北海道の農家での2週間のボラバイトを終え、本日東京へ帰ってきました。しんどくて、全身筋肉痛だった1週間目。
ちょっと慣れて、人との交流や日々の生活を楽しみ始めた2週間目。
農業の大変さを知った一方で、農業やその地域の魅力も知ることができ、最後には生活を楽しむことができるようになっていました。
2週間のバイトを終え、今、思うことを書こうと思います。
1.農業って、想像以上にしんどい。
私がこのバイトを通して知ったことは、農業って想像以上にしんどいこと。
バイトに行く前は、「農業って大変」とは言いつつ、どのように大変なのか、想像できていませんでした。
バイトを通して知ったことは、農業って、栽培・収穫・出荷、という単純なものじゃないってこと。
それぞれの工程に大変な重労働が発生していることを知りました。
私が今回関わらせてもらったのは、出荷に関する作業。
私はこの2週間、台風の日以外ほぼ毎日、5:00〜18:00の間、ネギの箱詰め作業をしていました。
ネギのサイズには規格があって、そのサイズのものが来ると定められた詰め方で段ボール箱にネギを詰めていきます。
大量のネギが朝収穫されて来て、根を切り、皮を剥かれ、サイズごとにまとめられ、その後私のいるところに回ってきます。
ネギの入った段ボール箱は結構重く、それを詰めては積み上げ、紐をかける機械に通し、積み上げ・・・その連続。ずっと走り回っていました。
大量のネギがベルトコンベヤーや箱に入って高速でやって来るので常に焦っている状態。
この作業を、低めの台で腰をかがめながら行うため、毎日17:00ごろから背中のあたりが痺れ始め、体力は限界に。18時に仕事を終える頃にはもうクタクタ。
これを毎日、何年も行っている農家の人ってとっても大変。それを身を以て知りました。
前回ボラバイトで来た女の子も2日で辞めたらしいし、私のいる間に派遣で来た女性も2日で辞めてしまいました。農業って、そのくらい大変なんです。
2.出荷工程に関わる人々
ネギを出荷するには、根を切ったり、皮を剥いたり、サイズごとにまとめて結束する作業が必要です。
私のバイトしていた農家では、その作業をほぼ人の手で行っていました。
農業には週休2日制なんてなくて、休みになるのは雨が降り収穫できない時くらい。
その作業には、地元のパートの方や農家の家族や親戚の方、さらには中国から来た女の子たちが携わっていました。
地元のパートの方には50代や60代の女性が多く、毎日朝から晩まで働かれていて、そのパワーに若い私が圧倒されていました。
また中国から来た女の子たちは、5:00〜20:00まで働き、お給料の大半を中国の家族へ送っているそう。
彼女たちは3年間日本で働き中国にお金を送り、最終的には中国で家を建てるそうです。
親戚のおじさんは、60歳で退職してから10年以上お手伝いされているらしく、年齢は70歳を超えていて、それでもネギが詰まった重い段ボール箱を持ち上げたり、機械を動かしたりしていました。
また、正社員であるお父さん、お母さんは毎日、皆より早くから皆より遅くまで働いています。
私たちが食べているものって、こういう人たちの大変な労働の結果生み出されたものなんだな、と実感しました。
これからは、もっと大切にものを食べよう。
本当に、そう思いました。
また、高齢化等で彼ら、彼女らが働くことができなくなったら、どうなってしまうんだろう。
そんな疑問も、生まれました。
3.バイト先での生活
最初はいつもの生活と違いすぎて戸惑っていた宿舎での生活。
お風呂はユニットバスで狭いし、トイレは外のボットン便所。暖房をつけるとネギ臭い。
そんな中生活していると、だんだんと快適になって来ました(笑)
まずネギくささは生活している中で消えましたし、自炊もなんとかなったし、トイレも寒い時間帯は虫もいないので快適です。むしろ一人で違う場所で生活していて、みたことない食材が並んでいるスーパーに行くのが楽しくて。
最後には、その生活を楽しみ始めていました。
次行くときには(実はまた行きます)、色々生活に必要なものを持っていこうと思います(笑)
また、今回そんな環境で生活してみて、これまでの生活が快適すぎたんだな、ってことに気付きました。
東京の一人暮らしも、新築がいい、とか、トイレとお風呂は別で・・・とか。
そんな快適じゃなくても、自分の暮らしやすい環境って作り出せるし生活することができる!という自信になりました。
ただ、東京よりも良かったのは、夜静かで寝やすかったこと。
東京は夜も車の音とか人の声が聞こえたり、隣の部屋の音とかが気になるので・・・。
4.魅力に感じたこと
私はバイトの期間、朝4:00に起き、5:00から18:00まで全力で働き、クタクタに疲れて21:00には寝る、という生活をしていました。
常に全力で、汗水垂らして頑張って働く・・・
お金を稼ぐことってこんなに大変なことだったんだ。と気付きました。
バイト期間中は、こんな風に、全力で働くからこそ、いただくお給料はもちろん、たまの休みの外食や、人との会話、すべてのことがありがたく感じられました。
また、その土地の人々の魅力も感じました。
方言が、ただただ好きで。「だべ」って語尾につけたり、イントネーションが全然違ったり。
何回も聞き直さないと理解できなくって。
これまで聞いたことのないその言葉に、愛着を感じて・・・帰りの飛行機で、「あの方言を、当分聞けないんだな〜」と思うと悲しくなりました。
また、パートや家族の皆さんとの交流も楽しかったです。一緒に働く中で自然と迎え入れてくれて、気にしてくれて。とても嬉しかった。このつながりを大切にしたいな、と思いました。
そんなこんなで、10月下旬〜11月上旬に、またお手伝いに行くことになりました。
11月3日に初雪が降る、と言われているらしく、かなり寒いみたい・・・。
またその時のレポートも書こうと思います( ・∇・)
以上、ボラバイトについて、でした!