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【映画感想】MINAMATA(21年9月)

9月23日、公開日に「MINAMATA」を観てきました。

主演ジョニーデップが演じるのは
フォトジャーナリスト W.ユージン.スミス。
実際に熊本県に出向き水俣病を取材し、自らも暴力に遭いながらも写真を撮影。
彼の撮影した写真は世界を震撼させ、世論を動かしました。

コロナウイルス、世界各地で頻発する大規模な山火事・・・
人の活動を原因とする災害が後を絶たない中、
もう一度公害のことを見返すべき・・・
そう思ったため、ブログにも書いていこうと思います。

水俣病の概要

水俣病とはそもそも何なのか。
小学校の頃、授業では習いましたが、いまいちよく理解していなかった自分。
映画を観たのを機に、今一度振り返ってみることにします。

  • 水俣病の患者が発生した地域
    熊本県 水俣市周辺 八代海
    ※新潟県でも同様の公害が起きており、そちらも水俣病と呼ばれる。
  • 水俣病の原因と内容
    工場から排出されたメチル水銀化合物に汚染された魚介類を食べることによって起こった神経系疾患。
  • 歴史(熊本県)
    1950年頃〜
    貝類や魚、海藻に異常。
    猫が狂い死にするなどの異変が見られる。
    1956年
    水俣病 公式に確認。
    この後1965年に新潟水俣病が発生するまで
    行政による対策は進展せず。
    伝染病ではないかと恐れられ、差別も発生。
    1968年
    水俣病の原因が確定。
    原因となったアセトアルデヒドの製造を中止。
    その後被害者への補償などが行われるも、
    発生から原因究明、対策まで時間がかかり、被害が拡大。

【水俣病の詳しい歴史がまとまっているページ】

主人公 W.ユージン.スミスとは

この映画で描かれるW.ユージン.スミスは、アメリカの写真家。
第二次世界大戦の際には戦争写真家として戦地へ派遣、その後は雑誌ライフにて「フォト・エッセイ」に取り組み、1970年、のちの妻であるアイリーンと出会い縁があり水俣病の取材に。
1978年、戦争写真家だった頃の後遺症や、水俣病の取材の際に受けた暴力などを要因としてか59歳という若さで亡くなります。

映画「MINAMATA」に触発され、
ユージン・スミスと妻のアイリーンの共著で出された写真集「MINAMATA」を購入してしまいました。
他にも彼の作品を収録している写真集はいくつかあるので、そういうものを手に取ってみるのも良いかもしれません。

MINAMATA

映画の感想

映画では、ユージン・スミスがアイリーンに出会い、
熊本県で水俣病の取材・撮影を行うという彼の後半生を描いています。

静かで美しい海と、そこで静かに暮らす人々をまるでユートピアのように描く一方、
公害や企業、それによって人々が被った暗い部分も静かに描かれていて、
観客に考えさせる類の映画になっていたように感じます。

水俣病など公害や、人の活動によって引き起こされる環境問題などへの
問題意識の喚起はもちろんなのですが、

自分は何をするべきなのか、
自分の人生ってなんなのか、毎日悶々と悩んでいる私にとっては
ユージンの写真に対する姿勢や、撮影を手伝うアイリーンへの言葉、
その狂っているほどの本気度みたいなものに揺さぶられました。

なので、公害や環境汚染などに問題意識を抱えている人だけでなく、
人生を何か迷っている人、悩んでいる人、そんな人にもおすすめできる映画でした。

当時の景観を再現するため、ロケ地にセルビアやモンテネグロを選んだというのを観賞後に知りびっくり。だからこそあの不思議な雰囲気が出ていたのですね!

おわりに

今年は私の大好きな原監督の「水俣曼荼羅」という映画も公開予定と、
水俣病!な年になっています。
私も、自分なりに水俣病のことを調べ、深めた上で
いろんな作品に臨みたいなと思います。

↓水俣曼荼羅の特報も載せておきます!

追加情報(9月28日)

後日、個人的に応援しているメディア「Choose Life Project」で
水俣病と映画MINAMATAなどについて特集されていました。
ユージンのパートナーであったアイリーン・M・スミスさんも出演されており、
実際に当時を経験した人の言葉が聞ける貴重な機会であるとともに、
今も続いている水俣病や、変わらない政府の体質について
考えさせられる内容になっています。

映画を見て、「感動的だったね」で終わらせてはいけない!
ぜひ観てみてください。