前々から緊張状態にあったアルメニアとアゼルバイジャン。
日本ではあまり知られていなかったけど、バックパッカーたちの間ではコーカサス三国は巡る順番に気を付けろ、と言われていました。
(パスポートにアルメニアの入国スタンプが押してあるとアゼルバイジャンに入れないとか。)
私は時間の制約もあり、アゼルバイジャン には行く事ができませんでしたが、ハンガリーのホステルでアゼルバイジャン人と出会い、少し話すこともできました。
そんな私が見聞きした、アルメニアとアゼルバイジャン について、お話ししようと思います。
私の見たアルメニア〜天上の世界
私が訪れたのは、アルメニアの首都エレバン(エレバンについての記事はこちら)。
世界最古の都市と言われている、美しい街でした。
イランから、国境の山岳地帯を超え、美しい景色の中を夜行バスで走ったのはとても良い思い出です(それにしても長すぎましたが。)
私のアルメニア に対する印象は、「美しい国」、この一言に尽きます。
トルコ西部〜コーカサス地方にかけて、「エデンの園があった場所」と言われているけれど、それを彷彿とさせるような、まるで天上の世界のような場所だったな、と思います。


上の2枚の写真は、国境を越え、何時間か走ったところ。夜行バスで眠りが浅い時、ぼんやり目が覚めてこの光景。もう何だかとっても不思議で、思わず写真を撮りました。
地図で見ると、写真の付近ってかなり山がちな地形。
私が通り過ぎたこの美しい場所は、現在紛争が起きている「ナゴルノ・カラバフ地方」のすぐ近くです。(地図青丸の右上あたり)
もしかすると似たような景色が、紛争地帯まで続いているかもしれない・・・そう思うと、様々な問題を身近に感じられますね。
赤茶色とモザイク模様、アルメニアの首都エレバン
詳しくはエレバンの記事を見て欲しいのですが、いくつか首都の写真もご紹介。
赤茶色のレンガで組まれたモザイク模様の建物が特徴的でした。


後日、モスクワにて郊外にあるショッピングモールで、このような赤茶色のモザイク模様デザインのショッピングモールを見かけました。そこの名称が「アルメニア モール」かなんかだったなあ・・・。
アルメニアは古来から石造りの建築が有名だそう。その歴史によって培われた独特の色合いやモザイク模様なのでしょう。

アゼルバイジャン人との出会い
私がこれまでアゼルバイジャン人と出会いきちんと喋ったのはこれが最初で最後。
ハンガリーの首都ブダペストでした。

同じホステルに宿泊していて、話してみるとアゼルバイジャンの音楽や、日本語でアゼルバイジャンのお酒についての歌があるよ、なんで?とyoutubeを見せてくれたり・・・。
アゼルバイジャンではこの曲が有名なのかも(?)
でも旧ソ連の国を旅していると、この歌の描く景色ってまだ残っていると感じます。
モスクワには残ってない気がするけど、、キルギスとかその辺りはこんな感じ・・・なイメージ。
ともかく、アゼルバイジャン人に会って話すことといえば、アルメニアとの問題のこと。「アゼルバイジャン行った?」と聞かれ、「アルメニアに先に行っちゃったからいかなかった」と答えたら「そうだよねー」と。そう言う人、多いみたい。(その逆も見たけどね)
彼が言うには、アゼルバイジャンで報道されるアルメニアって、昔のボロボロのアルメニアなんだそう。建物はボロボロ、人々は貧しそう、白黒映像。そんな映像を、現代でもそうであるかのように、報道されているらしい。
二つの国は隣り合っているのにとても遠いんだな、と感じた話でした。
アゼルバイジャン人の彼は、ハンガリーに留学しに来ていたそう。
卒業後はアゼルバイジャンに戻って働くとか。今はどうしてるのかな〜。
そこにも人が暮らしている
いろいろな場所へ行っていつも思うのが、
どんな場所でも、同じように人は暮らしている、ということ。
すごく汚い!治安も悪い!と思われているインドにも、紛争の起きているアルメニアやアゼルバイジャンにも、どんな場所にも同じ人が暮らしているんだよな。
そういう気持ちを持って、いろいろなニュースを受け止めたいなと思います。