国内旅行

【東京】浅草十二階(凌雲閣)跡地へ行ってみた

みなさんはご存知だろうか。
戦前、浅草には12階建ての建物「浅草凌雲閣(通称:浅草十二階)」があった。
谷崎潤一郎の物語や、恒川光太郎さんの短編小説を読んでこのことを知り、跡地に行ってみた。

跡地には、ぽつんと記念碑が設置されていた。何だかあまり人目につかず物寂しい・・・。背後にある建物には、現在パチンコと「オーケーストア」と言うスーパーが入っている。

跡地にある記念碑

記念碑には、1890年に完成したこと、設計は東京の上水道設計者であるイギリス人「ウィリアム・K・バルトン」(※)が担当したこと、当時としては超高層だったことや、隅田川やお台場、筑波、秩父の山々が望めたとされていることなどが書かれている。

AZUSA
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他に高い建物がなかった当時、きっと今でいうスカイツリーや六本木ヒルズの展望台とかから眺めるような気持ちだったんだろうな〜

ウィリアム・K・バルトン
1887年に外国人技師として来日。彼が基本プランを作成した下関市高尾浄水場は1906年に給水を開始し、現在まで1世紀以上使用されている。取水〜配水までの一連の施設が登録有形文化財に登録されている。
なんとバルトン家とアーサー・コナン・ドイルは親交があり、シャーロック・ホームズシリーズに日本に関する知識が登場するのはバートンとの交流によるとも言われている。
(WikipediaといくつかのWebサイトより)

 

少し離れたところにある「ユニクロ浅草店」の1階には、大正時代の浅草六区を再現したジオラマが設置されていた。
大正モダンな見た目の建物を再現すれば、もっと浅草六区の魅力が増すのでは・・・?なんて思ってしまうのだが、どうなのだろう・・・。

ユニクロ浅草店にあるジオラマ

ジオラマの解説には、大正期には約20館もの映画館があったことや、凌雲閣には日本初の電動エレベーターが設置されていたことなどが書かれている。

確か、谷崎潤一郎の「痴人の愛」で、まだ少女のナオミと主人公の男が活動写真を見るために待ち合わせをしていたのも、浅草だったような気がする。
大正時代の街並みに価値を見出して、いつか再現されて観光スポットにならないかな、なんて思う。

今回ご紹介したのは、いずれも雷門から西側、
商業施設「浅草ROX」や「浅草演芸ホール」「ドンキ」があるエリア。

浅草凌雲閣記念碑
スーパーマーケット「オーケー」の入っている建物の前にある。

ユニクロ浅草店
1Fにジオラマが設置されている。

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