2018~2019 ユーラシア大陸をめぐる旅

【イラン】世界遺産イスファハーン〜「世界の半分」と言われるほど繁栄した街〜

16世紀末にサファヴィー朝の首都だった街、イスファハーン。
最盛期には「イスファハーンは世界の半分」とも言われたこの都市は、今ではその美しさから世界各国からの観光客を惹きつけています。

今回は、そのイスファハーンの歴史・行くべき場所をご紹介していきます。

イスファハーンとは

イスファハーンは16世紀末、サファヴィー朝の首都として栄えた都市。
その繁栄ぶりから、「世界の半分」とも言われていました。

サファヴィー朝は、16世紀初め、神秘主義教団がイランに建てた国家。シーア派を国教とし、スンナ派のオスマン帝国との抗争も起きていたそう。一時は国の存亡の危機に瀕していたのですが、アッバース1世の時代、軍の整備や王の権力の強化、中央集権体制の回復などの政策が行われ、オスマン帝国やポルトガルから奪われていた領土を奪還。首都をイスファハーンに遷都し、貿易や絹織物、ペルシア絨毯の輸出を奨励。17世紀、イスファハーンは世界中から富が集まる、最も繁栄した都市の一つになりました
その頃、イスファハーンの人口は500,000人を超え、ロンドン、パリ、江戸、北京、イスタンブールと並ぶ大都市だった。

AZUSA
AZUSA
歴史を見ると結構最近のことで驚きますね

その後、政治の腐敗などで次第にサファヴィー朝は衰退、1736年に滅亡します。

このサファヴィー朝によって、イランではシーア派が信仰されるようになり(現在もイランではシーア派が信仰されている)、住民の間では「イラン人」としての結束意識が高まったそう。今のイランという国家の設立に大きな意味を持つ王朝です。

それでは、イスファハーンの街で見るべきものをご紹介していきます。

イマーム広場【世界遺産】

イスファハーンが都となると、アッバース1世はイマーム広場(王の広場と呼ばれていた)を建設。大規模な市街改造が進められ、イマーム広場の周りには幾つものモスクや宮殿が建設されました。

このイマーム広場では、様々な催し事が行われたり、レスリングなどのスポーツも行われていたそう。

今ではその頃の賑わいは想像もつかない静けさ。観光客が静かに歩き回り、それぞれの時間を過ごしていました。

広場の中心には馬車が観光客を待っていました。

広場の近くには、観光客向けのバザールが広がっているので、ブラブラ土産物を探すのも楽しいかもしれません。イマーム広場に行く際には、時間をとって、ゆっくりと歩き回ってみてくださいね。

ハージュ橋(Khaju Bridge)

イマーム広場から約3km(徒歩40分)。1650年、アッバース2世の治世に建設された橋がこのハージュ橋。イランで最も長い川、ザーヤンデルード川にかかっています。

この橋、美しいその姿はもちろん、その人の多さも見どころ!!
実はこの橋の近くにある公園も人で埋め尽くされていました。イランの人々は公園に行ったりピクニックするのが好きで、この日もピクニックしている家族連れがたくさんいました。

イランの人々の暮らしを感じることができる素敵な場所。イマーム広場からも歩くことのできる距離なので、散歩がてら行ってみるといいかもしれません。

宮殿と庭

イスファハーンには、幾つもの宮殿が存在しており、それぞれの宮殿が庭園を持っています。庭園にはたくさんのバラが咲いていたり、噴水があったり、ベンチではイランの人々が談笑していたり、子供達が遊んでいたり・・・。穏やかな時間を過ごすことのできるオススメスポットです。

ジューススタンド【珍ジュース】

イスファハーンではジューススタンドを頻繁に見かけました。ジューススタンドでは、野菜やフルーツを使ったフレッシュで濃厚なジュースを飲むことができます。

その中でも珍しいのがニンジンジュース。
なぜかイランではニンジンを使った食べ物を多く見かけました。

※「with ice」はオススメしない。
イランのジューススタンドではice=ソフトクリームという意味らしい。ニンジンジュースの中に甘いソフトクリームの入った謎の食べ物が出てきました・・・。

アイス

暑いイランでは、アイスクリーム屋さんも街中の至る所で見かけました。
ソフトクリーム数種類だけを出しているところもあれば、サーティワンアイスクリームのように、様々なフレーバーを揃えておりトッピングもできるお店もあります。

私が行ったのはホステル近くのアイスクリーム屋さん。夕方になると人だかりができていたので、きっと、地元の人に人気のお店なのでしょう。美味しかったし、お店の人もフレンドリーでイスファハーンで一番気に入ったアイス屋さんです。

イランで食べたアイスはどれも結構レベルが高かった(少なくとも、東南アジアよりは)ので、訪れたらぜひトライしてみてくださいね。

おしゃれカフェ

イスファハンは国内外から観光客の集まる一大観光地。
そのためおしゃれカフェも多く、驚きました。

私が訪れたRadio Cafeは、雰囲気がとても素敵。静かに読書したり、調べ物したりするのにもぴったりでした。もちろんコーヒーも美味しい。私が訪れたのは朝の時間だったため、朝食セットを食べている人が多かったです。

特にイマーム広場周辺はカフェがひしめき合っているので、ぜひトライしてみてくださいね。

おわりに

現代のイランの礎を築いた王朝の首都だったイスファハーン。
今では、大きなイマーム広場や数々のモスク、宮殿に当時の面影を少しみることができるのみ。当時はどれほど賑わっていたのか、想像もつかない。
何度も隆盛を繰り返し、現在では観光都市として発展を続けているイスファハーンだが、この地が昔のように「世界の半分」と呼ばれることはもうないのだろう。

イスファハーンを歩いていると、広場やバザール、宮殿を観光、というよりも、人々の暮らしがすぐそばにあることに気づきます。
ぜひ、訪れた方は世界遺産だけでなく、街をブラブラして、人々を観察したり、時には一緒にピクニックしたり、とイランの生活を身近に感じてみてくださいね。

参考


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