2018~2019 ユーラシア大陸をめぐる旅

【イラン】北西の街タブリーズ 世界遺産のバザールのある穏やかな街

2019年5月、半月かけて北から南までイラン縦断の旅をしました。その旅の最後に訪れたのが、イラン北西部の街、タブリーズ。
トルコやアルメニア、アゼルバイジャンとの国境に近く、トルコ系の住民も多いこの街。これまで訪れたイランの都市の中で一番穏やかで、優しさを感じた街でした。
タブリーズでは中東最古のバザールがあることでも知られており、このバザールは2010年に世界遺産に登録されました。

この記事では、そのタブリーズの歴史や魅力をお伝えしていきます。

タブリーズとは

タブリーズとは、イラン北西部 東アゼルバイジャン州の州都で、イラン第4位の人口を抱える都市。東アゼルバイジャン州はアゼルバイジャン、アルメニア、トルコと国境を接しており、タブリーズから各地へ向けてバスや鉄道が運行されています。

AZUSA
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私も、ここからアルメニアに行くバスに乗るためにタブリーズに訪れました

タブリーズは古くからシルクロードにおける商業の中心地として重要な役割を担っており、中東最古かつ世界最長のバザールが今でも残っています。このバザールは2010年ユネスコ世界遺産に登録されました。

タブリーズの見どころ

中東最古のバザール【世界遺産】

タブリーズの中心部に位置するタブリーズ・グランド・バザール。
古くからシルクロードの商業の中心地として栄えたこのバザールは、中東最古のバザールで、世界で最も長い商業施設としても知られているそう。2010年にユネスコ世界遺産に登録されました。

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そんな歴史あるバザールだけど、今でも賑わっていて日常生活の中にあるのがすごい、と思いました

バザールの内部はまるで迷路のよう。品物ごとにエリアが別れており、加工食品コーナー、金物コーナー、野菜や果物コーナー、ペルシャ絨毯コーナー、など種類豊富で歩いていて全く飽きることがありません。

私はここで、チーズや野菜などを買ってみました。お店の人と話しながらお買い物するのってとても楽しい!ちなみにあまり英語は通じません。

私がタブリーズを訪れる約1週間前、このバザールでは火災がありました。
私が訪れた日にも、火災の起きたエリアには幕が張られ、その周りには人だかりができていました。

青のモスク

1465年に建設された、剥がれ落ちたタイルが印象的なこのモスク。18世紀の地震により壊滅的な被害を受け、今に至ります。内側に残るタイルの装飾がとても美しかったです。

レンガがむき出しの外観からは、美しいタイル装飾が施されていた時代を想像することができませんね。

他の美しいタイル装飾が施されているモスクも良いが、このモスクへ来てその歴史に想いを馳せてみるのもいいかも。結構空いていたのでゆっくり巡ることができる。

アゼルバイジャンミュージアム

タブリーズは、数多くの美しい博物館でも有名。
他にも色々な博物館があるのですが、私は歴史や文化に興味があったので、考古学および歴史博物館であるアゼルバイジャンミュージアムを訪れました。

入場料は200,000リヤル。開館時間は8:00から18:30。

この地域独特の、面白い品物がたくさん展示してありました。

 

 

 

展示品の中には、中国から輸入されたような陶磁器も。
シルクロードで繋がっていたんだなあ、というのを実感しました。
こういうものを見ると、思っていた以上に昔から、様々な場所・人々が繋がっていたんだなあ、不思議だなあ、と思います。

もし考古学や歴史に興味があったら、ぜひ訪れてみてくださいね。また、何か疑問がある時には、職員の人が説明をしてくれるので、よりタブリーズの歴史を知ることができると思います。

公園

タブリーズの人によく聞く観光スポットといえば、公園。テヘランからタブリーズに向かう列車の中で出会った女の子とその友人と一緒にEl Goli Parkという大きな公園を訪れました。

El Goli Parkにある池(上の写真)は、もともと、農業用貯水池として使われていたんだとか。その後、カージャール朝時代に王室のための宮殿が建てられ、40年前の革命前、イラン最後の王朝時代まで改築が続けられました。

公園内にはちょっとしたカフェもあります。私が訪れたラマダンシーズンには全てのカフェが閉まっていたのですが、普通の時期は皆カフェでチャイを飲んだり軽食を食べたりしてゆったり過ごしているらしいです。

まったり1日過ごすことのできる素敵な公園でした。

タブリーズ中心部からはメトロで行くことができるのですが、この時はウーバー的な配車アプリを使って行きました。

街歩き

タブリーズはコンパクトな街なので、歩いてブラブラするのもおすすめ。美しい建物が多く、そういう建物を外から眺めているだけでも楽しかったです。

タブリーズ市庁舎

タブリーズ・グランド・バザールの地区へ入るためのゲート

ブルーモスクの隣の公園

タブリーズを訪れたら、ぜひ、ブラブラ街歩きをしてみてください。美しい建物に混じって、新たな発見があるかもしれませんよ。

タブリーズの食べ物

ラマダン中だったのでレストランは閉まっていたのですが、お菓子やパン類は売っていました。その中でもタブリーズ独特のものや、実際に食べて美味しかったものをご紹介していきます。

バクラヴァ的なお菓子

友人に連れて行ってもらったお菓子屋さんにて。
トルコのバクラヴァ、というお菓子に似たものがたくさん並べられているが、のちに別の友人に聞いたところ、これはバクラヴァではないとのこと。

バクラヴァと同じく、甘いシロップがかけられたナッツ類を使ったお菓子。
甘いものが好きな人は、気に入ると思う。ぜひトライしてみてほしい。

ミルクから作られたお菓子

まるでキャラメルのような、ミルクから作られたお菓子。
バクラヴァ的なお菓子を買ったお店に並べられていました。
ちなみに、このお菓子はタブリーズだけでしか手に入らないらしい・・・。

私は食べていないので、トライした人がいたらぜひどういう味だったかぜひ教えてください!

パン

他の都市と同じく、タブリーズにはパン屋さんがたくさんあリマした。その中でも心惹かれたこのお店。パティスリーとくっついており、ケーキの並ぶケースの横にはたくさんの種類のパンが並べられていました。

可愛らしいネオンの看板。

チーズくるみパン。こんな日本のパンみたいなパンもある。
ラマダン中にはパン屋さんに助けられました・・・イランを訪れたら、ぜひ様々な種類のパンにトライしてみてくださいね。

おわりに

北から南にイランを縦断してきた私。
最後に訪れた街タブリーズは、イランで訪れたどの都市よりも素敵な場所でした。

タブリーズには、様々な素敵なものがある。
澄んだ空気、親切な人々、美味しい食べ物、その他革製品も有名。
また、郊外に出れば美しい自然や、遺跡などもある。

テヘランで学生生活を送っているタブリーズ出身の友人は、そう行ってタブリーズを絶賛していました。もしイラン旅行の予定のある方がいたら、タブリーズを訪れることを強くお勧めします。

参考


最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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