2018~2019 ユーラシア大陸をめぐる旅

【トルコ】東部と西部の違い〜実際に感じたこと・思ったこと

エディルネのセリミエ・モスク

2019年の4月〜5月にかけて、イラン、アルメニアとジョージアなどの南コーカサス地方、トルコ東部、イスタンブールとエディルネといったトルコ西部を旅しました。

トルコの東の果て(ワン・ドゥバヤジット)と、西の果て(イスタンブールやエディルネ)を旅して、トルコってすごく多様で、一言で言い表せない国だということを知りました。今回は、この旅で実際に聞いたことや感じたことをまとめていこうと思います。

街並みの違い〜アジアとヨーロッパ

最初に、街を歩いていて感じた街並みの違いをご紹介していこうと思います。

東の果てドゥバヤジットのメインストリートは、なんだか中央〜西アジアの田舎を想起させる街並み。歩く人は暗い色の服を身につけている人が多く、道端の椅子に座ってチャイを飲みながらタバコをふかすおじさんたちを多く見かけました。

ドゥバヤジットにてドゥバヤジットのメインストリート

一方、西の果てエディルネはどことなくおしゃれ建物の色も白など明るい色が多いし、地面に敷かれたタイルで模様が表現されています。テラス席でくつろぐ人々の姿も多く見かけました。

エディルネエディルネのメインストリート

2つの街を比べてみて、トルコ東部=アジア、トルコ西部=ヨーロッパ、というように感じました。
トルコ東部の街、ワンから飛行機で西部に移動した時は、同じ国でこうも違うものなのか、と驚いた記憶があります。

ムスリムと言っても多様

エディルネのセリミエ・モスクエディルネの世界遺産セリミエ・モスク

トルコではイスラム教徒が多いです。ただ、どのくらい生活の中で実行しているか、という度合いは人や地域によって差が大きいなと感じました。今回旅をして色々な人と話してみると、トルコ東部に信心深いムスリムが多い印象でした。

トルコ東部では、若者たちも率先してラマダンを行い、何か悩みがある時には、モスクにお祈りに行っていました。ヒジャブを自分の意思でつけている女の子も多かったです。
その一方で、トルコ西部の若者たちに話を聞くと、イスラム教を信じていない、という人が多かったです。ラマダンもやっていないし、「アザーンの音が嫌だ!」という人まで。

私がこれまでアザーンを美しい、と思っていて、それをムスリムの人に言ったら話が盛り上がるのでは!?と思っていたため、その固定観念が覆された出来事だった。

多様な人種 クルドの人々

クルド人村

トルコ東部では、クルドの人々を多く見かけました。ドゥバヤジットで訪れたこの村の人たちだけでなく、案内してくれたアフメドさんや、ワンでイフタールに招いてくれた青年もクルド人。

クルド人とは、トルコ、イラク、イラン、シリアや中東の国々にまたがる形で分布する山岳民族で、独自の国家を持たない世界最大の民族集団。
人口は2,500万〜3,000万人と言われており、中東ではアラブ人、トルコ人、ペルシャ人に次いで多いそうです。

多い人口を持ちながら、オスマン帝国内に居住地を構えていたことからオスマン帝国が第一次世界大戦に敗れた後は列強諸国によって分断され、今のように様々な国に散らばって暮らすようになったそう。

今でも、クルド人の独立を求め活動している人々がいる一方で(トルコとシリアとの国境近く、ディヤルバクルやマルディンのあたりは、外務省の海外安全情報で「渡航はやめてください」との情報が出ている)、海外に活路を求め移民となる人々も多いとのこと。

トルコに住むクルドの人々は、現在、不利な立場に置かれているわけではないと思う。クルドの地域の踊りが全国的に有名だったりと、クルド地域も含めてトルコ、と皆が思っている印象でした。
ただ、実際にクルドの人々と交流することによって、民族問題に興味を持つきっかけとなりました。

食文化の違い〜スイーツ

トルコは広く、地域ごとに独特の食べ物がある。
その中でも地域差を感じたのが、スイーツ。

例えば、トルコの代表的なスイーツ、バクラヴァ。
これはもともとトルコ東部のお菓子で、特にディヤルバクルのヴァクラヴァは全国的に有名だそうです。

エディルネのお菓子屋さん

また、トルコ西部エディルネでは、こんなお菓子を見かけました。
「ハイラボル(Hayrabolu)」というお菓子で、カステラ生地をシロップに浸したようなお菓子。トルコ東部では見かけたことがなかったので驚きました。

このように、地域によってスイーツは様々。
いつかトルコ全土を巡って、スイーツ巡りをしてみたいなあ・・・

おわりに

トルコと言っても、地域によって様々。
今回は東部と西部の違いを挙げたが、黒海側、内陸部、などなど地域の違いはもっとたくさんあると思います。

今回はトルコ旅行に半月ほどしか充てられなかったので、次もしトルコに行くときはもっと長期間、様々な場所を旅してみたいな・・・。
これからトルコに行く方には、首都イスタンブールやカッパドキアだけでない、どこか別の場所にも行ってみるのもオススメです。きっと、ガイドブックには載っていない、新しいトルコを見つけられるはずですよ。


最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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