2018~2019 ユーラシア大陸をめぐる旅

【ラージャスタン】世界遺産 アンベール城 イスラム様式の影響を受けた美しい宮殿

こんにちは!この記事では、インド ラージャスタン州の州都、ジャイプールにあるアンベール城や城への行き方、とその近郊の村についてまとめていきます。

美しい宮殿を見て回るのはもちろんのこと、人々との交流も思い出深いです。来てすぐに帰るのではなく時間があれば少しブラブラ歩いてみてくださいね。

はじめに:アンベール城って?

アンベール城とは、「Amer Fort」として知られる世界遺産。
地元の人には「アメールフォート」と言えば通じます。

このアンベール城は、16世紀にとあるラージプート(この地域の支配層カースト)によって作られました。この城の壁は、中国の万里の長城、同じくラージャスタン州にあるクンバルガルに次いで世界で3番目に大きい壁だそうです。【参考:PalaceOnWheelsBlog

アンベール城への行き方(バス)

アンベール城へはタクシーやオート(Uberを使うとより安く行けます)を使っていくのが一般的。私もインド人の友人にUberを使うように言われました。

ただ、低予算トラベラーとしては、料金の安いバスを使いたいですよね。
いろんな人に聞きまくった結果、簡単にバスで行けました!

アジュメールゲート(下の地図の場所)から頻繁にアジュメール城方面へのバスが出ています。料金は片道20ルピー。

私は29番のバスに乗りアジュメール城にたどり着きました。
オートやタクシーで行くと、ドライバーを待たせているので「急がなきゃ!」ってなる可能性も。ゆっくり観光できるって面からもバスをお勧めします!
ちなみにこのバスから、ジャイプールの見どころの一つである「Jal Mahal」(湖の上に浮かんだ宮殿)もみることができます。

アンベール城を観光

バスに乗ってたどり着いたアンベール城。
城の前でバスを降りると、「ジープで上まで行かないか〜」「象に乗らないか〜」などゆる〜く客引きがあります。それを避けて、朝食を食べるべく近くのお店に。

城の入り口前にはこういうお店がいくつかあるので食べ物には困りません。レストランも何軒かあります

ここでサモサとカチョリを食べ、チャイを飲んだ後(今振り返ってみるとインド毎日食べまくってたなあ・・・だから太ったんだね・・・)、いざアンベール城へ!

城の前には長い階段があり、象に乗って上まで行けます。
ちょいと象がかわいそうな気も。象を調教するとき結構残酷なことをする・・・って聞いたことがあって。この象もそうなのかそうじゃないのか分からないけれど、それが頭にあったので「わ〜象だ〜〜!!」ってはしゃげませんでした;
しかもこの階段、歩いて登っても全然疲れない距離でした。
いつか客引きおじさんに「日本人は歩くの好きだね〜」って言われたけれど、私たちはもともと歩かせられることに慣れてる気もするw日本の神社やお寺もめっちゃ登るところあるしね。

階段を上った先から見た景色。向こうにも城壁が!この辺り一帯、こういう遺跡がいっぱいあるみたいです。

さて、入場料500ルピー(いつも思うけど、外国人料金高いよなあ・・・)を払って城の内部へ。最初に見えるのがこの門です。細かな装飾や優しい色合いが素敵ですね。

鏡の装飾が施されている建物

城の内部には通路が張り巡らされており、まるでトレジャーハンターになった気分。
地図なんてないので、自分で歩き回って行きたいところに行くしかない。探索するのがかなり楽しかったです笑

植物の絵が描かれている建物。素敵!

とても美しく、見どころや写真スポットがたくさん&歩き回るのも楽しい。何時間でも過ごせそうな場所です。
けれど人の多さと暑さにちょっと疲れて・・・正午ごろにお城をあとにします。

その辺の物売りのお兄ちゃんに「この村には365個も寺院があるんだ。すごくいい村だよ」と聞いたので、別のルートで城から降りて、村を通ってバス停へ向かうことにしました。
この選択が、アンベール村での素敵な体験に繋がりました・・・。

アンベール村

来るときに来た方向と逆の道から村に降りると、石畳の道や、石造りの家々が並びます。
ここを色鮮やかなサリーを着た女性たちが歩いていくものだから、なんだか別の世界に来てしまったような、そんな感覚になりました。

村を歩いていると、確かに寺院が多い。南インドの寺院とは全く違う建築様式で驚きました。

このあとフラフラ歩いて、大通りのお店が立ち並ぶエリアに出ました。
そこで、ある男の子に声をかけられました。
どこから来たの?と聞かれ、日本、と答えると、少し日本語を喋って、おお〜すごいね〜と話すと、言語は将来のために必要だから勉強している、とのこと。
なんだか色々おしゃべりして、チャイもいただいて、色々喋ってみると、この少年もとってもスピリチュアルな考え方をしていて。
最近おじさんが亡くなったらしく、この子は頭を刈り上げていて(インドにはそういう風習があるようです)、その死がもしかするとこの男の子をスピリチュアルな考え方にさせているのかもしれないけれど。色々話していて、「ああ〜そうか、そういう考え方もできるよね」と気づかされました。その内容は四方八方にまとまりのないものなので省略します。。。

AZUSA
AZUSA
これは私の中でのラージャスタンあるある。スピリチュアル+謎のちょっと居心地の悪さ=?

最終的に、この子の家でお昼ご飯をご馳走になることに笑
従姉妹やおばさん、おじいさんおばあさんとおしゃべりして楽しかった。
従姉妹(16歳くらい)は、今ボーイフレンドがいるとのこと。インドではお見合い結婚が一般的で、ボーイフレンドの存在は家族には隠しているとのこと。「そのボーイフレンドと結婚したい?」と聞くと、驚いたように首を横に振り「ノーノー」という彼女。
インドの子は、結婚と恋愛は分けて考えているのかなあ〜。なんて思ったり。

従姉妹と私

そんなインドの村の若い子事情も知ることができて面白かった。
素朴なアンベール村の人々と触れ合うことができて、、とても素敵な体験でした。

いつも誰でもそんな体験ができるとは限らないけれど、素朴で平和でゆったりとした時間が流れているアメール村、ぜひアンベール城に来たらついでに散策していってほしいなと思います。

おわりに

ホステルに帰って同室のインド人に「見知らぬインド人に家に招待されてお昼ご飯を食べた」というと、「もう絶対そんなことしないで!」と怒られました。
確かに、普通に考えれば、知らない人について行くなんて日本でももってのほか。
でも何が正解なのか私はわからない。
何年も前、ウズベキスタンを旅行していたときに、ブハラという街で見知らぬおじさんの家に招待されてディナーを食べて、「ハートマネー」を要求されさらには土産物を高い値段で買わされる、ということがありました。
けれど、よくよく考えてみるとその人の目ってなんだか虚ろな?というか、なんか変な目だった気がして。人を騙すような人って、目でわかる気がします。
いつも警戒しまくって心を閉ざしていたら、人々もそれに気づいて、一枚のガラスを挟んだような状態でしかその場所のことを見ることができないんじゃないかなあ。
だから少しは心を開いてみるのも大事。・・・だけど・・・。うーん、分からない・・・。

以上がアンベールでの思い出でした。
帰りも行きと同じく29番のバスに乗り、ジャイプールに戻りました。


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