ベジフード

私が肉・魚を食べるのを辞めた理由

こんにちは。
私は2019年の2月〜3月ごろから少しずつ、肉・魚を食べない生活に移行し、
今ではその生活が当たり前になりました。

自分のことを「ベジタリアン」と名乗り始めてすぐの頃、
「旅の間に人の家に招かれて、”伝統的な料理です”と
肉や魚を使った料理が出てきたらどうする?」と
旅仲間でヴィーガンの先輩に聞かれました。
その時、私は「相手の文化を尊重したいので、食べると思います」と答えたのですが、
ベジタリアン生活が2年を超えた今、「食べない」と答える、とはっきり言うことができます。

今回は、私が肉・魚を食べるのを辞めたきっかけや、
現時点での線引き、困っていること、
今後どうしていきたいか。

そんな、自分自身のライフスタイルについて書いていこうと思います。

ベジタリアンになった理由

環境問題への関心

私がベジタリアンになろうと思ったきっかけは、
2019年の2ヶ月間のインド旅行。

持続可能な共同体、「Auroville」を訪れた際、
森林再生を行なっているNPOの施設を訪れ、話を聞いたのがきっかけです。

その際、NPOの人は肉を生産するのに必要な水の量と、
野菜を生産するのに必要な水の量を比較するなどして、彼らが菜食を行なっている理由を説明してくれました。

aurovilleにて
aurovilleにて

彼らは、人間の糞尿すら再利用し、水も節約。
その地域の環境問題の改善や人々の啓蒙に努めていました。

彼らの暮らしを見て、
「私もできるところから実践してみよう」と思ったのでした。

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そもそもインドはベジタリアンにとって暮らしやすい国

そもそもインドでは自然とベジ生活を送っていた私。
宗教の関係で、インドではベジタリアンの人口がとても多く、食の選択肢も多いです。

レストランでも、スーパーで買う食品にも、
「ベジ」or「ノンベジ」が表記されており、分かりやすいマークもあります。

インドのスーパーで買ったもの色々

これはインドのスーパーで買ったお土産。
袋にプリントされている、正方形の中に丸が入っているマーク。
このマークが緑色だと「ベジ」、赤だと「ノンベジ」と、
市販品も一目見て区別することができるんです!

そもそもインドではベジタリアンが普通だったので、ベジタリアンになることを決めた後も特に苦労することはありませんでした。
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日本に帰ってきてから、苦労や色々思うこと。

旅の間は楽だったけど…

ベジタリアンになってから、インド、イラン、トルコ、バルカン半島、ヨーロッパと旅をした私。
インドではそもそもベジタリアンが多いのは先ほど述べた通り。
また、トルコやイラン、バルカン半島ではお肉をよく食べるのですが、
私は「部外者」だったので「ベジタリアンです」といえば、
気を遣ってくれました。

セルビアで滞在したお家では、もともと肉を使う伝統料理を、肉無しで作ってくれました。

セルビア料理
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もっとヨーロッパの方に行けば、そもそも色々なお店でベジの選択肢があるし。
ポーランドの伝統料理「ピエロギ」レストランでは、メニューにベジタリアン・ヴィーガンのものもありました。

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そんな快適な環境にいたため、日本に帰ってきてからがそこそこ大変で、
自分がどう振る舞うべきか、どういう選択肢をするべきか、
色々と考えさせられました。

日本に帰ってきてから色々考えさせられたこと

人とご飯に行く時

今なら「自分で食べられるものを食べるから、どこでもいいよ」
(特に焼き鳥屋などは食べられるものが多いので)
と言いますが、帰ってきてすぐは、どこで植物性オンリーのものが食べられるのだろう?
と分からず不安でした。

気分は海外から来た旅行者。確かにメニューにベジマークとか全くなく、何を食べていいのか、何を避けるべきか、全く分からない…汗

居酒屋とか、「ししとう」「しいたけ」「冷奴」「きゅうり」など色々選択肢はあるので、
飲みに行く時は結構嬉しいです。

(ただ、やはりランチ食べに行こー!となると選択肢が少ないなあ。。。)

どう振る舞い、どう選択すべきか

日本はまだまだベジタリアンが少ないので、
「自分がベジタリアン代表」みたいな気持ちで色々行動しなければならないんだな、
と思う時が多々あります。

お店へのリクエストや、いつも買うちょっとした物の選択や、
人にどう伝えていくか、など・・・

例えば、私は最近はできる限り有機や無農薬野菜を購入したり、
ヴィーガン・ベジタリアンの商品を購入することなど
毎回のお買い物を「投票している」という気持ちで行なっています。

レストランなどの選択・リクエストやレビューも同様に
小さい行動が積み重なって何かを変えていくんだと言う実感、自覚とともに
日々を送っています。

これが最初は戸惑ってしまい(旅の間はある程度受け入れられていた国が多かった&自分はその国にとって部外者だったから)、かなり疲れました・・・。

マイノリティである、と言うこと

Twitterは大学生の頃に辞めて以来、長いことやっていなかったのですが
色々とニュースを知るのに便利なので、最近よく覗いています。
ヴィーガン生活を送る人を何人かフォローしているのですが、
その人々の発信していることに対し、心ない言葉を投げつけている人が時々いて、
普通に、こう言う人はなんなんだろう?????と思ってしまいます。

他の国(ヴィーガンの先進国とか)でもこうなのかなあ…

何か一つの信条を持って行動すること、
それがマイナーな信条であるとなおさら、
日本って少し生きづらいな、と思ってしまいますよね。

ベジタリアンであることやタトゥーがだんだんExtremeになってきた自分、
なんだか自分がマイノリティである、と言う意識が芽生えてきた。辛。

自分の今後

色々模索しながら2年以上ベジタリアン生活を続けている私。

今後は、環境のためにも、動物たちのためにも、将来の人々のためにも、
もっと自分のハードルを上げていきたい、と思っています。
すなわち、ヴィーガンを目指していきたい、と思っています。

自分では卵も牛乳も全く買わなくなったのですが、
日々のスナック類や友人とお茶する際のケーキ類やら、
気づかないうちに卵や牛乳を摂取しているんですよね。
そう言うものも辞めていきたい。

あとは、普段購入する野菜類やデイリー品などにももっとこだわりたい。
添加物などにも意識的でいたい。

そんなふうに考えています。

少しずつ、あゆみを進めていこうと思っています。


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