モンテネグロの首都、ポトゴリツァから40kmほど離れた山の中にひっそりと佇んでいる、セルビア正教会の聖地、オストログ修道院。
街中から修道院に直接アクセスできる公共交通機関はなく、バスで行っても列車で行っても結構歩くことになります。特にバス停からの道のりはしんどかったので、ツアーに参加するといいかも・・・。
今回、私は往路はバス、復路は列車を使ったので、それらの手段での行き方・帰り方と、オストログ修道院の見どころについてまとめていきます。
オストログ修道院とは
オストログ修道院は、モンテネグロの首都ポトゴリツァから50kmほど北に行ったところにある、岩山に建てられたセルビア正教会の修道院。
17世紀の半ば、Saint Basil Ostrogによって建てられ、今でも彼はここに眠っています。(教会の中には聖バジルのミイラがあり、彼に祈ると病気が治るらしいです)
その奇跡を信じてか、連日多くの巡礼者で賑わっている。私が訪れた時も、多くの人々がが彼のミイラに祈りを捧げていました。
バスでの行き方
※オストログ修道院行きのダイレクトバスはない。
バスでいくとバス停から8km(約2時間)歩くことになるため、あまりお勧めしません・・・歩いているのは私1人でした(笑)
9時35分にポトゴリツァメインバスターミナルを出発。「Nikšić」行きのバスに乗り、途中で降ろしてもらう。3ユーロ。
(こちらのWebサイトでバスの時間を調べることができる。PodgoricaーNiksicで調べてみよう)
窓口でチケットを買い、急いでバスに乗り込みます。
バスは1時間ほどで、オストログへの拠点となる場所へ。ここで降りたのは自分一人だけだった。
表示に沿って歩くと、レストランや売店が数軒立ち並んでいるエリアがある。レストランではトイレを貸してくれた。
オストログ修道院までの道のりは、ずっと山道&車道。
日差しは強く、アスファルトの道で木陰もない。また、ずっと車道で歩くのにも飽きてくる。。
「ショートカットできるかな?」と思って細い道に入って行ったら、道に迷った。素直に車道を歩いて行こう。
時々休憩を挟みながら、2時間ほどでオストログ修道院の下、巡礼者のための道の入り口にたどり着いた。
そこからさらに登っていく。ここからは、歩道が整備されており歩きやすい。木陰の中をひたすら登っていく。
ぐったり疲れ果て、息を切らしながらたどり着いた時は本当にホッとした。
オストログ修道院をみてまわる
オストログ修道院に着いて門をくぐると、最初にこの建物の前に出ます。
建物の中は土産物屋になっています。また、この建物の横には水飲み場があり、冷たい水がとても気持ちよかった。ペットボトルに水を詰めている人を多く見かけました。
多くの人が、聖オストログのミイラに会うために列に並んでいます。
私も一応ミイラは見ましたが、この時はここの歴史とかも知らず、よくわかりませんでした。
ですが、巡礼者たちが熱心にお祈りをしているのをみて、感動しました。
教会の中は撮影禁止。ミイラ以外にも、フレスコ画が岩に描いてあったり景色が美しい場所があったり、他の教会とは全く違っており興味深かったです。
疲れているので、ここからできる限り早くポトゴリツァに戻りたい・・・と思って、列車がいつ来るのかは分からないけれど、鉄道駅に向かうことにしました。
鉄道駅までの行き方
鉄道駅までは5kmほどの道のり。しかし、実際には、地図には載っていない歩道が整備されており、より短く感じました。
オストログ修道院の巡礼のための道の入り口付近にある売店の横の道を入ってまっすぐ歩いていく(下の地図の場所にある売店の横に道がある)。
列車で訪れる人は一定数いるのだと思います。途中、オストログ修道院が描かれた岩や、オストログ修道院を指し示す標識を見かけました。これらの目印に従って歩いていけばOK。
途中、オストログ修道院を遠くから臨める場所があった。
立ち止まってパシャリ。
それにしても人ひとり歩いていなくて、なんだか別世界感がある。
旅の間、何度も遭遇する、「私がここにいることを、誰も知らない」という瞬間。なんとも不思議な感覚なんだよなあ。
ぐんぐん歩いていくと、駅と線路が見えてきます。
列車は何時に来るのかわからないけれど、早く帰りたい一心で歩く。
駅まであと少し!という時に、列車がやって来た。駅にいた人に「ポトゴリツァ!?」と聞くとそうだと言う。ナイスタイミング!急いで飛び乗った。15時ごろのことだった。
速い・安い・快適な列車旅
列車の中に乗務員さんがおり、その人からチケットを直接購入するスタイルでした。2ユーロ。
列車はとても新しく、清潔で快適。
いくつものトンネルをくぐり、美しい景色の中を列車は走ってポトゴリツァに到着しました。
※列車のスケジュールはよく分からななかったので、人に聞くなどして調べてから行きましょう。
さいごに
オストログ修道院は、モンテネグロに行くなら必見の場所だと思います。
個人的には、観光地として有名なコトルやブドヴァよりも、人々の信仰や素朴な生活を垣間見ることができて好きでした(コトルについての記事はこちら)。
また、行くなら列車がオススメ。
ツアーで行くなら、他のツアー客との交流なども楽しめそうだ。意外にも、中国人観光客を多く見かけたのには驚いた。
モンテネグロの首都、ポトゴリツァは、世界一退屈な首都とも言われています。しかし、その周辺には、このように見どころがたくさん。ぜひ、ポトゴリツァを拠点に色々な場所を巡ってみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
ブログ村への投票や、SNSのフォローよろしくお願いします
Instagram:@azusa_1111_
ブログ村 :にほんブログ村