先日、「志の輔らくご」へ行ってきました。
これまでほぼ落語について触れることのない人生を送ってきたのですが、
志の輔らくごでは、
「一人の人が舞台で話しているのを聞いているだけなのに、
あれほど目の前にその物語が鮮やかに展開していくなんて、凄すぎる!」
と始終感動していました。
この記事では、志の輔らくごを観にいくにあたって自分で調べたことや、
志の輔らくごの感想等を書いていこうと思います。
このブログを読んでくださっている(と思われる)旅好きの方やプラントベースな方々も、もっと日本って素敵なところなんだよ!ってことを知っていただけたらいいなあ。
立川志の輔とは
立川志の輔は日本の落語家。
大学生時代は落語研究会に所属し、卒業後はアルバイトをしながら演劇を学んでいた時期を経て、広告代理店に就職。1983年、28歳で立川談志に入門するまで、会社員として働きます。
立川談志は、志の輔が入門した頃落語協会を脱退したため、志の輔は寄席に上がることは一度もなかったそう。
その後、1985年にはテレビ番組のレポーターに就任するなど、売れっ子に。
1996年には、あの「ためしてガッテン」の司会に。「ためしてガッテン」は「ガッテン!」と名称を変え放送されていますが、2022年3月をもって終了するそうですね。
そんな志の輔が1996年から毎年、渋谷PARCO劇場で開催しているのが「志の輔らくごinパルコ」。
2021年には肺炎のため中止となり、
今回は、1年開けての「志の輔らくごinパルコ」になりました。
志の輔らくごinパルコに行って
今回の演目は、
- 「スーパーのキャンペーン」から男女の違いを面白おかしく描いた「はんどたおる」
- 「商店街でのガラガラ」から巻き起こるひと騒動を描いた「ガラガラ」
- 伊能忠敬やその周りの人々の日本地図完成という偉業を表現した「大河への道」
の3本。
どれも、まるで本を読んでいるかのように、色鮮やかに物語が展開していきました。
特に、「大河への道」は超大作で
落語というよりは、映画を鑑賞しているようでした。
志の輔の「大河への道」が原作の映画が、中井貴一さん主演で2022年5月に公開予定。
志の輔さんもチョイ役で出演しているそう。楽しみですね。

落語に対する印象が180度変わった
今回志の輔らくごを見に行って、落語に対して大きく2つ、気づきがありました。
1つ目は、「落語って映画や本と並ぶ表現方法の一つなんだ!」ということ。
これまでは、落語って「私たちの日常とはかけ離れた昔の話が多く、
時代背景を知っていないとよくわからない、少し高尚なもの」
というイメージを持っていた私。
志の輔らくごでは、舞台を現代に設定しているため理解しやすく、
私でも容易に「うんうん、あるある」と笑うことができました。
そして、もう一つは「落語って案外身近なものなんだな」ということ。
家族連れで来ている方も多く、いろいろなところにファンがいるんだな、と気がつきました。
〜〜
落語は、コンテクストを共有している人に向けた芸能。
映画でも本でもそれには変わりはないと思うのですが、口頭で伝えられるのに限界のあるであろう落語だからこそ、より「コンテクストの共有」というウェイトが大きいと思いました。だからこその他のメディアと違う面白さがあるなあ。
もっとたくさんの演目を観て、深めていきたいなあと思います。