アイスランド5日目。
アイスランドで人口が2番目に多い街アークレイリを出発して東へ進みます。
この日は行けると思って選んだ道が積雪と雪による視界不良で進めず立ち往生しかけたり、これ以上進めないと急きょ途中で宿を取ったり。北部、アークレイリ以東は特に気候が厳しく、「舐めてると命を失うことにもなりかねない」と自然の恐ろしさを改めて感じました。
それでは時系列にこの日の出来事をまとめていきます!
雪や私たちが陥った状況など、今後、特にオフシーズンに旅行される方の参考になれば嬉しいです。
CONTENTS
スケジュール
この記事では4月15日、アイスランド5日目の出来事をまとめていきます。
ここから先の数日間はまるで北極のような世界の中頑張ってドライブを続けました。美しくも怖かった。。。
4月10日 トロント→アイスランド (Icelandair)
〜〜〜
4月14日 第二の都市 アークレイリ滞在
4月15日 北岸を東に進む Godafoss近くに滞在
4月16日 東に進む Egilsstaðir (東部の中心都市)に滞在
〜〜〜
4月21日〜24日 レイキャビク泊 観光・土産物購入
4月24日 夕方の便でトロントに帰る
アークレイリ出発
この日は朝、市民プールに行ってからアークレイリを出発しました。肌寒く天気は曇り。ですがアークレイリでは雪は降っておらず、気温もそこまで寒くありませんでした。
この日、もう一泊アークレイリに滞在すればよかったなあ、と後々思うことになります。
当時は天気予報を見て雪だったり、この先の道路情報を見て閉鎖されているところもあったりしたので、「急がないと引き返さなきゃいけなくなるかも」「急がないともしかすると先にも後ろにも進めなくなって予定の日までにレイキャビクに帰れなくなるかも」と先を急ぐ気持ちが大きかったんです。
結果として1日アークレイリで待っていればこのあと数日起こることを防げたかもしれません・・・その時には予想できませんよね。
我々の経験が誰かの旅に活かされるといいな・・・
山越え・立ち往生しそうになる
アークレイリを出て、東の山を越える道は2つあります。
一つは有料トンネル(下の画像の青く示した道。道路1リングロード)、一つは山道(赤で示した道)。
トンネルは片道2,000円ほどと料金がとても高いため、Google Mapには「料金を払うのは馬鹿らしい、迂回路を使おう」というレビューが溢れていました。
道路状況のWebサイトを確認したところ、迂回路(山道)は閉鎖されておらず、「積雪あり」という情報。
アイスランドを数日旅した経験上「積雪あり」でも通ることができたことがあったため、今回も「大丈夫だろう」と山道の方を進んでいってしまいました。
進んでいき、だんだんと山を登っていくにつれ、道路に雪が積もり始め、雪が降り始めます。少しずつ視界が悪くなってついに視界はほぼゼロに😱😱😱
この道、フィヨルドによくある、片側は山、片側は断崖な怖い道路!スリップしたら断崖に落ちてしまうかもしれないし、雪が積もっているので車が動けなくなってしまうかもしれない。ということで、Uターンすることに。本当に怖かった・・・無事Uターンできて本当によかった。
すると、我々の前にも車が止まっていることに気がつきました。
困っている様子だったのでフィリップが外へ。女性一人の観光客で、Uターンするのが怖いので見ていてほしいとのこと。
これ、私たちが来なかったらどうなってたんだろう汗
無事その車もUターンし、一緒に山を降りました。
幸いにも我々の後に車は来なかったのでよかったのですが、もし後ろにも車が来ていたら、Uターンできず立ち往生していたかもしれない・・・そう思うとゾッとします。
でももしかすると、道の先にもっと車がいたかもしれない。
道路が閉鎖されているわけではないし、アイスランドには悪天候で立ち往生してしまう観光客少なからずいるんじゃないかな、と思います。。
この日の教訓。
アイスランドのオフシーズンを舐めてはいけない!特に北部、アークレイリの東側はやばい!4月、南部が春みたいな気候だったとしても舐めてはいけない!
アイスランドに、もしオフシーズンに旅行するという方。4月より前(真冬)はおそらく島を一周することはできないんじゃないかな・・・。特にアークレイリの東側は危険。気をつけてください。4×4はもちろんマニュアルを運転できるならマニュアル、そして値段は高くなるけれど少し大きめの車の方がまだ安心だと思います。
有料トンネルで東へ抜ける
トンネルと山道の分岐点まで引き返してきた我々。ランダバウトを回り、トンネルの方へと向かいます。この辺は全然雪降ってないんだよな。少し標高が高くなっただけであんなに違うの、びっくりだな・・・
トンネルはWebサイトで通行の前後24時間以内に支払います。3.5t以下の車は片道1,990ISK(=2,000円ほど)、往復3,980ISK(=4,000円ほど)。
我々はトンネル通行後ネットですぐに支払いました。カナダのクレジットカード問題なく使えました。
※物理的に料金を支払う場所はありません!
もし支払いを忘れると、後でレンタカー会社に割増した請求がいくので注意です。
2,000円もするのですが、我々にとっては、たったの2,000円で危険な思いをしなくて済むなら安いもんだと本当に思いました。
山を越えて東へ
トンネルを抜けると、道路の状況や雪の様子はアークレイリ側と全く変わっていました。道路にはところどころ雪が残っています。
道路1(リングロード)はここで少し内陸に入り、海はもう見えません。平地とところどころに山。この何もない感じ、まるでアイスランドを通り越して北極に来てしまったかのような感じ。初めて見る光景でした。
この辺りに湖があったはずなんですが、この辺りは湖は凍りついてその上に雪が積もっているので、全然気がつきませんでした。
↓この湖
神の滝 ゴダフォス(Goðafoss)
この日はアイスランドで特に我々が訪れたかった滝に来ることができました。神の滝、ゴダフォス(Goðafoss)。横幅が広く、氷と雪の中流れ落ちるその姿はとても力強かったです。
この辺りは平野で、そのためか吹き飛ばされそうなほど強い風が吹いていました。
観光客は数えられるほどしかいませんでしたが、その中には柵を跨いで向こう側に行って動画を撮っている人も・・・ほんと吹き飛ばされそうかつ雪で滑ってしまいそうだったので、私にはできなかった・・・
特にこういう柵!転んで滑って隙間から滝のほうに落ちてしまいそう(そんなことはないとは思うけれど)
ゴダフォスには駐車場と土産物屋、カフェがあります。訪れたのは夕方5時くらいで、もう閉まるところでした。
急遽ゲストハウスに宿泊、先に進むのは危険と判断
ゴダフォスの時点で風は強いし雪は降ってるし、この先は雪で通行止めになっているらしい。ということで、この辺りで宿を探すことにしました。
するといい感じで価格もお得なゲストハウスを発見。早速予約し向かいます。
予約したのはここ「Vestmannsvatn Guesthouse」。オフシーズンでここに向かう道は雪雪雪。たどり着くまでにスタックするんじゃないかと心配だった・・・。そのためか宿泊客は我々だけでした。
↓8月現在、値段をチェックするとこの時の2倍くらいする。やっぱりハイシーズンは宿も高いんだな
オーナーは農家をやっている方のようで、ちょうど車で皆で出かけようとしていたところでした。(直前で予約したからね・・・)外で待つ羽目になるところだった。ナイスタイミング!助かりました。
こちらがゲストハウス。リノベーションしたばかりなのか、中はとてもきれいでした。
おそらくこの施設、夏には大きなグループを受け入れたりしているのでしょう。別棟にはプロ用の大きなキッチンやミーティングルーム、宿泊できる部屋もありました。
我々が宿泊した棟の外にはバスタブがありました!雪景色の中、お風呂に浸かれるなんて最高〜と思っていましたが、おそらくお湯をずっと変えていないのでしょう、これまで宿泊した人たちの垢?みたいなものが浮いていてギョッとしてこれ以降もう入りませんでした。ちょっと残念。
ここにはゲストブックが置いてあり、見てみるとなんと日本語が!我々が訪れた数ヶ月前にハネムーンでアイスランドに来て、ここに泊まったんだって。素敵だなー。
我々の宿泊した部屋はとっても広く、大きなベッド、テーブルと椅子、外が見える大きな窓のほかシャワールームもありました。新しく清潔でモダンなデザイン。ホッとしました。
夕ご飯はカナダから持参したパスタとこっちで買ったトマトソース、そしてきゅうりの漬物。悲しみ・・・。。この雪ではどこかレストランに行くなんて選択肢はありませんでした。(というかこの辺りには何もありませんでした)
夜、日が暮れると雪はさらに強まります。
道路状況のWebサイトを数10分おきに確認しながら、不安な気持ちで眠りにつきました。
翌朝
翌朝。雪は止んでいました。
道路状況を見ると、深夜の除雪作業のおかげで開通しているではありませんか!ということで、この日はさらにさらに東へ向かってドライブを続けることに。
朝、湖の方面を見るとこんな感じ(真ん中の低くなったところが湖)。周囲にはたくさんのカモがいて、静かに春が来るのを待っているようでした。
そのカモたちを見て、人間の都会での時間の進み方と動物の時間の進み方って本当に違うし、ただただ厳しい自然の中、暖かい春夏を待つってどんな気持ちなのかな・・・とか、、不思議な気持ちになりました。
ちなみにここで見かけたカモは、初めて見る種類のカモでした。おそらくアイスランドにしかいないEider Duckというやつ(でも全てのカモが茶色でした)。
アイスランドはそこにしかいない鳥がたくさんいるので、バードウォッチングが好きな方は、双眼鏡を持っていくと楽しいと思います。
おわりに:今日のルート
この日はアイスランド旅の中で最も短い距離しか移動できませんでした。
晴れてて道路状況もよければアークレイリから1時間もかからない場所なのですが、、ほんと怖かった。
続きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Youtube goldenhuntadventures チャンネルではアイスランド旅のビデオを公開しています!一緒に旅行に行ったカナダ人パートナーフィリップと。
Instagram:@azusa_1111_ /@goldenhuntadventures
Youtube : https://www.youtube.com/@goldenhuntadventures9930
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