イランの首都、テヘランにある。全長270mに及ぶ大きな歩行者専用橋。
2つの大きな公園を結ぶように建てられているその橋は、タビアト大橋と呼ばれ住民の憩いの場になっている。テヘランを訪れたらぜひ行ってもらいたい場所だ。
ここでは、タビアト大橋への行き方、見どころ等をご紹介する。

1.タビアト大橋とは

タビアト大橋は、テヘラン中心部の北側に位置する全長270mの歩行者専用橋。イランで最も大きな歩行者専用橋だ。
タビアトとは、ファルシー(ペルシア語)で自然、と言う意味の単語。その名の通り、緑あふれる2つの大きな公園を結ぶようにして建てられており、住民達の憩いの場になっている。

橋は、高速道路の上を横切って建てられている。
橋にはなんとレストランやカフェ、フードコートが入っており、なんと一日中楽しめる施設になっている。
2.タビアト大橋までの行き方
タビアト大橋の近くまでは、メトロで行くことができる。
最寄り駅はRed LineのShahid Haghani駅。
駅を出て、道に沿って西に歩いていくと山のような大きな公園に出る。
その公園が2つある公園の1つ、ターレガーニー公園だ。
その公園を超えるとタビアト大橋にたどり着く。
3.タビアト大橋の見どころ
(1)美しい景色

タビアト大橋の魅力は、何と言ってもそこから見える美しい景色。
大気汚染の影響で、少し黄色がかって見えるが、雪をかぶった美しい山々を見ることができた。
私はこの山々を見るためにこの橋を訪れた。
テヘラン中心部からも見えるが、こんなにひらけたところで綺麗に山々を一望できる場所はここしかないだろう。

(2)ローカルライフを垣間見れる

ショッピングでもなく、映画でもなく、イランの人々って公園へ来るのが本当に好きなよう。歩きながらおしゃべりしたり、セルフィー撮ったり、ピクニックしたり。
イラン人は公園が好き、と言う情報は事前に得ていたが、「なんでこんなに人が!?」と言うくらい多くの人が公園と橋を訪れていてびっくりした。多くの人がピクニックを楽しんでいた。
こう言う場所に来れば、そんなローカルライフを垣間見ることができる。
友人や家族連れで楽しんでいる人ばかりで、一人なのが少し寂しかった。
(3)テヘランの発展ぶりを実感できる
テヘランに来る前は知らなかったのだが、テヘランは本当に発展している都市だ。メトロ網はテヘラン中に張り巡らされているし、人も車もとても多い。また、ビルも多い。
この場所に来れば、そんなテヘランの発展ぶりを実感できる。

橋の美しい構造もそうだが、橋からは建設途中のビルが多く見られる。
これを見て、テヘランの発展ぶりを実感した。
こう言うのってなかなか街中にいては分からないもの。ぜひ、少し遠くから見渡してもらいたい。
4.おまけ-橋の中のカフェに入ってみた
イランって通貨の価値が暴落しており、外国人にとってはなんでも安い。
このカフェではメロンジュースを頼んだが、こんなにいい立地で立ったの90,000リヤル(1ユーロも行っていない!)。
ちなみに、イランではフルーツジュースが至るところで売られている。びっくりするのがそのフレーバー。メロン、ニンジン、など他の国ではあまり見かけないフレーバーが多い。特に人参にはびっくりした。また別の記事で書こうと思う。
このカフェでは、なぜか、少し飲みかけの時にドライアイスのサービスがあった。1人客がおらずアウェイ感漂うが、こう言うところに来ればさらにローカル気分を味わうことができるだろう。他にも色々レストランやカフェ、もっと気軽なフードコートもあるので、ぜひトライしてみてほしい。
5.終わりに
博物館やモスクなどはもちろんだが、このような公共の公園や橋もイランに来たら訪れるべき場所だ。
イランの人は本当に公園が好きで、一度イラン人の友人と出かけることになった時には、まず公園へ行って公園中を歩いた。
また、場所によっては多くの人がピクニックを楽しんでいる。その賑やかさは、まるで休日の代々木公園のよう・・・。
タビアト大橋は、テヘランでそんな平和で穏やかな人々の暮らしを垣間見ることができる、オススメスポットだ。
テヘランを訪れた際にはぜひ寄ってみてほしい。地下鉄の駅も近くにあるのでアクセスは抜群だ。
