2019年8月、シベリア鉄道にてロシア横断の旅をしました。
その際、世界最深の湖、世界遺産にも登録されているバイカル湖の島、オリホン島を訪れました。
オリホン島は、拠点となる街イルクーツクから約280km北西にあります。
ビュンビュン飛ばすバスに乗って、5時間〜6時間くらい。私の地元、名古屋から小田原以上の距離があるなんて、そしてロシアの人々はそんな移動をなんとも思っていないようで・・・ロシアの広大さを肌で感じました。
今回は、イルクーツクからオリホン島への往路・復路をご紹介。
観光客だけでなく地元の人も利用するので、数種類のバスがこの間を走っています。
これからオリホン島を訪れる方の参考にしていただけたら嬉しいです。
イルクーツクからオリホン島(フジュル)へ
イルクーツクからオリホン島へ行く場合、バスの乗り方・選び方は2通りあります。
ホステルに滞在するなら、ホステルに頼む方法、また、最大限節約したい!という方は自分でバス乗り場へ行き、バスに乗る方法があります。
※どのバスも、「フジュル行き」なら途中のフェリーも込み。
ホステルでバスを頼む
滞在していたホステル「3つのマトリョーシカ」にて、オーナーのおばさんにバスを予約してもらいました。
こちらバスのチケット。片道1200ルーブル(約2000円)。
チケットには中国語の表記が。国境を接していることやビザの関係で、中国の方にとってロシアやベラルーシなど旧ソ連圏は比較的行きやすい国のようで、オリホン島ではたくさんの中国人観光客を見かけました。
ホステルでバスを予約すれば、バスが市場の前にあるバス停に行く前に、ホステルの目の前まで迎えにきてくれます。なので必ず座れる。この確実性があったので、ホステルでバスを予約しました。
どのホステルでもこのようなサービスはあると思いますし、従業員の方に聞けば助けてくれると思います。
自分でバス乗り場へ行く
中央市場の前に、フジュル行きのバスが出ているバス停があります。
私が乗ったバスは、私をピックアップした後このバス停に行き、1時間ほど停車。他の乗客を乗せ、バスがいっぱいになったら出発するというスタイルでした。
バス停は、市場の西側の大通り「チミリャゼバ通り」に面しています。
バス停っていうバス停じゃないので、分かりづらいかも。誰かに聞けば教えてくれるはずです。
※バスと言っても「観光バス」ではなく、「バン」です。
ここで直接チケットを購入すれば、ホステルで予約するより安くバスに乗ることができます。
バス停の近くには、ピロシキなどのお惣菜パンを売っているお店がたくさん。バスに乗るついでに、こういう屋台で朝ごはんを食べるのも楽しいかもしれませんね。
フジュルからイルクーツク〜507番バス
フジュルのメインストリート「バイカリスカヤ通り」にあるツアー会社が、バスの運行も行っていました。
片道529ルーブルと、往路の半分くらいの値段!このバスに乗ることを決めました。
私が訪れた2019年8月は、朝8時台から午後3時台まで1日8本のバスが運行していました。時期によって変わる可能性もある(特に冬季)ので、ご自身でご確認ください。
Google Mapを確認しても、確実な場所がよく分からなかったので、地図を載せることはやめておきますが・・・「バイカルスカヤ通り」を歩けばすぐに見つけられると思います。
宿の人などに「507番バス乗り場」と聞いても教えてくれるかも。
このバスは、イルクーツクの下記バス停が終着地。以前の記事でご紹介した「Marco Polo Hostel」の本当に近くなので、もしこのバスを利用後、イルクーツクに滞在するならこのホステルがとてもおすすめです。
バス利用の際の注意点
休憩時間
乗車時間は5〜6時間と長いので、もちろん途中には1回休憩があります。
・・・そう、1回”しか”休憩がありません。
多分、要望をすれば、トイレ休憩はとってくれると思いますが・・・基本休憩は1回です。
ですので、水分補給は最小限にしておきましょう。
途中、食事&トイレ休憩としてこのような小さいレストランに停まります。
トイレもそんなに綺麗とは言えないので、覚悟をしていきましょう。ロシアを旅行している方々なら、綺麗じゃないトイレにも慣れっこですよね・・・?
特に、レストランの裏手にあるトイレはボットン便所なので気をつけて。レストラン内のトイレも多くの人が利用するためなんだかこぎたないです。
レストランでは、ブリヤート料理「ボズィ」も食べることができます。
この機会に食べてみたらいかがでしょうか。
バスの値段と種類
様々な種類のバスが走っているこの区間。
一口にバスと言っても、いくつかランクがあるようで、やっぱり値段の安いものに乗ったらエアコンの効きが悪く居心地が良くないし、いくつかの場所を経由していくためちょっと時間がかかったり・・・というのがありました。
もし「安いけどそれなりにボロいバス」が嫌ならば、宿泊場所の人に頼んで手配してもらうのが安心かもしれませんね。
けど、「安いけどそれなりにボロいバス」も、ローカル気分が味わえて結構楽しいですよ。どちらにせよ、道はあんまり良くないし、スピードが速いので、酔い止めは必須です。
おわりに
ロシアのこの地域、日本語の情報がなかなか見つからず、行く前は結構不安でした。
でもまあ、ロシア、物価も安いし、親切な人が多いし、何か間違えてもきっとなんとかなる、そう思います。
きっと、旅慣れた方には、ロシアのシベリア地方は、不便さもちょっとあり、新しい発見がたくさんあり、かなり満足な旅行先になるんじゃないかな。とってもおすすめです。
次回の記事では、実際にイルクーツクからフジュルへ移動した際の美しい景色や、その時々に感じたことなどをまとめていこうと思います。