リトアニアの北部にある巡礼地、十字架の丘。
ソビエト時代には3度に渡り十字架が撤去されましたが、その度に十字架の数は増え続け、今ではリトアニアのソ連への非暴力での抵抗の象徴となっています。
今回は、今日本人にも人気の観光地である十字架の丘への簡単な行き方と、見所、そして近くの街シャウレイまでの行き方をご紹介します。
十字架の丘とは
十字架の丘とは、リトアニアの北部、ラトビアとの国境近くに位置する巡礼地。
ラトビアのリガからシャウレイ行きのバスで、途中で降ろしてもらえば簡単にたどり着くことができます(行き方については後ほどまとめます)。
その起源は明らかではないのですが、19世期のロシア支配時、ポーランド人とリトアニア人がロシア支配に抵抗して蜂起を起こしたことが始まりだとされています。
その後20世紀に入り、リトアニアはソ連の支配下に置かれます。その際にも抵抗の象徴として、住民たちはこの丘に十字架を建て続けます。その間、3度もソ連により十字架が撤去されたそう。しかし、住民たちは十字架を建てることで自分たちの文化、宗教に対しての忠誠心を示し続けました。
現在でも十字架の数は増え続けています。
観光客も、十字架を建てることができ、日本語、韓国語、中国語などアジアの言語が書かれた十字架も見かけました。
皆さんもここを訪れて十字架を建ててみてはいかがでしょうか。
十字架の丘へのアクセス
十字架の丘への行き方〜リガからバスで
私は、十字架の丘へ向かう際、リガ(ラトビア)からシャウレイ(リトアニア)行きのバスに乗り、途中で降ろしてもらいそこから歩きました。
今回は、その方法をご紹介します。
リガからシャウレイへは頻繁にバスが運行されています。そのため、私は事前に予約せず、当日バスターミナルでチケットを購入しました。
この際、以前利用して気に入っていたLux Expressを利用。
Lux Expressのバスだけ調べても、朝6時から夜11時台まで10本ほど運行されています。
公式ホームページで簡単に調べられるので、このルートを移動する方はぜひ調べてみてください。
十字架の丘へ行くには途中で降ろしてもらうことになるのですが、乗車時、運転手さんに「hill of crosses」と言えば、近くに来た時に知らせて降ろしてくれます。
降ろしてもらった場所はこんな場所。
国道沿いの小さなバス停に下されるので、シャウレイ側を見て左側にある並木道を進んでいきましょう。ここから十字架の丘まで30分くらい歩きます。
十字架の丘からシャウレイまでの行き方〜バスかタクシー、ヒッチハイク
十字架の丘を見終わった後は、シャウレイに用があるなしにかかわらず、ビリニュスやカウナスに行きたい方も、まずはシャウレイに行きましょう。シャウレイのバスターミナルから各地へのバスが出ています。
十字架の丘近くのバス停には、かなり低い頻度でしかバスが来ません。
そのためタクシーでの移動がおすすめ。
私はとても有難いことに、親切なタクシー運転手さんがかなーり安くシャウレイの目的地まで運んでくれました。
しかし、そんな幸運が毎回訪れるとは限りません・・・。
バスは1時間に1本程度来るらしいのですがそんなに待ってられないよ〜という方はタクシーを捕まえたりヒッチハイクしたりして移動しましょう。
ちなみに十字架の丘からシャウレイのバスターミナルまでは12kmほど。
十字架の丘の見どころ
十字架の丘の見どころといえば、その膨大な数の十字架。
かなり古いであろうものから新しいものまで、様々なデザインの十字架が建てられています。これらを1つ1つ観察しながら、リトアニアの歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょう。
この際、日本人の観光客と思われる人が大声ではしゃぎながら写真を撮っている姿を見かけましたが、静かに見学している人が多い中で悪目立ちしていましたように見えました。
この場所はリトアニアにとって重要な場所。その気持ちをリスペクトしながら、静かに見学しましょう。
さて、十字架の丘に行った後、シャウレイを通り越してカウナスやビリニュス に行く方が多い中、私はシャウレイに1泊。初めて「カウチサーフィン」を使い、地元の人の家に泊まらせてもらいました。そのことも今後まとめていくので、ぜひチェックしてみてください〜