2019年6月、ハンガリーの首都ブダペストを訪れました。
ブダペストはその美しさから「ドナウ川の真珠」とも呼ばれ、街の一部は世界遺産に登録されています。
この記事では、ブダペストの歴史から世界遺産、見どころ等をまとめていきます。ブダペストがどんな街なのか知ってもらえたら嬉しいです。
CONTENTS
ブダペストの地理
ハンガリーの中心部に位置するブダペスト。
ブダペストは、ドナウ川を挟んで西側に位置する丘陵地帯のブダ地区と、東側に位置する平野地帯のペスト地区の2つの地区に分かれています。
ドナウ川はヨーロッパにおいてヴォルガ川の次に長い川で、ドイツ南部からオーストリア、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ルーマニアやブルガリアを流れて黒海に注いでいます。
ブダペストの歴史
1世紀ごろ、現在のブダペストにはケルト人が住んでいた。
その後ローマ人が移り住み、ドナウ川をゲルマン人との間の境界として、要塞都市が築かレました(この頃の神殿や水道橋、モザイク画などは今でも残っています)。その後9世紀になりマジャール人が侵入。彼らによってハンガリー王国が築かれます。
13世紀になるとモンゴルの襲撃を度々受けるようになります。これに備え、ブダ地区に城が移され、ブダ地区の発展が始まりました。
その後、16世紀にオスマン帝国による侵略を受け、140年以上支配を受けます。教会はモスクに転用され、ブダ城も事故に遭い被害を受けます。ブダペストは17世紀にオスマントルコから奪い返され、19世紀にはオーストリア=ハンガリー帝国が誕生。民族意識が高まり、街並みが整えられていきました。
しかし、20世紀に入ると戦争によりオーストリア=ハンガリー帝国は解体。第二次世界大戦ではユダヤ人の大きなコミュニティのあったブダペストでは、ナチスが彼らの迫害を行いました。ソビエトとドイツの戦いの場となったブダペストの街は大きな被害を受けます。その後ソ連の衛星国家となるが、比較的穏健な政策がとられ戦争で被害に遭った街並みは再建されました。
冷戦が終結した20世紀初頭、政治体制は大きく変わり、街はさらに大きく発展。
2019年現在、ブダペストの人口は175.6万人。オーストリアのウィーンに並ぶ大都市となっています。
世界遺産への登録
1987年、ブダペストの美しい街並みはユネスコ世界遺産に登録された。現在は「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」が世界遺産に登録されています。含まれているのは以下の場所。
- ブダ城
- マーチャーシュ聖堂と三位一体広場
- 漁夫の砦
- ゲッレールトの丘
- ゲッレールト温泉・ルダッシュ温泉・ラーツ温泉
- セーチェーニ鎖橋
- マルギット橋
- エルジェーベト橋
- 旧市街聖堂
- ヴィガドーと科学アカデミー
- 国会議事堂
- アンドラーシ通り
- ブダペスト地下鉄1号線
- 英雄広場
次の項では、いくつかの世界遺産を含め、ブダペストの見どころをご紹介していきます。
ブダペストの見どころ〜実際のルートでぶらり街歩き
今回はこんなルートで巡りました。
歩いても巡れるがぜひ地下鉄やトラムも活用してほしいなと思います。
ゲッレールトの丘【世界遺産】
ゲッレールトの丘は、ブダ地区にある、ブダペストを一望することのできる丘。
丘の名前は、ブダペストにキリスト教を広めた殉教者ジェラルドに由来しています。
丘の上には、ヤシの葉を掲げた女性の像が建てられています。これは「自由の像」と呼ばれており、ソ連軍によってハンガリーがファシズムから解放されたことを記念して建てられたものであるそうです。
中央市場
どんな国でも見て楽しいのが市場。ゲッレールトの丘から橋を渡ってすぐ右手に中央市場があるので、ぜひ中に入って見物してみてほしいと思います。
野菜や果物、パンやお肉、ハンガリーの土産物など、様々なものが売られています。
定休日は日曜日。日によって営業時間は少し変わります(火〜金6:00〜18:00、土6:00〜15:00、月6:00〜17:00)。
ドナウ川沿い(ペスト側)をブラブラ
私がブダペストを訪れたのは土曜日・日曜日。
ドナウ川沿いに伸びる通りでは、本のフェスティバルが開催されており、たくさんの人で賑わっていました。なんと村上春樹の本も売られていました!
日本人の書いた作品が海外でも読まれているのってとても嬉しい。
休日に行くと、何かイベントが開催されているかもしれません。
川向こうに見えるブダ城や聖堂はとても美しい。
セーチェーニ鎖橋【世界遺産】
この橋は、ブダペスト市内のドナウ川にかかる橋の中で最古の橋で、19世紀半ばに建設されました。この橋が建設されたとき、ブダとペストは別々の街だったが、この端によって2つの街は1つの街となったそう。
橋の構造も古いタイプのもので、珍しいそう。建築に興味のある方にはさらに面白いかもしれませんね。
夜に行くとライトアップされていて綺麗でした。
国会議事堂【世界遺産】
ドナウ川沿いを北に歩いていくと、大きな建物ー国会議事堂ーが見えてきます。
20世紀初めに完成したネオ・ゴシック様式にルネサンス様式も取り入れた美しい建物で、鎖橋と同じく、ライトアップされている夜に訪れるのもおすすめです。
トラムの2号線でも簡単に訪れることができます。
地下鉄1号線に乗る【世界遺産】
ブダペストのアンドラーシ通りの真下を通る地下鉄1号線は、ユーラシア大陸で最古の地下鉄。世界遺産にも登録されており、駅の造りや車両など、歴史を感じることができます。
英雄広場【世界遺産】と公園
アンドラーシ通りの端に位置する英雄広場。
川沿いからは地下鉄1号線を使えば簡単にアクセスすることができます。
英雄広場には、建国1000年を記念して記念碑が建てられています。
広場の後ろには大きな公園があり、晴れている日にはこの公園を散策するのもおすすめ。
おわりに
実はブダペスト、個人的な「ヨーロッパの都市の中でまた訪れたい場所ランキング」上位に入っています。数日では巡りきれないほど見どころが多く、どこをみてもとても美しい。
また今回は行けなかったのだが、「マルギット島」というドナウ川に浮かぶ島もとても美しいといいます。
訪れた際は、ぜひ時間に余裕を持ってゆったりと巡ってほしい。
ああ〜また行ける日が来ますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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