先日、コロナ禍ではありますが
感染症対策には気をつけて、一人で関西旅行へ行ってきました。
目的は、三島由紀夫「金閣寺」の舞台をめぐること。
1日かけて舞鶴や天橋立などの日本海側、あと半日で京都市内を巡りました。
「金閣寺」巡り、前回の記事は下記。
今回は、日本海側を訪れた時のことを書こうと思います。
舞鶴について
舞鶴は、京都府北部にある港町。
中・近世には城下町として栄え(西舞鶴)、明治時代には軍港として整備されます(東舞鶴)。
東舞鶴の街並みは碁盤の目のように作られていますが、軍港として整備された際、軍人やその家族など人口が増えることを予想して設計したんだとか。
戦後は引き上げ港に指定され、ソ連や満州などから帰還した人々を受け入れていたそうです。
京都駅から舞鶴へのアクセス(青春18きっぷ)
さて、京都駅から舞鶴は100km超離れています。
特急「はしだて」を使っても1時間半ほどかかる道のりですが、
私は青春18きっぷを使い、2〜3時間ほどかけゆっくりと向かいました。
途中、「綾部」という駅で必ず乗り換えることになります。
そこからはJR舞鶴線の可愛らしい列車。気分が上がります。
海水浴シーズンということもあり、ちらほらと海を目指す人々も乗っていましたよ。
初めての路線、かつ車窓の風景も美しく、長い移動も飽きませんでした。
舞鶴赤れんがパーク
東舞鶴駅を降り、海側に歩いて行くと「舞鶴赤れんがパーク」へ行くことができます。
駅から徒歩18分ほどの道のり。
照りつける日光とまとわりつく湿気の中、この20分弱の時間はとてもキツく、ヘトヘトに。
時間が早かったからか、コロナ禍の中だったからか、あまりイベントごともやっておらず、人も少なめ。
この赤れんがの建物群は、明治時代に舞鶴が軍港として整備される中で建設されたそう。
これらの建物群を活かす取組の中で、赤れんがパークが作られたそうです。
舞鶴港は、今でも自衛隊によって使用されています。
街中には、海上自衛隊の学校の学生たちが制服を着て歩いていたり、「なんだか別の世界に来た!」感がありました。
赤れんがパークの近くからは、遊覧船ツアーが開催されています。
そういうものに参加してみるのもいいかもしれませんね。
他の観光地化されている赤れんが建造物(横浜や函館など)よりは人も少なく、
そういう意味ではおすすめの場所でしたが、レストランやカフェ、土産物店なども少なく、今のままだと「ドライブがてらちらっと寄る」、くらいの場所だな・・・と思いました。
舞鶴の私的感想
今回の旅のテーマは、三島由紀夫の「金閣寺」巡り。
小説の主人公の出身地でもある、京都の日本海側に訪れたのですが、
小説の暗い雰囲気は全く感じられず。
・・・小説で描かれる荒々しい日本海というのは、冬なんですよね(笑)
というわけで、また冬にも来なければな、という思いです。
夏の舞鶴はとても暑く、駅と赤れんがパークの往復だけでもヘトヘト。
疲れ果て、早々に東舞鶴を後にし、天橋立へ。
次回、天橋立編に続きます。