2018~2019 ユーラシア大陸をめぐる旅

【ロシア】ソビエト時代の遺構〜レーニン廟でレーニンの遺体を見学

ロシアの首都、モスクワ。
観光名所、「赤の広場」の一角に、革命家であり政治家、ソビエト連邦の初代指導者であるウラジーミル・レーニンの遺体が安置されている場所があります
彼の遺体には保存処理が施されており、亡くなってから100年ほど経った今でも、綺麗な姿を見ることができます。

今回は、レーニン廟の場所や並び方、オープン時間についてご紹介。
私はたまたま入ることができましたが、オープン時間が少なく、しかも閉まっている曜日も多いので、モスクワに行く方は、訪れる日を決めておいた方が良いでしょう。

レーニン廟とは?

レーニン廟 (Мавзолей В. И. Ленина) とは、モスクワの赤の広場にあるレーニンの霊廟。
レーニンが1924年に亡くなってから、その遺体には保存処理が施され、多くの人が弔問できるように石造の霊廟の中に安置されました。

【ウラジーミル・レーニン】1870-1924
ロシアの革命家。ロシア共産党の指導者として活動し、十月革命を成功に導く。革命政府の議長としてソビエト連邦の初代指導者を務めた。
また、コミンテルンの創設を主導した。
(参考:ウィキペディア)

実はソビエト連邦解体後、何度もレーニン廟を撤去しようという動きがありましたがそのたびに反対に合い、レーニン廟は現在でも当時のままになっています。

ソビエト時代の遺構と言いますか、当時を感じて、一人一人が考えることのできる貴重な場所だと思います。

レーニン廟のアクセス、入り方

アクセス、営業時間

レーニン廟は、赤の広場の一角、広場を挟んでグム百貨店の向かいに位置しています。

地下鉄の駅から行くには、

  • Библиотека имени Ленина (ライン1)
  • Охотный ряд (ライン1)
  • Театральная (ライン2)
  • Площадь Революции (ライン3)
  • Арбатская (ライン4,3)
  • Александровский сад (ライン4)
  • Боровицкая (ライン9)

などの駅が便利。
このエリアはモスクワの中心地。たくさんの線が集まっているため、結構どこからでもアクセスは簡単です。

また、オープン時間は以下の通り。
  月曜日 定休日
  火曜日 10:00〜13:00
  水曜日 10:00〜13:00
  木曜日 10:00〜13:00
  金曜日 定休日
  土曜日 10:00〜13:00
  日曜日 定休日
そもそもオープンしている時間が少ないので、事前に予定して狙って行くようにした方がいいかも。
ちなみに、入場料は無料です。

列の並び方

レーニン廟はオープンしている時間が少なく、その決められた時間に人が殺到するため、長蛇の列ができます。
その列はロシア国立歴史博物館やマクドナルドのある方面、レーニン廟から見て北西側に続いていました。
赤の広場ではよくイベントが開催されるため、そのたびに列の並び方は変わるかもしれません。列を見かけたら、並んでいる人になんの列か、レーニン廟の列はどこか、聞いて確かめた方がいいかもしれませんね。

私の訪れた日にも、赤の広場ではイベントが開催されており、一部入れないエリアがありました。私たち側でも、臨機応変に対応できるといいですね。

注意点

  • レーニン廟へ大きい荷物を持って入ることはできません
    訪れる際は、持っていくにしても小さな街歩き用のカバンにしましょう。大きいスーツケースやバックパックを持って行かないように!
  • レーニン廟の内部では写真撮影は禁止されています
    兵士が見張っており厳粛な雰囲気ですので、騒いだりしないようにしましょう。

実際に行ってみたレポート

それでは、私が実際にレーニン廟を訪れたときのことをご紹介しようと思います。

私は、全くレーニン廟に行く予定がなく赤の広場を訪れたのですが、たまたま長蛇の列を見かけ、なんだろう?と並んだところがレーニン廟の行列。せっかくの機会なので、列に並び、入ってみることにしました。

レーニン廟に入る前に、手荷物検査を受け、いざレーニン廟へ。

レーニン廟へレーニン廟までの道のり

レーニン廟までは、このように壁際を進んでいきます。

レーニン廟レーニン廟までの道のり

誰かのお墓なのか?モニュメントの前にお花が。

レーニン廟レーニン廟までの道のり

スターリンの石像の前にもお墓が。こういうのはロシアや旧ソ連地域でよく見かけるやつですね(スターリン像はあまり見かけないけど)。

レーニン廟レーニン廟

こちらがレーニン廟。重厚な石造りの建物で、この地下にレーニンの遺体が安置されています。入り口にはキリル文字で「レーニン」と書いてありますね。

建物の中はひんやりとして肌寒く、薄暗い空間にレーニンの遺体が照らし出されており、なんだかとても不思議な空間でした。レーニンの遺体は、「本当に亡くなった人の遺体?」と思えるくらい綺麗で、今にも目を開けて動き出しそう。

ソビエト時代は、あらゆる宗教や、昔からの伝統文化が否定され、禁止されていたけれど・・・レーニンやスターリンなど、人をある意味で崇拝しているような、そんな時代だったんだな。
けれど、それ以前の帝政ロシア時代の圧政を考えると、そこから逃れさせてくれたレーニンたちをまるで神様のように崇拝してしまうのもわかる気がするな。。

私が生まれる3年前にソビエト連邦は崩壊。しかも旧ソ連の地域に生まれたわけでもないから、私は、実際にその時代がどうだったのか知りません。
ただ、旧ソ連の国々を何カ国か訪れて、ロシアも旅して、ロシア文学も少し読んで。また、こういう場所に来て。そのような経験を通して、その時代に思いを馳せることはできます。
歴史は繰り返すと言いますし、様々な場所で起こった様々な出来事を知るということは、とても必要なことだと思います。その中でも世界に大きな影響を与えた国の、貴重なものをみることができることは貴重なことだと思います。
アトラクションとしてではなく、そういう意味で、とても良い経験ができました。

皆さんもモスクワを訪れた際は、ただ美しい街並みを見物したりおいしいものを食べるだけはなくて、この国が辿ってきた歴史に思いを馳せてみてください。
経済がどんどん拡大し、様々な歪みも生じている現代ですが、それに抗おうとした人たちの余薫を感じることができますよ。

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