今回は、ジャイプールの北東に位置する、パキスタンとの国境近くの街、ビカネールの見どころをご紹介します。ラクダ祭りやヒゲコンテスト、細く入り組んだ路地や色彩豊かな布市場など、小さい街だからこそ味わえる異国情緒満載の街です。
また、ネズミの神様を祀っていることで有名な「カルニマタ寺院」も近くにある。
ラージャスタン州を訪れたらぜひ行ってみてくださいね。
※2019年4月現在の情報。
ラクダフェスティバル(次回は2020年1月!)

ビカネールは、ラージャスタン州の中でもパキスタンとの国境近くに位置する街。
年に一度のラクダ祭りで知られており、次回は2020年1月に開催されるとのこと。
(参考:INDIAN HOLIDAY PVT.LTD )
私が訪れたのは観光客の少ない閑散期だったが、それでも街中には普通にラクダの姿があった。

キャメルフェスティバルでは、ラクダの乳を使ったお菓子を食べることができるそう。フェスティバルの時期に行ったら、ぜひ味わってみて欲しい。
また、キャメルフェスティバルと同時に、「ヒゲコンテスト」なるものも開催される。

白く長いヒゲが特徴のこの男性、なんと2017年のヒゲコンテストで優勝したことがあるらしい。街を歩いていると、時々ヒゲがとても長い男性を目にするが、もしかすると彼らはヒゲコンテスト優勝を目指して日々精進している方々なのかもしれない。
布好きにはたまらない!?布市場


地元の人に聞いたのですが…
ビカネールはパキスタンと近いこともあり、もともと人があまり住みたがらない土地だった。そこで、政府は税金を安くして人々のビカネールへの移住を促進したそう。
今でも、他の街よりも税金が安い。
そのため、ビカネールでは、サリーやシャルワールカミーズ(パンジャービードレス)に使われる布地が他の街よりも安く、品質も良いそうです。
そのため、ウダイプルやジャイプールといった大きな街から布地を買いに来る人も多いんだとか…。
街の中心部には布市場があり、布を選んで仕立てるところまでここで済む。
布屋さんが立ち並び、仕立て屋さんが路上でミシンを操って服を仕立てる・・・そんな素敵な場面を間近に見ることができます。
地元の人のオススメの布屋さんは政府のやっている「ガバメント ストア」。
他の店よりもより安価で質の良い布地を扱っているそう。
宿泊しているホテルやホステルの人に聞けば教えてくれると思うので、インドの服が欲しい時には、覗いてみるといいかも。※英語は通じない
ネズミを祀る寺院「カルニ マタ寺院」

ビカネールから路線バスで数十分。Deshnok(デシュノック)という小さな街にその寺院は存在しています。
この寺院、ネズミの神様を祀っており、なんと寺院内には数え切れないほどたくさんのネズミが飼育されている!!(しかも野放し)
運よく、私の行った時期はちょうどお祭りが開催されており、この日も多くの人で賑わっていました。

皆、お供え物を持って寺院の中にくるのだが、そのお供え物はもちろんネズミの餌になります。


寺院の中を歩いていると、足の上をさっと何かが通り過ぎた。ネズミがそこらじゅうを駆け回っているので、その中の一匹が私の足の上を通ったよう。
寺院の外に出ると、おばちゃんが「プラサードだよ〜」と言って、おさがりのお菓子を配っていました。

なんだか和菓子にも通ずるところがあるような、ナチュラルな甘さのお菓子。
一つ食べ終わると「もう一つ食べなさい」と。「十分十分!」と言っても、無理やり渡された。こんな交流が楽しい。
参考になりませんがカルニマタ寺院への行き方をご紹介します。
ビカネールからバスが出ているので、それに乗っていきます。
運賃は忘れたがめちゃくちゃ安いので心配いらない。私はオートでバス停まで連れて行ってもらった。
乗る時に行き先を聞きましょう。あとは周りの人が助けてくれる、でしょう。
Maps.meなどのマップアプリを入れておくといいかも。
(こんな辺鄙なところまで来る旅行者なら、みんなテキトーに行けるだろう…)
スペクタキュラー!ジャイナ教寺院

ビカネールのオールドタウンにあるジャイナ教寺院。
閉館ギリギリに行ったのですが、住み込みで寺院の管理をされている男性に案内してもらいました。白を基調とした色合いに西洋的なセンスも感じる。

建物じゅうに細かく施された装飾が美しい。


ラージャスタン風のデザインもいたるところに見られた。
ジャイナ教寺院はどこもスペクタキュラーで美しいが(以前訪れたジャイナ教寺院についてはコチラ)、この寺院もとても美しかった。
おわりに
このように、ラクダ祭りの時期以外には観光客の少ないビカネールだが、だからこそ素朴な人々との触れ合いや独自の文化を肌で感じることができました。
最後にご紹介したジャイナ教寺院では住み込みで男性と男の子2人が働いていた。
男の子は背は高いがまだ細々としていて、貧しい家庭で生まれたんだろうな・・・とわかるいでたちだった。インドでは、特に観光地のレストランやホテルなどで、貧しい家庭で生まれたであろう子供が、まだ幼いうちから働いているのをよく目にした。彼らに衣食住が与えられているのは良いことだが、児童労働ってインドでは当たり前のことのようにまかり通っている。(観光客もそれを気にしてはいない)特に北インドを旅して、児童労働に対して強い疑問と問題意識を持ちました。
ビカネールも私にとって結構思い出深い地。
まだまだ書ききれていないことが多々あるので、あと数回にわたって、ビカネールのことをご紹介していこうと思う。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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