2019年8月、1ヶ月かけてロシアを横断しました。
その際、シベリアの首都とも呼ばれる大都市、ノボシビルスクを訪問。
ノボシビルスクの中でも人気の施設、ノボシビルスク動物園に行ってみました。
この記事では、ノボシビルスクってどこにあるの?という疑問への回答から、ノボシビルスク動物園の場所や入場料、見どころについてご紹介していきます!
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ノボシビルスクとは
ノボシビルスクは、シベリア地方の中心的な都市。
ロシアのちょうど真ん中あたり、カザフスタンやモンゴルに近い場所にあります。
こんな場所に大きな都市があるなんて、驚きですよね。。
上の写真は、ノボシビルスク駅の駅舎。
モスクワ〜ウラジオストクをつなぐシベリア鉄道の途中駅でもあり、アルタイ地方や中央アジアへの起点の駅でもあります。
ノボシビルスク動物園の歴史
現在、年間150万人以上が訪れる人気スポット、ノボシビルスク動物園。
ノボシビルスク動物園ができたのは1947年の8月。
元々は子供の教育のため、子供たちが自由に興味のあることを学べる庭園に、動物学を学ぶための小規模な動物園を開設したのが始まりとのこと。
戦争中、そんな小規模な動物園には多くの動物たちやサーカス団が避難してきます。
その状態が長く続き、動物たちにより適切な施設が必要だよね、となり、場所を移動して、動物園として整備されるようになったんだとか。
そんなふうに始まったノボシビルスク動物園。
今では、ロシアで最高の動物園の1つとも言われているそうですよ。
ノボシビルスク動物園へのアクセス
ノボシビルスク動物園は、中央駅の北に3kmほどの場所にあります。
歩けない距離ではありませんが、公共交通機関の利用がおすすめです。
Google Mapで経路を検索すると、路線バスを利用した経路が出てくるのでそれに従ってバスを使ってみましょう。路線バスは1回23ルーブル(約40円)〜30ルーブル(約50円)です。
ちなみに、ノボシビルスクには地下鉄がありますが、動物園への移動は路線バスの方が便利です。
ノボシビルスク動物園の入場料、開館時間など
ノボシビルスク動物園の開館時間は、季節ごとに変わります。
- 夏 9:00〜21:00(入場は20:00まで)
- 春/秋 9:00〜20:00(入場は19:00まで)
- 冬 9:00〜18:00(入場は17:00まで)
入場料は、年齢によって変わります。
- 大人 300ルーブル(約500円)
- 子供(7〜16歳) 150ルーブル(約250円)
- 7歳以下の子供 無料
詳しくは、公式Webサイトをご確認ください(英語案内あり)
動物園の見どころ
自然の中で暮らす動物たち
ノボシビルスク動物園の中には、こんなふうにたくさんの木々が生えています。
そんな自然の環境の中で伸び伸びと暮らす動物たちを見ることができます。
こんなに木が多い中に動物たちが存在しているのは、この場所ならではかもしれません。
日本の動物園とはちょっと違うな、と感じた点でした。
子供も楽しめる仕掛けがたくさん
ノボシビルスク動物園には、動物を見るだけではなく、ちょっとしたアトラクションも設置されています。例えば、ジュラシックパークのような恐竜ゾーン。新しいゾーンなのか、入り口ちかくにあり子供たちが楽しんでいる様子でした。
また、上の写真のように、入ってすぐの場所に恐竜がいたり、
ボードをめくる仕掛けがあったりと、所々に、子供が楽しめる工夫がされていました。
本格的!たくさんの飲食店、売店
動物園、1日中歩いていると、お腹が空いたり喉が渇いたり、ちょっと甘いものが食べたくなったり・・・。ノボシビルスク動物園では、そんな欲求をみたす仕掛けがされています。
至る所に飲食店や売店がたくさんあるのです!
中には、大きなシャシリク(ケバブのような肉の串焼き)が焼かれて、煙がモクモクと上がっていたりする場所も・・・そう、動物園の中といっても、料理はとっても本格的。
動物園の中だから、料理には期待できないんじゃないか?そんな不安を解消させてくれます。もちろん、たくさんの人が飲み食いしてます。
そんな豪華なもの以外にも、アイスやコーヒーなども至る所で売られています。ここでロシアならではなものを探してみても面白いかも?
餌やりが間近でみられる
タイミングが良かったのか、餌やりを間近で見ることができました。
大きな肉の塊を引きちぎる動物たち。普段とはまた違う顔を見られるのも面白かったです。
展示方法や見せ方も面白い
動物園の中はとっても広く、カテゴリごとにエリアが分かれて展示されています。
上のような哺乳類や鳥類が展示されているエリアのほか、
爬虫類や魚類が展示されているエリアも。
一つ一つゆっくりみていくと、かなり時間がかかります。
見応えがあるのも一つの魅力かもしれませんね。また、特に爬虫類が展示されている屋内エリアはまだ新しく、展示方法や見せ方に工夫が感じられました。そこに着目して見るのも面白かったです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、ノボシビルスクを訪れた際には、動物園に寄ってみてください。
動物園に行ったよー、という話を別の人にしたところ、
「君はベジタリアンだけど、動物園のことはどう思ってるの?僕は動物が檻の中に入れられていることに対して複雑な思いを抱いてしまうから、動物園には行かないようにしているんだ」と言われました。
確かに・・・そういう視点で動物園を見たことがなかったかも。
その人の言葉は、自分の行動を今一度考え直すきっかけにもなりました。
私としては、本当に劣悪な環境で動物たちが展示されているのには、反対。だけど動物を見ることによって、世界の広さを知ったり、新しい興味を持つ人たちもたくさんいる。そして、動物園は動物の研究や保護の役割も担っている。だから一概に反対とも言えない。そんなもやもやとした考えです。
大学のとき、博物館学の授業で聞いたこと・・・
昔、とある万博で、様々な地域から連れてこられた「未開」「野蛮」とされていた人々がガラスケースの中に入れられて展示されていたこともあったみたい。それを思い出してしまいました。動物の尊厳を、人間と同じように認めるとしたら、動物園なんてものは少しおかしいのかもな、なんてことも思ったり・・・。
皆さんは動物園のこと、どう思っていますか??