今回、青春18きっぷの使用回数が余っていたので
3連休の中の1日を使って、横須賀市にある観音崎に行ってきました。
観音崎に立つ観音埼灯台は日本最古の洋式灯台として有名。
また、その近くには日本武尊ゆかりの神社があったり、
歴史的に色々興味深いもの、出来事が集まっている場所でした。
関東日帰り旅行の一つの選択肢として、良いかもしれません!
CONTENTS
観音崎とは?〜行基の彫った観音像〜
観音崎とは、神奈川県横須賀市に位置する岬。
三浦半島の東端に位置し、向かいには房総半島、
東京湾の入り口に位置しています。
「観音崎」という名前は、8世紀、行基により彫られた観音像が設置されたことに由来しています。
この観音像は一旦は合戦の最中に姿を消してしまったそうなのですが、
100年ほど経ってから発見され、江戸時代・明治時代に渡り大切にされてきたそう。
しかし、昭和に入り、火事によって観音像は焼失。
平成30年からは市民活動として、観音像を復元するプロジェクトが立ち上がり、現在は復元された観音像が「県立観音崎公園」の一角に設置されています。
観音埼灯台
JR横須賀駅から観音崎灯台への交通手段
今回、私はJRの「青春18きっぷ」を使いたかったので、
JR横須賀駅まで在来線を使い、その後は「京急バス」の観音崎行きに乗り替え。横須賀駅から観音崎までのバス代は、片道420円です。
バスの最終到着地である「観音崎」から灯台までは、海のそばを通る道と、トンネルを抜けて山側を通って行く道があります。
どちらの道でも近いですし、その他の道もいくつかありそうでした。
この辺りは県立公園として整備されているので、色々散策してみるのも良いかもしれませんね♪
観音埼灯台への道〜観音崎砲台
私はバスの最終到着地から、山側の道を通って灯台に向かいました。
最初は車道脇の道を通ってトンネルをくぐり、「観音崎」と書いてある方面に進んでいきます。そのまま登っていくと、砲台跡を発見。
観音崎は、東京湾を一望できるその立地から、古くから東京湾防衛の要所として使われていたそうです。
この砲台は明治17年に完成したもの。
砲台を通り越して歩いて行くと、灯台が見えてきました!
右手には、海。キレー!
朝早めに(9時半ぐらい)来てよかった!太陽の加減がいい感じで、気持ちが良い。
観音埼灯台への道〜傾斜した地層
歩いて行くと、傾斜した地層が。
こんな間を通って行くのって、なんだか冒険みたいで楽しい。
さらに歩いていくと、灯台にたどり着きました。
観音埼灯台に登る
灯台には、入場料300円で登ることができます。
これには資料館の見学も含まれており、灯台が設置された背景やそれに至る歴史などを知ることができます。
灯台は日本の近代化にとって必須のもので、開国以来、観音崎をはじめ日本各地に西洋式の灯台が建てられたそうです。
そのため、観音埼灯台をはじめとするいくつかの灯台は、
「安全な船舶航行に貢献し我が国の開運事業を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」に登録されています。
さて、そんな灯台に登っていきましょう!
灯台の内部は狭く、混んでいるときは大変そう・・・。幸いなことに朝10:00前、人が少なく、快適にゆっくり見て回ることができました。
上からの景色は絶景!
こんな美しい景色を見ることができるなんて。
実はこの小旅行、灯台がメインではないのですが(笑)、
灯台にも足を伸ばしてよかったです。
さて、次は今回の小旅行のメイン、走水神社へ!
走水神社
走水神社とは
走水神社は、日本武尊とその后である弟橘媛命を祀っている神社。
走水という地名は、なんと古事記や日本書紀にも記述があるそう。
昔はこの辺りから房総半島へ渡るための船が出ており、東北へ行く最も便利な道として、「古東海道」が通じていたんだとか。
この地には、とある悲しいストーリーがあります。
弟橘媛命含む日本武尊一行が房総半島へ渡るために船に乗り込んだところ、海は荒れ、船は沈みそうに。弟橘媛命は、自ら海に身を投げ海を鎮めるのです。
この地で二柱が一緒に祀られていることに対し、感じるものがありますね。
神社なのであまりバシャバシャ写真を撮りたくなかったので、この2枚のみですが、境内には弟橘媛命の姿をかたどった碑や歌を刻んだ碑などもいくつかあり。
日本の神話時代、古代に興味のある私には、とても興味が湧く場でした。
観音埼灯台から神社への道のり
灯台から神社までは1.8km、徒歩20〜30分くらい。
バスに乗る手もありますが、この日は天気も良かったので、歩いちゃいました。
走水神社までは海沿いの一本道。砂浜でバーベキューしている人、ラジオを流しながらくつろいでいる人、釣りをしている人など、皆それぞれが思い思いに楽しんでいる光景が見られました。
日本武尊のストーリーを知るのにおすすめの漫画
私が日本武尊と弟橘媛命の悲しいストーリーを知ったのは、
山岸涼子さんの「ヤマトタケル」を読んでいたから。
日本武尊に関する一連のストーリーを知ることができ、おすすめです。
さいごに
日本武尊にゆかりのある神社、ということで偶々見つけた走水神社、
そのつながりで偶々地図上で見つけた灯台でしたが、素敵な小旅行になりました。
日本にはまだまだ、私の知らない素敵な場所がたくさんあるんだろうな・・・そしてその背後にある歴史も。
コロナ禍で海外旅行へなかなか行けない昨今ですが、
今いる場所を深掘りするには絶好の機会。
もっといろんな場所へ行って、もっといろいろなことが知りたいですね!