現在、トロントでは「Ashkenaz Festival」が開催されています。
このフェスティバルは、北米でも最大級の、ユダヤ人の音楽、文化の祭典。
初日に、ケンジントン・マーケットのエリアのフェスティバルに行ってきました!
音楽がどれも素晴らしく、とても良かった・・・
クレズマー音楽を演奏している横では、中南米の音楽が流れていて、こんなに一つの場所に色々な文化が共存している街って他になかなかないな、と、トロントのことがもう一つ好きになりました。
この記事を読む前に…
- Ashkenaz FestivalのAshkenazとは
アシュケナジム(Ashkenazim)とは、主に中東欧・東欧に歴史的なルーツを持つユダヤ系の人々を指します。ほかにも、スペインやポルトガルなどイベリア半島にルーツを持つセファルディム(Sephardim)など、Jewish communitiesにはさまざまな文化的・歴史的背景があります。
- クレズマー音楽について
クレズマーは、東欧を中心に暮らしていたアシュケナジ系ユダヤ人のコミュニティで育まれた伝統音楽です。結婚式や祝祭など、人々の暮らしのさまざまな場面で演奏されてきました。
映画『シンドラーのリスト』の音楽にもクレズマーを思わせる要素が取り入れられています。また、映画・ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』の音楽や世界観を思い浮かべると、東欧のアシュケナジ系ユダヤ文化に馴染みのない人にも、雰囲気をイメージしやすいかもしれません。
クレズマーとの出会い
私がクレズマーと出会ったのは2014年のクラクフ、ポーランド。
この時私は、ダークヒストリーをめぐる旅と題して、ルブリンやアウシュビッツなどの強制収容所を訪れたり、各地の博物館を訪れたりしていました。
その時、アウシュビッツに行くための拠点の街として滞在していたクラクフで、かつてユダヤ人コミュニティが栄えたカジミェシュ地区に迷い込みました。
シナゴーグ、当時の街並みを再現したエリア、レストラン。いくつかのレストランでは、生演奏が行われていて、あの特徴的な物悲しいけれど陽気なクレズマー音楽が私の耳にも届きました。
その時はクレズマー音楽なんてものも知らず、でもやけに気になって、ふらりと立ち寄った土産物屋さんでCDを発見。
2枚、適当に選んで購入しました。
これが私のクレズマーとの出会いでした。
当時購入したCDの一つ↓
フェスティバルにて
フェスティバルは8月30日、ケンジントンマーケットで開催されていました。
Collegeストリートからケンジントンマーケットの方に入っていくと、だんだんと音楽が大きくなってきます。カフェのパティオのエリアで演奏が行われていました。
こちらはKALLISTOというモントリオールを拠点に活動しているバンド。
↓モントリオールでのライブの様子
クレズマーとロックを融合させたスタイル。良すぎてステッカーも購入!
こちらはYosl and the Yingelsというトロントのバンド。元々コロナ禍の間にバスキング・プロジェクトとして始まったそう。
面白かったのが、彼らがイディッシュ(主に中・東欧のアシュケナジ系ユダヤ人の間で使われてきた、ドイツ語を基盤にヘブライ語・アラム語やスラヴ系言語などの要素が混ざった言語)で新しい楽曲を作っていること。
トロント北部のThornhillを舞台にした曲も演奏していました。(Thornhillは現在も大きなJewish communityのあるエリアです。)
私も数年前にその近くに住んでいて、パートナーもJewishなので、祭日には家族で集まってご飯を食べたりしていました。そんな自分の生活とも少し重なる場所が曲になっていて、なんだか親近感も湧きました。
トロントのストリートカーの曲
博物館的に昔の音楽を再現しているのではなく、Torontoで暮らす人たちが、今の街を題材に伝統を基盤に新しい音楽を作っているのがとても興味深く、素敵だと感じました。
最後に
Ashkenaz Festival、2026年は8月30日から9月6日まで開催されており、ケンジントンマーケット以外にも色々な場所でイベントが開催されています。
トロントにいて、もし興味のある方は、ぜひWebサイトでイベントを確認して訪れてみてください!
我々は明日も、別の会場で開催される無料イベントに行きたいな・・・と思っております❤️
最後まで読んでいただきありがとうございました!
