半月のイラン旅行を終え、国際バスでアルメニアの首都エレバンにやってきた(※)。エレバンは世界最古の都市の一つで、旧約聖書で語られる「エデンの園」が存在していたという伝承があるらしい。その通り、青々とした緑に赤いレンガで作られた建物など、とても美しい街だった。※国際バスでの国境越えについてはコチラ
残念ながら、日程の都合上エレバンには1日しか滞在できなかった。
ここでは、私が1日で巡ったエレバンの観光名所やレストランなどをまとめようと思う。

1.はじめにーエレバンとは
エレバンとは、アルメニアの首都。
世界最古の都市の一つで、その歴史は紀元前8世紀まで遡ることができるそうだ。旧約聖書で語られる「エデンの園」が存在していたと言う伝承がある。
旧約聖書に登場するアララト山や、ノアの方舟伝説のある地もこのエリアートルコ東部にある。このエリア一帯が歴史の深いエリアなのだ。
エレバンは、古くからシルクロードの中継地として重要な街だった。そのため、アラブの国々やペルシア、オスマン帝国など様々な国の侵略や支配を受けてきた。最終的に、1990年代にはソ連の一部となる。
1991年、約30年前にソ連から独立し今に至る。
2.エレバンの観光スポット
(1)共和国広場
この広場の周りには、歴史博物館や政府機関など、重要な建物が建てられている。それぞれの建物が独特&とても美しい。

この重厚感のある建物が、アルメニア歴史博物館。
目の前にある噴水で、夜にショーが行われることが有名。

政府機関の建物。モザイクのような赤いレンガが特徴。
ちなみに目の前の標識に書かれているのがアルメニア語。全く読めない。
この広場の周りには、有名なホテルやレストランなどが立ち並んでおり、まさに街の中心部と言える。
(2)ブルーモスク

18世紀に建てられたシーア派のモスク。
ソビエト時代には使われなくなっていたが、独立後はイラン政府の支援を受けて修繕された。現在、アルメニア国内で唯一のモスクだ。
青い屋根と青々とした木々のコントラストがとても美しかった。
(3)アルメニア正教会の教会

アルメニアは世界で初めてキリスト教を国教とした国として有名。
現在、アルメニアでは90%以上の人がアルメニア正教会を信仰している。
このHoly Mother Of God Kathoghike Churchは12世紀から13世紀に作られた、エレバンでも最古の部類の教会だそう。
赤いレンガで作られた温かみのある教会で、中に入ると熱心にお祈りしている人を多く見かけた。イコンも他の正教会と少し異なっており、興味深かった。
イコンや、宗教関連の歴史的な道具は次項で紹介する Folk Art Museumにもたくさん収蔵されていた。
(4)Folk Art Museum

アルメニアの文化に興味がある人には、Folk Art Museumがオススメだ。
伝統的な柄の織物や壺、木で作られた可愛い製品など様々なものが展示されている。

博物館を入ったところに絨毯がたくさん置いてあった。
ペルシア絨毯に似ている気もするし、もっと中央アジアの方の柄に似ている気もして面白い。

アルメニアでは、よくこういう顔の天使が描かれていたり、彫られていたりするのを見かける。独特で可愛らしい。

これは調味料入れ。可愛すぎる。お土産で売ったら大人気だと思うのだが、残念ながらアルメニアでは観光客向けの土産物屋さん自体見かけなかった。

他にも、アルメニアのアルファベットが刺繍されたクロスステッチや、

ぶどうがあしらわれた食器(ちなみにアルメニアではワインが有名)、

聖書を置くための台には、面白い彫り物がされていた。
幸運なことに、この日は博物館が無料で入れる国際的な日。無料でこんな素晴らしい博物館を見学することができた。
小さい博物館だが、アルメニアに興味のある人にとってはとても面白い場所のはず。ぜひ訪れてみてほしい。
3.おすすめレストランーWooden House
私がエレバンで訪れたレストランは、ホステル近くのこのレストランのみ。
トルコでいうロカンタのように、好きなお惣菜を選んで取っていくスタイル。
フレッシュジュースやパン、サラダ類も充実していたし、ケーキも置いてありティータイムに訪れている人もいた。テイクアウトも可能。
とても気に入ってしまい、1泊しかしていないのに2回も行ってしまった。


味も美味しいし値段も安い。
営業時間が短いので注意が必要。夕方早くには閉まってしまう(GoogleMapには9:00〜21:00と書いてあるが間違いのようだ)。
ぜひランチタイムなんかに行ってみてほしい。
お惣菜やパンは日時によって種類が異なるので、何度訪れても飽きないんじゃないかと思う。
美しい歴史のある街、エレバン。
これまでに触れたことのない、独特の文化や建物、言語など街を歩いているだけでも驚くことばかりだった。
もしイランやトルコに行く機会があったら、ぜひ、この南コーカサス地方もついでに巡ってみてほしい。
