降りたら、オートドライバーが待ち構えているので(彼らもかなりのんびり穏やか)、目的地を告げて連れて行ってもらいましょう。
私は宿を予約していなかったので、オートドライバーのお兄さんに宿を選ぶのを手伝ってもらいました。

街中までは50ルピー。ホテルを決められず、数軒巡ってもプラスで料金を請求されなかったのがとても印象に残っています。素敵なオートお兄さんでした。

私が滞在した宿

ラーメシュワラムには安いホステル/ゲストハウスはありません!!
私が滞在したのは、「ANANDHA LODGE」という古くからありそうなホテル。
エアコンのない部屋で、値段は1泊700ルピー。Wi-Fiも当然ありません。(Booking.comで事前に探したところ、900〜1000ルピーでWi-Fi付きの素敵なホテルがありました。ちょっとお金を出してもいい、という方にはそちらを強くお勧めします)
より安い宿(600ルピー)もあったのですが、そちらはなんだか薄暗くてジメジメしていてスタッフの雰囲気も悪かったので(なんかぼんやりして無表情で・・・)、やめました。

片言英語の私にも、うなずきながら(インド人特有の首をふにゃふにゃさせるうなずき方)親切に対応してくれたオーナー、そして夜間対応のおじさん。本当に感謝です。

ポンディシェリへ行く直通バスはあるか聞いたらバス停まで行って調べてくれたり、次はやっぱりマドゥライに行くことにする!と言ったら鉄道駅まで送ってくれようとしたり(時間がなくて列車で行くのは結局無理でした)、「今から朝ごはんを食べる」と言ったらスタッフのおじちゃんにお勧めのレストランまで案内させてくれたり。
夜に停電が長く続いた時は、夜間対応のおじちゃんとロビーで色々おしゃべりしました。社会問題、旅行のこと、この島のこと、家族のこと・・・などなど。
なかなか地元の人と深くおしゃべりすることがなかったので、とっても新しい経験でした。そして面白かった。本当に本当にここを選んで良かった!と思っています。

インド!を体感したいなら、かなりお勧めのホテルです〜。
部屋も綺麗でよく眠れました。

巡るべきスポット

Arulmigu Ramanathaswamy Temple

日暮れ後の寺院

ラーメシュワラムの中心にあるお寺。タミルナードゥ州でよくある典型的な形のお寺です。
お寺が開いているのは5:00〜13:00、15:00〜21:00。
5:00〜特別なお祈り、プージャも開かれています(お祈りというか、特別な参拝、という感じだった)。大きい寺院では、プージャはヒンドゥー教徒のみ、というところが多いのですが、このお寺では私も中に入って聖なるシヴァリンガを参拝することができました。お寺の中に入るだけなら無料なのですが、プージャは50ルピー、聖水を被ったり、別の参拝もしようとするとさらにお金が必要です。
★プージャの時間など詳しいことはコチラ

私は朝の5:00からプージャのために列に並んでいたところ(どこのお寺も早朝の参拝がお勧め)、敬虔なヒンドゥー教徒のおじさんに出会い、「普通はヒンドゥー教徒以外は入れないんだよ。興味で来た?ここは博物館じゃないんだよ」などなど厳しい(?)言葉をもらった一方で、それぞれの神様やその像がどういう背景を持っているのかを説明してもらったり、ヒンドゥー教徒のお寺に対する考え方、日々の暮らし方、などなど色々な話をして、「ヒンドゥー教の考え方って、素敵!」と改めて思いました。
特に、自分の外側だけじゃなくて、内側もとても大切にするという考え方(日々修行をして内側も充実させる)はとても印象に残りました。
このところ、自分がどんなことをしたいのか、自分の強みってなんだろう、どういう生き方をしたいんだろう・・・そんなことをずーっと考えていたので、おじさんの言葉が強く胸に刺さりました。
また別れ際に、「内側も大事だけど、家族や日々の生活とか、外側の充実も大事。どちらも充実させて、良い人生を送ってね」と言われたのもとても印象的でした。

今では、内側をより充実させるために試行錯誤しています。
インドって本当に、日々色々なことに気づかされます。。。

Agni Teertham

ここもヒンドゥー教にとってとても神聖な場所。皆海に入って頭から海水を被っています。お香を焚いて、フルーツをお供えしている人も。
漂うお香の匂いや人の熱気がとても印象的な場所でした。

明け方にはサンライズを見ることができます。
この日は早朝5時からお寺へ行って、お寺を出てここに歩いてきたらちょうどサンライズの時間。とっても綺麗で清々しかったです。
朝から(というか、朝の方が)ものすごい人で混雑していました。
ぜひ早朝に、お寺とこちらの聖地を訪れてみてください〜!

Dhanushkodi

インド人観光客がいっぱい

Dhanushkodi(ダンシコリー、と聞こえました)は、とっても景色の綺麗な場所。
道路の両脇にビーチがあって、綺麗な海があって、素朴な漁師小屋があって・・・ここも、来る時の橋と同じく本当に感動しました。

ここでは昔大きな嵐がきて、もともとあった建物が破壊されてしまったらしい。
途中、ボロボロの教会や建物がちらほらとみられました。

ここでやることといえば、ちょっと水に足を突っ込んだり写真を撮ったり屋台でフルーツを食べるくらい。だけど路線バスで来れば料金も安いので(片道30ルピー、ちょっとの間待っていてくれます)、ラーメシュワラムにきたらぜひ訪れて欲しい場所です。

路線バスは、結構待ちますがいくつかの路線がこの場所に行きます。
その辺の人に聞いて、待ちましょう。オートにいちゃんにはダンシコリーまで1,000ルピーと言われたのでもちろん却下・・・。

マドゥライまでの行き方

私はさらに寺院を見たい!と思い、大きな寺院があることで有名なマドゥライに行くことに。マドゥライまでは列車・バス両方が出ています。
列車の方が本数が少なく、バスがお勧め。1時間半〜2時間くらいで着きました。

マドゥライのバスターミナルは市内から離れたところにあり、「オートで市内まで200ルピー」と言われましたが、市内に向かうバスがたくさん出ています。ミナクシ寺院に行くには、どこかのバス停まで行ってそこから直通のバスが出ている、と聞きました。
とりあえずその辺の人に聞きまくって確かめましょう。

ラーメシュワラムのホテルのオーナーに言われたのが、「マドゥライのオートドライバーの1割は親切な人、9割はクレイジーな人」ということ。えーマドゥライってそんなに怖い場所なの!?とビクビクしながら(笑)向かいました笑

おわりに

のちにAurovilleで出会ったAurovilleに45年住んでいるというおじいさん(なんと!ほとんど創設と同じ時期から住んでる!)が、「ラーメシュワラムにまた行きたい」と言っていました。
特別なことは何もないけれど、なんとなーく人を惹きつけるラーメシュワラム。
島全体が「オールドインディア」な雰囲気で、停電も多い(私が訪れる数日前に本土と島とを結ぶ唯一の送電線の火事があったらしく、その影響ではないか、と言っていました)。その古〜い感じが、私はとっても気に入りました。
ここに暮らす人々はなんとなくのんびりしていて、皆親切。

タミルナードゥ州、特にマドゥライを訪れる!という方がいたら、近くて日帰り旅もできます(後日マドゥライで出会ったハンガリー人は、日帰り旅行していました)。ぜひ訪れて欲しい場所です。


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