北マケドニアの首都スコピエからコソボの首都プリシュティナへやってきた私。
ちょうど、コソボに到着したのはラマダン明けの祭日。ムスリムの人々は、家族や友人とラマダンの終了を祝います。そのため、ほぼ全ての店が閉まっており、メイン通りはがらんとしていました。
今回はガランとしたプリシュティナをぶらっと歩いてみたときのことをご紹介します。
コソボの宗教
コソボは国教を定めていませんが、人口の90%以上がムスリムです。(セルビアとの宗教の違いが20年前のコソボ紛争の原因の一つでもあります)
セルビアがセルビア正教を信仰している人が多いのに対し、コソボ地域はムスリムのアルバニア人が多く(コソボ=コソボ人ではなく、アルバニア人)、20年前の紛争では、コソボ地域の人々がセルビアからの独立を目指して戦っていたのです。
ヨーロッパ風の街並みの中にモスクが立ち並ぶ、バルカン半島南部独特の景色をここでも見ることができました。
ラマダン明けの祭日って?
ムスリムにとってとても重要な意味のある、ラマダン。
この期間、日の出から日没までムスリムたちは食べ物(水も)口にしません。
ラマダンの期間が終わると、「イド・アル=フィトル」というラマダンの終わりを祝う祭りが催されます。国によっては大型連休に入り、交通機関が混雑することもあるそう。
コソボの首都をラマダン明けの日に訪れる〜名所巡り
イランやトルコでラマダンを肌で感じたにも関わらず、バルカン半島へ来てラマダンが終わる日のことなんて頭からすっかり抜け落ちていました。
コソボの首都プリシュティナを訪れると、なんだか人の気配がない。聞いてみると今日はラマダン明けの祭日。ほぼ全ての店が閉まっていてガランとしていました。
↑プリシュティナのメイン広場。人が全然いない。
一応、無料のパンフレットでチェックした名所を巡ってみました。
マザーテレサ・カテドラル
バスターミナルから市街地に向かって歩いている途中に見かけた聖堂。
アルバニア人であるマザーテレサの死を悼んで建てられた教会とのことです。
ここでなんと日本人に出会いました。
NEWBORN
セルビアからの独立を祝って2008年に作られたモニュメント。本当に人が少ない
女英雄記念碑
NEWBORNの向かい側にある、コソボ紛争でセルビアに対して戦った女性たちを称えた記念碑。
国立図書館
ドーム型の建築が特徴の国立図書館。旧社会主義国ならではの不思議建築がところどころにあるので、建築が好きな人にはプリシュティナは楽しいかも。
スポーツセンター
NEWBORNの裏側にある大きな社会主義っぽい建物。
外側から見ると廃墟のようだがまだ使われているようでした。この人は誰?
旧市街
また、プリシュティナの街の北側には旧市街もあるので時間のある方は散策してみるといいかも。近くまで行ったが雨が降ってきてどの店も空いていないので引き返しました。
おわりに
プリシュティナはヨーロッパの中でも最も若い首都の一つ。
見どころはあまり多くはありませんが、戦争や独立などの面影が今でも垣間見え、記念碑などからコソボという国への誇りや彼らの力を感じました。
プリシュティナを歩いていると、道路がとても綺麗なのに気が付きました。
独立後トルコが援助をして綺麗に整備したんだとか(ムスリムの国ではトルコが援助したマークをよく見かける)。
この時、オフリドで知り合ったトルコ人旅行者と一緒にいたので、そういう話も聞けて興味深かったです。
多くの人からして、まだ紛争のイメージがあるコソボ。少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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