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Russia

【ロシア】ロシア美術の魅力を堪能〜モスクワのトレチャコフ美術館

イヴァン・アイヴァゾフスキーの絵画

2019年8月、シベリア鉄道に乗り、ついにロシアの首都モスクワにたどり着きました。
モスクワには、さすが、ロシアの誇る美しい文化を知ることのできる場所がたくさんあります。

その中の一つが、今回ご紹介するトレチャコフ美術館。
ロシアに来ないと見られない、ロシアの画家の絵画が多く展示されており、中には世界史の教科書で見かけたことのあるものもありました。

トレチャコフ美術館とは

トレチャコフ美術館トレチャコフ美術館

トレチャコフ美術館は、モスクワの中心、赤の広場の南にある歴史のある美術館。
1856年に創立され、11世期から20世期初頭までの多くのロシア絵画を収蔵しています。

アクセスと周辺環境

トレチャコフ美術館の最寄り駅は、地下鉄ライン6、ライン8のトレチャコフスカヤ駅

駅の周りは、レストランやカフェなどが立ち並ぶおしゃれなエリアになっており、美術館へ行く前にどこかでランチ、なんてどうでしょう。

私も、駅の近くのカフェでカフェオレと軽食でくつろぎタイム〜
トレチャコフ駅の近くでトレチャコフ駅の近くにて

 

営業時間、入場料

美術館の営業時間は以下の通り。

 月曜日 定休日
 火曜日 10:00〜18:00
 水曜日 10:00〜18:00
 木曜日 10:00〜21:00
 金曜日 10:00〜21:00
 土曜日 10:00〜21:00
 日曜日 10:00〜18:00

入場料は大人500ルーブル(約860円)、18歳までは無料。
この値段で、こんなに膨大かつ素敵なコレクションを見ることができるなんて。破格の値段だと思いました。

チケットは、館内の自動券売機と券売所で買うことができます。
自動券売機の表示がかなりわかりづらかったので、券売所で買うのをお勧めします。

トレチャコフ美術館でロシアの近代美術を堪能!

トレチャコフ美術館には、ロシアの11世期から20世紀初頭の絵画が所蔵されています。
その中でも心惹かれたのが、その中でも新しい部類の絵画。
その力強さ、ユニークさがとても魅力的でした。ここでは、私が心惹かれたそれらの絵画を少しご紹介します。

ヴァシーリー・ヴェレシチャーギン

ヴェレシチャーギンの絵画ウズベキスタンのサマルカンドについての作品

ヴァシーリー・ヴェレシチャーギンは、19世期後半から20世紀初頭にかけて活躍した画家。ロシアの中央アジア遠征をはじめとする戦争についての作品や、長期旅行における作品で知られています。
ウズベキスタンやチベット、インドなど、様々な場所で見たことをそのまま描いているようで、当時の人の衣装や暮らしなどを彼の絵画から見ることができ、とても興味深かったです。

ヴェレシチャーギンの絵画インドについての作品

特にウズベキスタンやインドなどについての作品では、実際に私が訪れた場所についてのものもあり、中には当時と現在でそれほど変わらない景色もあり。
同じ景色を100年以上前に彼も見ていることに対して、とても不思議で素敵な気持ちを感じました。

イヴァン・アイヴァゾフスキー

イヴァン・アイヴァゾフスキーの絵画海についての幻想的な絵画

イヴァン・アイヴァゾフスキーは19世紀に活躍したアルメニア人の画家。
海をモチーフにした多くの作品を残しました。
彼はロシアだけではなく、外国でも活躍。なんと19世紀半ばには、オスマン帝国のスルタンに招聘され、数々の作品を残しました。彼の作品は、今でもトルコの美術館に展示されているそうです。

イヴァン・アイヴァゾフスキーの絵画海についての幻想的な作品たち

海と、光と、人々と、そこにあるものたちの物語を幻想的に描いた作品たちに心奪われました。

また、流行っていたのか、彼以外の画家による似た作風の作品もいくつか見かけました。

トレチャコフ美術館別の画家による幻想的な風景画

イサーク・レヴィタン

イサーク・レヴィタンの作品ロシアの魅力を表している絵画

イサーク・レヴィタンは、19世期末の風景画家。
現在のリトアニアの地域に住むユダヤ人の家庭に生まれた背景を持っていた画家です。

彼の作品には、ロシアの空空漠々とした風景が描かれています。
私が実際にロシアを旅行して魅力に感じたのは、どこまでも続く大河や白樺の森などの自然の美しさ。まさにそれを表現している画家だな、と思いました。

ワシーリー・スリコフ

ワシーリー・スリコフの絵画大衆を生き生きと描いた作品

ワシーリー・スリコフは、19世紀後半から20世紀初頭、ロシア帝国末期の画家。
彼は庶民の日常生活に注目し、過去のイメージを描いています。

トレチャコフ美術館では、絵画を時代順に展示していました。
より古い時代の絵画では、上流階級の生活を描いていたり、肖像画だったり、宗教画が多かったのですが、帝政ロシア末期には庶民生活に注目している画家が多い印象。時代の移り変わりを、絵画から感じ取ることができますね。

ヴィクトル・ヴァスネツォフ

トレチャコフ美術館の絵画ファンタジックな絵画

ヴィクトル・ヴァスネツォフは19世紀半ばから20世紀初頭の画家。
神話や宗教・歴史を題材とした作品で知られています。

美術館を巡っていると、一際異彩を放っている作品がいくつかあります。
それが、このようなファンタジックな絵画。実際にはありえないような壮大な表現を用いているこれらの絵画は、ロシア象徴主義という19世紀末から20世紀初頭にかけての芸術運動の一員としてみなされています。

おわりに

上で紹介してきたようなもの以外にも、エカチェリーナ2世やイヴァン雷帝の肖像画など、私たちに親しみのある絵画も展示されていました。

普段、日本で暮らしているとロシアの絵画をじっくり見る機会ってなかなかありませんよね。ロシアの絵画、と言われても想像もつかない方も多いのではないでしょうか。
しかし、今回ご紹介した作品たちをはじめとして、帝政ロシア末期には、様々な画家が、自然を表現したり、伝統的なロシアの文化に回帰したり、庶民にスポットライトを当てたり、それぞれの表現でそれぞれの主張を行っていました。ロシアの絵画を見ていると、時代の流れ、帝政ロシアがやがて革命へと向かっていく流れを感じることができます。

ロシアを訪れる方は、そんな歴史的な観点で物事を見る機会を作ってみてはいかがでしょうか。そんな時、トレチャコフ美術館はとってもオススメの場所です。