2018~2019 ユーラシア大陸をめぐる旅

【トルコ】ウラルトゥ時代の城塞 ワン城の魅力と行き方

ワン城塞

トルコ東部、イランやアルメニアの国境近くにある大きな湖、ワン。
ワン湖の東岸には、紀元前9世紀〜7世紀にかけて、ウラルトゥ王国の首都が置かれていた。ワンという街の西側では、今でもその歴史の跡を目にすることができる。

今回は、このエリアの歴史を垣間見ることができるワン城の魅力と、近くの街ワンからワン城への行き方をご紹介する。

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ワン城とは

ワン城塞

ワン城は、トルコ最大の湖ワン湖の湖畔にある城跡。
ワンという街の西側に位置している。
ここには紀元前9〜7世紀にウラルトゥ王国の首都が置かれており、ワン城はその遺跡だ(前回の記事を参照してほしい)。
今でも石造りの城壁の大半は残っており、見学することができる。

開館時間:8am〜7pm
入場料 :7.5TL

ワン城の見どころ

その古い歴史に想いを馳せるのはもちろんだが(なんとこの城が建てられた紀元前9〜7世紀は、日本はまだ縄文時代。どんぐりを食べて狩猟採集の生活をしていた・・・)、もう一つの見どころはその美しい景色。

城跡は小高い丘の上にあり、結構険しい道のりを登りきった先からは、ライトブルーのワン湖とその背後に見える雪をかぶった山々、振り向けばワンの街とその奥の険しい山々を見渡すことができる。

↓ワン湖と背後の山々

ワン湖

↓ワンの街とその背後の険しい山

ワン城塞

また、牛を放牧中の農家の様子や、

ワン城からの景色

近くに空港があるため、時折近くを飛行機が通るのを見ることもできる。

ワン城から見た飛行機

また、春先だったため、城跡にはたくさんの花も咲いていた。

ワン城の花々

 

私がワン城を訪れた時は、観光客は私一人。この絶景を独り占めすることができた。聞こえるのは、風の音と時折通りがかる飛行機の音だけ・・・普段暮らしている場所とは全く別の世界に来てしまったような感覚だった。

この後、急な下り坂を降りているとイラン人自転車グループに出会った。
彼らはイランから自転車で旅をしているらしく、この城にも自転車を携えて登っていた。ワンではイランとの国境に近いせいか、イラン人観光客を多く見かけた。彼らと話してみると、また、イラン国内でイラン人と話すのと別の視点での話ができるので面白かった。

ワン城への行き方

ワンの街とワン城は約5km離れている。
歩くことのできる距離だが、ワン城では急な上り坂を歩くことになるため、バスで行くのがオススメだ。

ワン市内で路線バスに乗ろう

ワン市内のマーケットの近くに路線バス(ドルムシュ)乗り場があるので、そこで「Kale(トルコ語で城という意味)」と書かれたバスに乗る。人に聞くときも「Kale! Kale!」と言えば理解してもらえる。ちなみにワンでは全く英語が通じない。

親切な人が多いので、その辺の人に聞いてみよう。
路線バスは1回2.25TL(約40円)。

↓マーケット近くのバス乗り場はこのあたりだった

バス停から歩こう

路線バスに乗っていくと、この辺りで降ろされる。

ワン城に近いように見えて、遠い。
なんと観光客の入ることのできるゲートは反対側にあるのだ。
ということでここから結構歩く。1時間はかからなかったが、かなり歩いた。田舎の舗装されていない道をトボトボと歩いて行こう。

ワン城への道のり

このウォーキングも、田舎の暮らしを間近で見ることができてなかなか面白かった。ただ春先でもかなり日差しが強かった。帽子をかぶって行こう。

ワン城の近く

湖が見えたら、ワン城はもうすぐ。もう一踏ん張りだ。

帰り

幸運なことに、帰りは受付のおじさんが路線バスの来る通りまで車で送ってくれた。路線バスの来る通りまではかなり遠いし、それを皆知っているので、もしかすとヒッチハイクも可能かもしれない。

おわりに

イスタンブールから1500km、東の果てのようなところに、昔は大きな国があり栄えていた・・・。昔の人々も、この美しい風景を見ていたのかな、そんな風に考えを巡らせて・・・そんな風に、ワン城は静かに思いを巡らすことのできるとても素敵な場所だ。

ぜひ、トルコやコーカサスの国々、イランなどの周辺諸国を訪れた際にはワンにも寄ってみてほしい。まだまだ魅力がたくさんあるので、ワンについての記事をまだいくつか書いていこうと思う。

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