1年半ほど滞在したカナダ トロントから日本に帰ることになりました。
今回は、カナダ人のパートナーと猫も連れての帰国。彼はワーキングホリデーのビザをゲットしたので、1年弱ほど日本に滞在することになりそうです。
この記事では、猫を連れてのカナダ→日本の渡航についてまとめていきます。
日本は特に動物の入国について厳しく、6ヶ月ほど前からの準備が必要です。手順、我々のスケジュール感や、動物病院へ連れていってどんな感じだったか、これからの記事でまとめていきます。
CONTENTS
はじめに〜基礎知識
最初に、動物の輸入に関する基礎的な知識をまとめていきます。
全て政府の「動物検疫所」の情報ですので、動物をこれから輸入するという方は必ずそちらを確認するようにしましょう。
国による手続きの違い〜指定地域・指定地域以外
犬・猫の輸入の場合、国は「指定地域」と「指定地域以外」に分けられており、どちらに当てはまるかによって手続きが異なります。
次のように、ほとんどの国が「指定地域以外」に当てはまります。
- 指定地域
アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、ハワイ、グアム - 指定地域以外
指定地域以外の全ての国・地域
今回我々はカナダから猫を輸入しますので、「指定地域以外」の方の手続きになります。
輸入できる空港
犬の場合は輸入できる空港が限定されているようです。海外からの場合、まずは主要な空港に到着するかと思うので大丈夫だとは思いますが、航空券を購入する前に、動物検疫所の情報を今一度確認しましょう。(Webから確認できます)
係留について
日本では条件を満たしており証明書に不備が無い場合、係留検査はありません。ただ、何か不備があったりした場合は最大180日間の係留や返送が必要になる場合もあるよう😭事前にしっかり準備しましょう。
手続きの流れ
手続きの流れはこんな感じ。
- マイクロチップの埋め込み
- 狂犬病予防注射(1回目)
- 狂犬病予防注射(2回目)
- 狂犬病抗体検査
- 事前届出
- 輸出前検査、輸出国の証明書取得
- 到着後の輸入検査
※その他「航空券を買う」「航空会社に連絡する」というイベントも発生します※
※注意※
・予防注射1回目と2回目の間は30日以上の期間が必要
・(4)抗体検査〜日本到着までは180日間以上の待機期間が必要
→1回目の狂犬病予防注射〜日本到着まで少なくとも210日(7ヶ月)の期間が必要です!!
はじめは頭がクラクラするくらい複雑!ちゃんとできるか不安だったのですが、、なんとか現在(6)輸出前検査、国の証明書取得 の予約まで漕ぎ着けています。
それでは初めから解説して行きます!
マイクロチップ埋め込み・狂犬病予防注射(1回目)
動物病院には事前に日本にペットを連れて行くことを伝え、手順が書いてある書類を渡し情報共有した上で手順(1)から臨みました。この日はマイクロチップの埋め込みと予防注射を同日に行いました。
予防注射もマイクロチップも、ティガーはなんてことないみたいでケロッとしていました。ささっと終わり、証明書をもらって動物病院を後にします。
狂犬病予防注射(2回目)・採血
前回から30日以上空けて2回目の予防注射と、狂犬病の抗体検査のための採血を行いました。
ここで注意が必要。というのも・・・カナダには日本渡航のための狂犬病抗体検査を行っている日本政府認可のラボがなく、なんとアメリカのカンザス州にある大学病院まで送らなければならなかったのです😭
幸運なことに、動物病院はこういう手続きに慣れているようで、輸送費はめちゃくちゃかかりましたが、採血後すぐに血をその病院まで送ってくれました。
検査の結果は1ヶ月も経たないうちに来て、無事必要な抗体値をクリア。これでやっと、日本行きのためのファーストステップに立てました。
この抗体検査のための採血日から日本到着までは最短180日を空ける必要があります。
我々の場合、採血は4月の初めに行ったので、約6ヶ月後の10月に日本に渡航できることになりました。
事前届出
到着先の空港の動物検疫にメールで必要情報を送ります。
Webサイトにフォームがあるため、そこに自分で情報を入力。狂犬病ワクチンの種類や接種日、マイクロチップの番号などこれまでに揃っている情報を入力していくだけでした。不明であれば動物病院に聞けば教えてもらえると思います。
メールで届出し受理されると、動物検疫所から「届出受理書」がメールされてきます。当日はこれと必要書類をプリントアウトして持って行きましょう。
- 日本到着日の40日前までに届け出る必要があります。
- 一度送ったら間違った内容の「届出受理書」が送られてきました。隅々まで確認しましょう!
事前検査・輸出国の証明書入手
飛行機出発の10日前以内に動物病院で健康状態に問題がないか検査を受けます。
その後、政府の機関にて証明書にサインをもらいます。※カナダでは「Canadian Food Inspection Agency」という機関
我々は渡航日の1ヶ月少し前に動物病院、CFIAに電話し両方の予約を取りました。
- まず最初に動物病院の予約を取り、その後CFIAの予約を取るとスムーズでしょう。(どちらにせよCFIAに行く前に動物病院に行ってチェックする必要があるので)
- 日本規定のフォームに記入してもらいます。フォームは空港の動物検疫所から届出受理書と一緒に送られてくるほか、Web上でも入手可能です。
日本到着時の輸入検査
日本到着後、動物検疫カウンターで検査を受けます。この時、輸出前の検査の証明書と狂犬病の抗体検査結果証明書を持って行きます。何もなければ検査は30分程度で済むそうです。
おわりに
ティガーはそんな我々の心配も知らず毎日気ままに暮らしています。
トロントから日本へのフライトは直行便で12時間くらい。めちゃくちゃ長いけれど、客室に猫を一緒に連れて行けるのは安心。アジアの航空会社ではペットを手荷物として持ち込める会社はあまりない(というか、無い・・・?)ようなので、エアカナダでよかった。。
ちなみに最近バンクーバーから東京に就航している日本系のLCCはペット不可のようで。ペットを連れていると選択肢が狭まりますね。でもペットを連れての旅行は不可能ではない!!
ポータブルトイレや水飲み、おやつなど色々準備して、ティガーの初めての飛行機/海外と渡航に臨みます。
猫と日本からトロントにやってきた母を連れてキャンプに行きました。
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