こんにちは!先日、東京 広尾にある日本ユダヤ教団(Jewish Community of Japan)で、祭日の一つPurimをお祝いするパーティーに参加してきました。人生で初めてこのようなイベントに参加したのですが、日本だけど日本じゃないような雰囲気の中、少し伝統を知ることができて興味深かったです。
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ユダヤ教と私の関係
実はフィリップの家族はユダヤ教徒。カナダにいたときはお母さんの家やそのお友達の家で祭日をお祝いしていました。フィリップの家族が住んでいるエリアは東欧、旧ソ連から移民してきたユダヤ教の人々がたくさん住んでいるエリアで、シナゴーグもたくさんあり、コーシャ認定されている食べ物もたくさんあったため、文化を身近に感じていました。
そのうちシナゴーグを訪れてみたいな・・・とは思っていたのですが、カナダでは結局タイミングが合わず、訪れることはできませんでした。そこで東京のシナゴーグを調べてみたところ、日本ユダヤ教団(Jewish Community of Japan)を発見。早速ラビに連絡をとり、直近の大きなイベントであるPurimパーティーに参加することになりました。
日本ユダヤ教団 (Jewish Community of Japan)とは
日本ユダヤ教団とは、東京 広尾にあるシナゴーグ。
日本に住むユダヤ教の人が祭日に集まることのできる場でもあり、必要であれば、ユダヤ教について学べる場でもあります。
ぜひ行ってみたい!という方、いつでも入れるわけではないので、事前にコンタクトフォームから連絡をとってアポイントメントを取った上で訪れるのが良いでしょう。
Purimとは
Purimとはユダヤ教の祭日の一つ。古代ペルシャで民族存亡の危機から逃れたことを記念する祭日で、この日は多くの人が仮装して食べたり飲んだり踊ったりして過ごします。
それでは、当日参加してみて見聞きしたこと、感じたことをまとめていきます。
Purimパーティーに参加してみた
巻物の朗読
われわれがシナゴーグに到着したのは、ちょうど巻物を朗読している途中。
ヘブライ語で書かれている巻物があり、それを何人かで回して読んでいました。その朗読の仕方は、日本の和歌やお経みたいに、メロディーがあり、独特の響きでした。
後から調べてみたところ、この時に読まれる巻物は、旧約聖書にもある「エステル記」だそうです。
「エステル記」にはPurimのもととなったストーリーが記されています。
朗読の途中途中で、皆、持っている木のぐるぐる回して音が鳴るもの(日本でいう、よさこいの鳴子みたいな・・・)をぐるぐる回して音を立てていました。
こちらはこの祭日のもととなった民族存亡を引き起こした敵の名前の音をかき消すために鳴らすそうです。(ネット調べ)
当日は初めて見る光景に興味津々。仮装した老若男女が、朗読の所々でぐるぐる回して音を出すものを振り回す、というような、初めてで意味を何も知らない私に取っては、不思議な光景に映りました。
パーティー開始
朗読が終わり、パーティーに移ります。
パーティーではコーシャフードではあるけれど、餃子や春巻きなどアジア風の食べ物が並んでおり、驚きました。その横にはワインやビールなどのお酒も並べられていました。
日本のKlezmerバンド
パーティーでは、バンドの生演奏も行われました。
みなさん、Klezmerという音楽のジャンルをご存知でしょうか?東欧のユダヤ人の人々が祭日を祝う時に演奏されていた音楽なのですが、なんと!日本のバンドでこの音楽をやっているバンドがあり、彼らが演奏していました。
このバンド↓
私、実は10年くらい前にポーランドを訪れた時、このジャンルの音楽を聴いたことがあり、CDも何枚か買って日本に帰ってきてからもよく聴いていたんですよね。その時の旅行記はこちら!
そのジャンルの音楽をここで聴けるなんて!となんだか運命のようなものを感じてしまうのでした。
日本人は片手で数えられるくらい
この日のパーティーの公用語は英語。日本人(と思われる)は数人しかいませんでした。日本人でユダヤ教徒ってかなり珍しいのかもしれません。
日本人は少なかったですが、多かったのがアメリカから来ている人。一人の女性は、日本に住んで30年以上になると言っていました。
イベントを通して、日本にはこういうコミュニティもあるんだな、、と驚きました。
おわりに
今回初めてシナゴーグに行ってみて、厳粛な雰囲気というよりは、思ったよりもフレンドリーでパーティーで皆が集まって話す、社交の場でもあるんだなと感じました。
4月から東京を離れて今度は山梨県に行くので、なかなかシナゴーグに行く機会は作れないかもしれませんが、自分でも本を読んだりしてユダヤ教とその文化についてもっと知りたい!と思いました。
インスタグラムにもこの日のことをまとめました↓
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