アイスランド2日目の夕方。スナイフェルス半島北側を東に向けて進みますが、なかなか宿泊先が見つからず困っていました。我々の当初の計画では全日テント泊の予定だったのですが、この日通りすがったキャンプ場は全て冬季休業中、次のキャンプ場まで行くにはかなりドライブしなければなりませんでした。
そこで思いついた策は、「農家さんに、敷地にテントをたてて寝てもいいか聞いてみよう」ということでした。ダメもとで扉を叩き聞いてみたところ、なんと駐車場にテントを立てて1晩泊まらせてもらえることになりました。
旅のスケジュール
前回の記事に続き、アイスランド西部 スナイフェルス半島での出来事を書いています。
4月10日 トロント→アイスランド (Icelandair)
4月11日 朝 アイスランド ケフラヴィク国際空港へ到着
・レンタカーを借りる
・ブルーラグーン
・レイキャビク観光
・北へ歩みを進める
4月12日 スナイフェルネス半島
4月13日 北岸を東に進む アキュレリ手前に滞在
4月14日 第二の都市 アキュレリ滞在
〜〜〜
4月24日 夕方の便でトロントに帰る
農家さんの扉を叩く
訪れたのはこちらの農家さん。
Google Mapで調べると「Snæfellsnes Farmhouse」、実際には「EIDI FARMHOUSE」という看板が架かっていました。
上の写真は翌朝のもの。快晴。到着した時間帯は曇っていて、とても寒く、強風に混じって雪が降っていました。アイスランドは天気がコロコロ変わります。
農場の建物の前にはフワフワのアイスランド犬がいて、こんなに寒いのに外で快適そう。
扉を叩くと、中からは女性が出てきました。名前はマリア。彼女は旅する農家さんで、農家さんが不在の時に動物たちの世話をしているそう。事情を話すとオーナーに連絡をとってくれ、泊まらせてもらえることになりました。
この農家さんは夏にはゲストハウスを営んでおり、ゲストハウスの建物が建っていました。そこのトイレ・シャワーを使ってもいいよ、とのこと。暖かいお湯が本当に嬉しかった〜。
生まれたばかりの子牛の名前
マリアは動物たちの暮らす建物の中を案内してくれ、我々が着く少し前に子牛が生まれたことを話してくれました。
その子牛がオスだったので、なんとフィリップの名前をとってフィリップ、と名付けられました。ミルクをやる体験もさせてもらいました。生まれたてなのに、すごい力・・・!
子牛のいる場所に行くと、他の大きい雌牛たちが舐めてきたり、顔を擦り寄せてきたり。とても可愛かったです。
この農場には他にも羊やヤギもいました。
とても寒く雪が積もっているため、動物たちは皆建物の中にいました。
農場からは海まで歩いていくことができます。フィヨルド地形で、入り組んだ海岸線になっています。海岸線にはなぜか大きい哺乳類の骨が転がっていたりしました。死んだ牛なのか、他の動物なのか・・?真相は謎です。
翌朝
暖かいシャワーを浴び、寝袋で眠り・・・。
朝起きるとこの光景。
一面真っ白の雪景色ですが、空は晴れて朝日が雪に反射しています。向こうには海が見え、海の向こうにもこちらにも山々が連なっています。
本当に美しい・・・こんな美しく厳しい自然の中で暮らすってどんな感じなんだろう、とても想像できません。
マリアにお礼を言い、荷物をまとめ、農場をあとにしました。
農場ののドローンショットはこちら(Youtube short)
Kolgrafarfjördur Viewpoint
出発してすぐ、「Kolgrafarfjördur Viewpoint」というビューポイントに立ち寄りました。
この周辺はフィヨルドになっており、湾が複雑に入り組んでいます。その脇には雪に覆われた山々が連なり、太陽の光を反射していました。
アイスランドのフィヨルド
フィヨルドとは氷河の侵食によってできた複雑な地形の湾/入り江のこと。
アイスランドの中でも北西部・北部は特にフィヨルド地形が多く、どこもかしこもフィヨルドでした。さらに北西部には「西フィヨルド」という地域もあり、ユニークで美しい景色を見ることができるそう。ただし4月でも降雪があり通行止めになっている場所も多くあったので行くのは諦めました。
スナイフェルス半島のサガ
ビューポイントには、スナイフェルス半島を舞台としたサーガについて解説しているボードが設置されていました。
アイスランドにはたくさんのサガが伝わっていますが、その中でも「EYRBYGGJA」(エイルの人々のサガ)はアイスランドへの入植から始まり、10世紀〜11世紀前半のスナイフェルス半島での出来事が記されているそうです。
サガ(saga)とは
ノルウェーやアイスランドで起きた出来事を題材として書かれた物語。約200点が現代に伝わっているそう。
サーガの中でもアイスランドのサーガはアイスランドに人々が入植してきてからノルウェー王に服属するまでの出来事が描かれているそうです。
北岸を東へ
この後はアイスランド北岸にある第二の都市アキュレリを目指して東へ進みます。
太陽の光が雪に反射してとても眩しく、サングラスは必須。ずっとまるでこの世ではないような景色が続きました。
この後北岸を進み、アキュレリの手前のキャンプ場で1泊します。なんとそのキャンプ場からはオーロラが見えました。
次回の記事にまとめていこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Youtube goldenhuntadventures チャンネルではアイスランド旅のビデオを公開しています!一緒に旅行に行ったカナダ人パートナーフィリップと。
Instagram:@azusa_1111_ /@goldenhuntadventures
Youtube : https://www.youtube.com/@goldenhuntadventures9930
ブログ村 :にほんブログ村