東京では、戦後、経済が大きく発展していた時代の残り香が至る所で感じられます。
それを感じたことで、都会嫌いの私が「東京ってなんて美しい街なんだ」と思うようになりました。
今回は、特にそれが感じられる神田川周辺(秋葉原〜お茶の水あたり)の橋や線路や街並みをご紹介していこうと思います。
昌平橋〜鉄道が交差する〜
秋葉原の駅から少し南東に行くと、神田川が流れています。
その神田川に架かる橋の一つが、昌平橋。
秋葉原とお茶の水のちょうど中間ぐらいにある、趣のある橋です。
この場所には、江戸時代から橋がかかっていたそう。
関東大震災や第二次世界大戦を潜り抜けた、まさに時代の移り変わりを見てきた橋の一つ。
昌平橋のすぐそばには、総武線・中央線の線路が走っています。
橋の下には「明日もお元気で!」という看板が。中央線の列車に乗っていると、毎回この看板が目に入ってくるんですよね。
いつからここにあるのかわかりませんが、大都会にあっても暖かい人の営みを象徴している気がして、とても好きな看板です。
ここ最近、中央線の高架下(上の写真の手前側)は再開発され、レストランやカフェなど入るおしゃれスポットにもなっています。色々な用途に使いながら、この素敵な雰囲気を残していってほしいな〜と思います。
昌平橋の場所はこちら
聖橋〜関東大震災の復興の象徴〜
昌平橋の一つ上流にある橋が、聖橋です。
昭和2年に関東大震災復興の象徴の一つとして架けられた橋です。
「聖橋」というネーミングは、川の両岸にそれぞれ「ニコライ堂」「湯島聖堂」という2つの聖堂があるところから来ているそうです。
なかなか他にないモダンなデザインで面白いですよね。
歴史のある地にとても合っているような気がします。
聖橋の場所はこちら
古いものと新しいものが混じり合う街並み
私の大好きな秋葉原周辺の街並み。
特に素敵な風景を、淡路町あたりで発見しました。
背景には近代的なビル、その発展に取り残されたような古い街並み。
新しい、綺麗清潔なものの背景に、生々しい人の営みがある、そんな東京を象徴しているような風景だな〜と思います。
新しい大きなビルの近くに、細い小さなビル。
ちょっとした隙間を活用してビルがニョキニョキ伸びている光景も、このエリアならではの光景です。
おわりに
東京は、人が多くて雑多で空気は悪くて星は金星と数個しか見えなくて、なんだかとても窮屈な街です。
でも、その一方で、愛すべき美しい都市でもあります。
30カ国以上旅をしてきた私ですが、東京ほど魅力的な街はなかなかないと思います。
(とある側面で、ですが。あとやっぱり田舎の方が好きですが。)
これからも首都圏にいるうちは東京を歩いて、色々な魅力をお伝えしていこうと思います〜。最後までお読みいただきありがとうございました。