約半月のイラン縦断の旅を終えた私はアルメニア エレバンに向かった。
アルメニアとはコーカサス地方にある国で、キリスト教を国教とした最初の国として知られており、1991年にソ連から独立した。
ちなみに、アジア最大のカブトムシとして知られているコーカサスオオカブトとはなんの関係もない。
この記事では、アルメニアってどんな国?から、タブリーズからエレバンまでの国際バス、国境越えの様子などをまとめる。
これからイラン〜アルメニアを抜けようとしている方の参考になれば嬉しい。
はじめに
今回私は、イラン北西部の街 タブリーズからアルメニアの首都 エレバンまでを国際バスで10時間以上かけて移動した。
ここでは、アルメニアの基本情報から、タブリーズとエレバンの位置関係、移動ルート等をまとめる。
アルメニアとは
アルメニアとはアジアとヨーロッパとの間、南コーカサス地方に位置する内陸国だ。
世界で初めてキリスト教を国教とした国として知られており(301年)、2世紀ごろにはかなりの数のキリスト教徒が存在していたらしい。
ちなみに現在、国民の多くが信仰しているのはアルメニア正教。
その地理関係から、昔から大国に挟まれ翻弄される歴史を歩んできたアルメニア。
これまでにペルシアやアラブの国々、モンゴルやオスマン帝国の侵攻や支配を受け、1991年までソ連の一部になっていた。
領土問題で隣国アゼルバイジャンと、歴史問題でトルコと対立しており、今でも両国との国境は閉ざされている(2019年7月現在)。
※トルコやアゼルバイジャンへ陸路で行くには、隣国ジョージアかイランから行くしかない。
タブリーズとエレバンの位置関係
タブリーズからエレバンの間は513km。
途中、ノルドゥーズという場所で国境を越える。
国境のアルバニア側は山がちで、道路も状態が悪くなかなか速く進めない。
Googleでは10時間で到着と書かれているが、実際はそれ以上かかった。
結構ハードなバス移動だった。
利用した国際バス
バスに乗る前日に、タブリーズで宿泊していたホテル、Tabriz International Hotelの従業員に国際バスを予約してもらった。
エレバン行きの国際バスは2,000,000リヤル(約14ユーロ)。
このバスはテヘラン発のバスで、ほとんどの人がテヘランから乗っていた。
ホテルの従業員によれば、エレバン行きのバスはそう多くないらしい。
事前に人に聞いて、できるなら予約しておくのが無難だろう。
タブリーズのバスターミナルは中心地から少し離れたところにある。
中心地にいる場合は、タクシーで移動しよう。ちなみにイランではタクシーがかなり安い(インドよりも!)。
クタクタの国境越え〜エレバン
夜の8時、タブリーズを出発した国際バス。
国際バスには、バスターミナル近くの高速道路から乗った。同じバスに乗っている親戚を迎えに行く家族がいて、その人たちに助けてもらった。
バスにはすでにたくさんの人が乗っており、皆、なんだか疲れた空気を醸し出している。
夕食休憩を挟み、バスは国境へ・・・10時くらいだった。
イラン側の検問所に到着すると、大きい荷物を抱えてバスを降りる。
だがしかし、窓口がまだ開いていなかった。
たくさんのイラン人が出国税の手続きであれこれやっているなか、座って待つ。
イランでは最近から出国税と言うものができたらしい。ただでさえ経済が厳しいのにどれだけ国民から搾取するつもりなのだろうか・・・。もちろん、外国人は出国税を払う必要はない。
この時も、英語が堪能なイラン人夫婦に助けてもらった。
別のバスからも人が降りてきて、待合室は混雑してくる。
その時やっと窓口が開いた。
国境越えはかなりスムーズに進んだ。
イラン側でも、アルメニア側でも、窓口の職員はとても気持ちよく対応してくれる。アルメニア側では「Welcome to Armenia!」と言われた。
ちなみにイラン側ではパスポートにスタンプが押されない(空港でのアライバルビザ取得についてはコチラ)。
パスポートにアルメニアの入国スタンプをもらい、バスが来るのを待つ。
しかし・・・来ない・・・待っても待っても来ない・・・。
ここで日本人のカップルと出会いちょっと話した。イラン人の女の子とも話して待った。こう言う出会いは面白いがそれにしても待たせすぎ。
4時間くらい待った。
エレバンのホステルで聞いた話、もっと待つ時もあるらしい。
これでとても疲れてしまい、バスで爆睡。イランの長距離バスは快適なので良い睡眠がとれた。
朝食休憩を挟み、昼ごろにエレバンについた。
車窓からの景色
国境あたりは標高が高く、雪をかぶった山々がとても美しかった。
少し行くと、トルコの最高峰、アララト山とその横にある小アララト山が並んでいる姿を見ることができる。
撮影したビデオや写真をスライドショーにまとめてみた。
個人的に、トルコ東部からアルメニアにかけての地方がこれまで訪れた場所の中で一番美しい場所だった。
時間がかかっても、この区間の陸路移動はとてもオススメだ。
これからイランを旅行しようと思っている方は、ぜひ、コーカサス地方もまとめて訪れてみてほしい。
参考
wikipedia アルメニア https://ja.wikipedia.org/wiki/アルメニア
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ブログ村への投票や、SNSのフォローよろしくお願いします
Instagram:@azusa_1111_
Twitter :@azusatraveler
ブログ村 :にほんブログ村