2019年9月はじめ、バルト海に面する東欧の国、ラトビアの首都リガを訪れました。
とても気に入り、1週間ほど滞在。その間、中世のドイツらしい街並みの残る旧市街や、民族音楽の聴けるパブ、市場など様々な場所を訪れました。その中でも興味深かったのが野外民俗博物館。
ほんの100年ほど前のラトビアの人々の、素朴で信心深い生活を垣間見ることができました。
今回は、その野外民俗博物館についてまとめようと思います。
野外民俗博物館とは?
ラトビア野外民俗博物館とは、リガの郊外にある、屋外博物館。
昔のラトビアの家々が広い森の中に保存・展示されています。
この博物館は1924年にオープン。そこから、ラトビア中から118もの歴史的建造物を集めてきました。今では失われつつあるかもしれない、農耕を中心とした人々の素朴な暮らしや、信心深い生活を垣間見ることができます。
公式サイトにビデオがあったので、載せておきます。
ラトビア語ですが、博物館の雰囲気を知ることができます。
アクセス(バス)
野外博物館へは、リガの中心部から1,28,29,6821,6822,6824のバスで行くことができます(4桁のバスは料金が違うため注意)。
運転手さんに乗車時に行き先を告げれば、野外博物館近くのバス停で教えてくれます。
GoogleMapでも調べることができるので、行こうと思っている日時でチェックしてみてください。
料金
料金は、夏季(5月1日〜9月30日)、冬季(10月1日〜4月30日)で異なります。
- 夏季料金
大人 4ユーロ
学生 2ユーロ
※17:00〜20:00は1.4ユーロ。
ただし、建物内部を見学することができないので注意 - 冬季料金
大人 2ユーロ
学生 1.4ユーロ
また、夏季は10:00〜20:00までやっていますが(17:00〜20:00は建物内部に入れない)、冬季は10:00〜17:00のみ。また、時々閉館日もあるので、行く前に公式サイトでチェックしてみてくださいね。
野外民俗博物館の内部をご紹介!
16:50頃に博物館へやってきた私。17:00以降はそれぞれの建物内部が見られないため入場料金は1.4ユーロでした。
博物館は森の中にポツポツと昔の建物が建てられています。
平日だったためか、あまり人がおらず、別の世界に迷い込んでしまったような感覚になりました。迷わないか、きちんと帰ることができるか、少し不安になりました(笑)
それでは、博物館で見ることのできた歴史的な建物をそれぞれ紹介していきます。
教会たち
各建物の閉館時間は過ぎていましたが、こちらの教会のみ、管理人のおじさんが親切にも開けてくれ、内部を見学することができました。
内部は天井に空と天使の絵が施されており、一番前にはイエスが磔刑に処せられている絵画が飾られています。ラトビアの人々の素朴ながらも、深い信仰を感じました。
また、歩いていると道の脇に、イエスの像がありました。
きっと、とても小さな田舎の村にも、こういう祈りの場所があったんだろうなあ。
他にも様々な形の教会が建てられていました。
どれも木造で、とてもあたたかみのある教会でした。
農民の家
博物館の中には、このような農民の家が数多く建てられています。
その中の一つに、入ることができました。
こちらの写真は、家の中にあった暖炉に描かれた絵。こういう素朴な装飾が、とっても可愛らしく温かい気持ちになります。
こちらは、藁葺き屋根の家。
別の藁葺き屋根の家の屋根には、こんな鳥が。
この博物館は森の中にあるので、様々な種類の鳥の鳴き声が聞こえてきました。
風車
広場には、木造の風車がありました。
湖
民俗博物館は、大きな湖に面しています。
この日は天気も良く、ボーッと湖面と空を眺めているのも気持ちが良かったです。
小さなボートに乗って釣りをしているおじさんがいて、なんだか癒されました。
おわりに
この屋外博物館には、カフェもあり1日中楽しむことのできる施設になっています。
時々イベントも開催されており、その写真を公式ホームページで見ることができます。
とても楽しそうなので、イベント開催に合わせて訪れるのもいいかもしれませんね。
もしリガに何日か滞在することがあったら、料金も安いですし、ぜひ訪れてみてください。
ラトビアには、交易の街リガの暮らしだけではなく、森の中の人々の素朴な暮らしもあったんだな(むしろそちらが主流)、と気づくはずです。