こんにちは!
世界一周旅行をやめ、10月のはじめに日本に帰ってきました。
そして、これからも日本で暮らすことに決めました。
今のところ、何ヶ月もかけての長い旅行はもう行かないかな、という感じ。
ここでは、その決断にいたった理由や、帰国してから1ヶ月間でおきた様々なことについて書こうと思います。
帰国してからの1ヶ月
帰国してから毎日いろいろなことがあり、濃い日々を送っていたのですが、自分の気持ちの整理のためにも、最初にそのことを書こうと思います。
5年前に癌が見つかり、闘病生活を送っていた父。
その父がとうとう、11月はじめに52歳で亡くなりました。
私の帰ってきた日、ちょうど病院で余命宣告を受けた父。
そこからちょうど1ヶ月経った日。父は家族に見守られながら自宅で亡くなりました。
自宅へ帰ってきてから、私は母と共に父の介護をしていました。
父の体力の衰えていく様子は本当に急激で、「癌ってこういうものなのか」、と驚きました。
昨日まで歩いていたのに、今日は歩くことができない。
昨日まではベッドの上で寝返りを打つことができていたのに、今日はそれにも介助が必要。
昔は筋肉もりもりで、家族の誰よりも力強かった父でしたが、最後の1ヶ月はどんどんと筋肉がなくなり、お風呂に入ることもトイレに行くことも、ほとんど食べることもできなくなり。そんな様子を近くで見て、一緒に頑張っていました。
しかし、父の最後の1ヶ月間は本当に充実したもので、様々なことが本当にスムーズに進んでいきました。
余命宣告を受けてから、いわゆる「終活」をはじめた父。
まだ体力のある時には、近くの葬儀場まで出かけていき、見学したり、葬儀のプランを決めたり。お寺まで出かけて行って戒名を決めたり、資産を整理したり、友人や会社の同僚と会ったり。「最期は家で迎えたい」と、在宅医療を利用し自宅で最期を過ごすことも決定。
亡くなった後も、父の意向通りスムーズに物事が進んでいっています。
「父って本当にすごい人だな」と感じる日々です。
父の病が教えてくれたこと
父の病は、家族全員にとって試練でした。家族のメンバーそれぞれが、一人一人何かに気付くように、神様が与えてくれた贈り物だと感じています。
父はもちろん、母、妹、弟もそれぞれが内面的に良い方向に変化して、成長しました。もちろん私も、様々なことに気がつきました。
大学を出てから、東京で一人暮らしを始め、その後8ヶ月間ほど海外を旅していた私。
そんな私に神様が知らせたかったことって、家族の大切さ、なんじゃないかなあ、と私は思っています。
これまで、家族のことをあまり顧みてこなかった私。
仲の良い家族で毎年皆で旅行なんかも行っていましたが、それが当たり前のことだって思っていたところもありました。
でも、この父の死を経験してから、家族でいられる時間や、家族全員が健康でいられること、皆でお出かけできること・・・これら全て、永遠に続くことではない、ということを知り、より深く家族の大切さを理解しました。
その結果、家族のそばにもっといたい。と思うようになりました。
旅をして、様々なところに様々な文化があり、素敵な物事も本当にたくさんあるのを知りましたが、自分の身近なところにある素敵なことにはなかなか気がつくことができないもの。
今回、そんな身近な、けれどとても貴重な幸せに気がつくことができました。
これからのこと
旅や父の病を通して、私は自分がとても興味のあること、一生をかけてやっていきたいなあ、と思うことを見つけました。
それは、健康に関すること。人を癒すこと。
父は病気になってから食事に気を遣い、様々なこだわったものを食べていました。
また、旅の途中でも、無農薬のものや、自然な暮らしをしている人々に出会い・・・。
そういう、生活に近いところから人の健康は生まれるんだな、それに関わる仕事がしたいなあと思うようになりました。
まだバタバタしていて年内は実家で母のサポートをしようと思っていますが、来年はそのようなことに関する仕事を見つけて、働きたいなと思っています。
おわりに
父親が亡くなった、ということ。
私たち家族にとっては、少し寂しいけれどすごく悲しいことではなくて。
むしろ、父にとっては新しい旅立ち、という喜ばしいことだと思っています。
なので、お葬式は笑顔で、記念撮影なんかもしたりして。
葬儀場を決めたり、戒名を決めたり、最期をどこで迎えるかを決めたり、最後まで自分の生き方を貫いた父。そんな父が誇らしくてたまりません。
来年は、家族のメンバーそれぞれが、自分の夢に向かってチャレンジする年だと思います。
私も頑張るぞー!とやる気で満ち溢れています。
また、まだロシア・バルト三国・ベラルーシに関する記事も書くことができずにいるので、時間のあるうちに少しずつ記事を書いていこうと思います。これからもよろしくお願いします!