2018~2019 ユーラシア大陸をめぐる旅

全人類の調和を目指す共同体 Aurovilleに行ってみた(1)<インド/タミル>

タミルナードゥ州 ポンディシェリの近くにあるユニバーサルタウン、Auroville。
この共同体では、性別や宗教・政治・国籍等を超えて人類が調和することが目指されています。
Aurovilleの中にはゲストハウスやホテルがたくさんあり、滞在しながらその暮らしや考え方に触れることができます。また、長期ボランティアも募集しているので、時間のある方はそういう滞在方法も良いかもしれません。

今回私は約1週間滞在して、Aurovilian(Aurovilleに永住している人)やAurovilianになりたい人と話したり、いくつかの取り組みについて話を聞いたり、瞑想したり・・・とその考え方や目指すものについてかなり興味を惹かれました。
今回は、Aurovilleって何なのか・Aurovilleへの行き方・着いて初日にすることなどをまとめました!

1.Aurovilleって?

★公式サイトはコチラ

Aurovilleは、インドの思想家Sri Aurobindoの教えを実現するためにMotherと呼ばれるフランス人女性によって設立された共同体。
まるで一つの街のように大きな敷地を持ち、周辺の村々やローカルの人々も巻き込みながら理想を実現すべく日々活動しています。

Sri Aurobindoのアシュラムはポンディシェリにあり、そちらにはSri AurobindoとMotherのお墓があり毎日たくさんの人が訪れています(亡くなったことをLeft her/his bodyというのが印象的)。
とあるAurovilian(Aurovilleに永住している人)によれば、Aurovilleは彼の教えを実現するもの、アシュラムはより知識を深める場所・・・という風に役割分担がされているらしい。実際アシュラムも行ってみたのですが、確かに、アシュラムの雰囲気はAurovilleのものとは少し違っていました。

Aurovilleでは人種や国籍、宗教などを超えて人類が調和することが目指されており、実際に様々な国から色々な人が集まって定住しています。定住している人々のことをAurovilianと呼びます。
Aurovilleは昨年設立50周年を迎え、初代Aurovilianの子供がもう30代後半くらい。のちにとあるゲストハウスでAurovilian2世と話して、なんだか不思議な気持ちを抱きました(後でそのことも書きます!)

2.Aurovilleへの行き方

Auroville公式Webサイトによればポンディシェリのバスターミナルから1日に数便バスが出ているようなのですが、誰に聞いても「Aurovilleのビジターセンターに行くバスはないよ!」と言われ、結局バスとオートを乗り継いで行きました。

そもそもAurovilleは、大きく分けてビジターセンターのある内陸側と、ゲストハウスやレストランが集まるビーチ側の2つに分かれています。

ビーチ側には頻繁にローカル路線バスが通っているので、ビーチ側に宿をとっているならビーチ側の大通りのバス停から歩くこともできます。実際に私の友人はそれでゲストハウスまでたどり着いて(バス停から徒歩)、「10ルピーでAurovilleに来れたよ!」と言っていました。

私は宿を予約しておらず、Aurovilleがどうなってるのかすら知らなかったので、Webサイトに書いてある通り、まずビジターセンターへ行き、そこで宿を紹介してもらって決めよう!と思っていました。
なので、ビーチ側までまずバスで行き、そこからオートに乗ってビジターセンターまで行きました。計210ルピー(オートが高い。交渉しても値引きしてくれる気配がありませんでした)。

ちなみに、ポンディシェリーのバスターミナルからオートで直接ビジターセンターに向かおうとすると、300ルピーかかります。

3. Aurovilleに着いた初日にすること

(1)ビジターセンターへ行く

ビジターセンターでは、Aurovilleの地図(20ルピー)やリーフレット、本などが手に入るインフォメーションがあったり、Aurovilleの考え方などについてのエキシビジョンを見ることができたり、シンボルであるMatrimandir(金色のまんじゅう)についての説明を見ることができたり・・・と、まずはじめにAurovilleがどういうものか知るのにはぴったりの場所です。
ここで、Matrimandirのビューポイントに行くためのレジストレーションを行うことができます。
また、Matrimandirの内側に入るための予約はインフォメーション向かいのカフェやブティックが入っている建物の2階で行うことができます。
※これらレジストレーションや予約は受付時間が決まっています。公式Webサイトで確認してみてください。
※一般的に内側の予約はいっぱいで、2日後や3日後に予約を取ることができます。
 内側には絶対行くべき!何日間か滞在できる人は、内側も行ってみましょう!
 私は内側に行くために滞在を延長しました笑

ちなみにビジターセンターでは、レンタサイクルを1日60Rsで借りることができたり、おしゃれカフェでコーヒーやケーキを楽しむこともできます(Wi-Fiあり)よ。

ビジターセンター内の「Dreamers cafe」でキャロットケーキ。うまいー

(2)宿を予約する

数日滞在してみたい!という方は、ビジターセンターの裏にホステルやゲストハウスを紹介してくれるカウンターがあるので、そこで予算に合う場所を紹介してもらいましょう。英語の話せるスタッフが親切に対応してくれますよ。
ただ、私が紹介されたのは安いけれどWi-FiやACのないゲストハウス。
友人は、私と同じくらいの値段でAC付き、Wi-Fiありのホステルに泊まっていたみたい。
Wi-Fiのない宿はインドのSIMを持っていない私としては結構困りました(もともと「Aurovilleでゆっくりブログ更新しよう〜!」と意気込んでいたのでそれが打ち砕かれてちょいとがっかりしてしまいました 笑)。その宿のおかげで素敵な出会いがあったから、良いのだけれど!その出会いについては後で書きますね〜
Booking.comで予約を受け付けているホステルやゲストハウスもたくさんあるので、自分のニーズに合う宿を事前に予約しておくのもいいかもしれませんね。

(3)Matrimandirビューポイントへ行く

ビジターセンターでビューポイントへ行くためのレジストレーションを行なったら、ビジターセンターから伸びる道を徒歩で10分くらい歩きビューポイントへ行きましょう。
日中は暑いですが、自然豊かな遊歩道を歩いて行くのも楽しいですよ〜。
この遊歩道には、オーロヴィレのシンボルの一つである12種類の色と意味を持つ花びらと、それぞれの色を象徴する花、その意味などについての説明が書かれた石が展示してあり、それも興味深いです。
(12枚の花びらのシンボルについてはコチラ)

※Matrimandirの内側に行くときはビューポイントとは別のゲートからMatrimandirの敷地内に入ります。

(4)Matrimandirの内側に入るための予約をする

Matrimandirの内側はメディテーションやコンセントレーションのための空間になっています。(内側は写真撮影不可。コチラにちょっと写真が載っています)
70年代のSF映画を彷彿とさせる場所で、私は「未来少年コナン」の太陽塔を思い出してしまいました。
Sri Aurobindoの教えを実践する場所なのでとても大事な場所。とても大切に維持管理されていて、内側では静寂が保たれています(インドで訪れた場所の中で一番静かな場所でした)。

(1)にも書きましたが、ビジターセンターで予約を行えばMatrimandirの内側に入ることができます(一般的に常に予約でいっぱいなので、数日後に予約を取ることができます)。
予約カウンターは、ブティックやレストラン、本屋さんが入っているレンガ造りの建物の2階
受付時間は10:00〜11:00、14:00〜15:00(火曜日以外)と限られているので注意しましょう。

予約をしたら、当日はツアーみたいな感じでゾロゾロとMatrimandirの内側に行きます。

一度Matrimandirに入ってからは、main gate内のカウンターで予約をすれば毎日内側に入ってメディテーションすることができます。
また、1週間に一度、予約なしでMatrimandirの敷地内(庭のエリア)に入ることができるイベントが開催されているので(音楽やマザーの声が流れます)、長く滞在している人はそれに参加してもいいかも。

とにかく内側には入るべき!時間のある人は数日滞在して内側に1度は入ってみましょう。

(5)自転車かバイクを借りる

ビジターセンターのDreamers’ cafeの横で自転車を1日60ルピーで借りることができます。

Aurovilleはとても巨大なので、この自転車で全部を回ろうとするとかなり難しい。多くの人がバイクをレンタルしていました。メインロード沿いのバイク屋さんで1日70ルピーでレンタルすることができますよ(別途ガソリン代がかかります)。
ちなみにこの通りはたくさん素敵なレストランやカフェがありますよ〜

4.オススメのゲストハウス

最初に泊まっていた宿の隣のカフェでここのオーナーに出会い、ここの宿に移動しました。
Wi-Fiも早いし、清掃が行き届いていてとても綺麗だし、静かだし、とても素敵なゲストハウスでした。

私が宿泊した1人用の小さめの部屋。

オーナーはAurovilian2世。両親が初期の有名なAurovilianで、もともと家だったのをゲストハウスとして改装し、年々少しずつ規模を大きくしているとのこと。ちなみに2階はオーナーの住居になっています。
いくつかの建物に分かれており、リーズナブルな部屋もあれば2000ルピーくらいするラグジュアリーな部屋も。
キッチンもあるので毎日自分たちでご飯を作って食べている家族もいました。

ビーチ側のゲストハウスやレストランがたくさんあるエリアは、とても便利で良いのですがちょっと騒がしい。
時間に余裕のある方は、バイクや自転車をレンタルして、この緑あふれる静かなエリアに滞在してみてください!


おわりに

今回Aurovilleに1週間滞在してみて、日本人少ないなあ、と少し悲しい気持ちになりました。
中国人はたくさん見かけて(最初のゲストハウスのルームメイトが中国人でした)、最近は韓国人の数が急増しているそう。さらに世界各国からたくさんの人が集まっているけれど、何だか日本人は少ないような感じ(数人見かけました&シヴァナンダヨガアシュラムで一緒だった日本人と偶然再会もしましたが・・・)。
Aurovilleのこと知ってる人自体少ないんじゃないかなあ、、
なので、このブログで少しでもAurovilleのことを知ってもらって、「行ってみたいな、面白そうだな」と思ってもらえたら嬉しいです。


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