トルコからバスに乗りブルガリアの首都ソフィアへ。アジアから旅を始め、ついにヨーロッパに入りました。と言っても、ブルガリアの通貨は「ブルガリア・レフ」、文字はキリル文字。ヨーロッパといっても、これまで訪れたことのあるドイツやポーランド、アイルランド(これらも独特な国々だけど…)とは別の独特の雰囲気がありました。
ブルガリアで有名なのが、ソフィアから117km南に位置する世界遺産、リラの僧院。
10世紀に建設されたブルガリア正教会の修道院で、美しいフレスコ画や、ドーム状の建物、壁の縞模様がとても印象的。1987年に世界遺産に登録されました。
この記事では、リラの僧院への行き方と魅力をご紹介していきます。
CONTENTS
リラの僧院とは?
リラの僧院とは、10世紀に聖イオアンが設立したと考えられている修道院。
ソフィアから117km北の山の中にあり、創設以来、ブルガリアの統治者から後援され、国民の意識の中でも文化的、そして精神的な中心になってきたそう。
何度も襲撃や侵略を受け破壊されてきた歴史があり、現在の修道院や教会は19世紀、国民からの援助を受け再建されたものです。
リラの僧院(修道院複合建築物)は、ブルガリア復興期の建築物の最初に傑作の一つとみなされており、1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。
リラの僧院までのアクセス方法【ローカルバス】
※2019年の情報です
リラの僧院にダイレクトに行くことのできるバスは、1日1便、朝の10時20分のみ。
ソフィアの外れにある、「Ovcha Kupel」というバス停から出ています。
ソフィアではトラムやバスなど公共交通機関が整備されているため、中心部に宿泊していても簡単にOvcha Kupelまで移動することができます。
リラの僧院行きのバスはこんなバス。
乗車人数は限られており、10時20分ギリギリに来たカップルは乗車を断られていました。早めにバス停に到着するのが良さそうです。
運賃は片道11レフ(約650円)。乗車時に運転手さんに直接支払います。
ソフィアからリラの僧院までは片道3時間。バスは美しい田舎の景色の中を走っていきます。途中、リラの村で休憩をとった後、昼過ぎに僧院に到着しました。
帰りは、同じバスが僧院の入り口前で待っていてくれるので、それに乗って帰りましょう。僧院には宿泊も可能です
- Ovcha Kupelのバスターミナルからバスに乗る
- 1日1便10:20発、片道30分
- 運賃は片道11レフ
リラの僧院の魅力
リラの僧院の見どころ〜教会のフレスコ画
このドーム状の屋根が特徴的な建物は、修道院内の中心に位置する19世紀半ばに建設された教会。リラの僧院、といえばこの建物を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
教会の外側の壁や内側には、色彩豊かなフレスコ画がびっしりと描かれています。
聖書の内容を詳しく知らなくても、これらのフレスコ画を見ているとストーリーを想像することができます。
これらのフレスコ画は、1846年、ブルガリア復興期において最も有名な画家によって描かれました。また、教会内部には14世紀から19世紀に作られた聖像が数多く収蔵されています。この場所は、ブルガリアの歴史を伝える場所としての役割も担っているように感じました。
リラの僧院の見どころ〜生活感の漂う居住エリア
教会を囲んで、修道僧や宿泊者が暮らすエリアがあります。
そこには、絨毯が干してあったり、綺麗に花が飾ってあったりと、生活感が感じられ、創設から長い時間が経った今でも、人々の信仰が息づいているのを感じることができます。
ちなみに、僧院に宿泊すれば、日帰りでは見学することのできないミサを見学できたり、宿泊者しか立ち入ることのできないエリアに入ることができたりと、リラの僧院をよりディープに知ることができるようです。もし時間があれば、宿泊してみるのもよいかもしれません。
リラの僧院で食べるべきもの〜Mekitzi
リラの僧院の裏手に、土産物屋やレストランがいくつか立ち並んでいるエリアがあります。そこで食べることのできる軽食が、この揚げパン。
安く、気軽に食べることができ、美味しい。たくさんの人が買い求めていました。名物なのかな・・・?リラの僧院を訪れて、小腹が空いていたら、ぜひ試してみてくださいね。
おわりに
首都ソフィアから往復22レフ(約1300円)で行くことのできる世界遺産、リラの僧院。
他では見ることのできない独特の建築や美しいフレスコ画、教会の背後にそびえる雪を被った山々・・・写真を見るだけでは想像のできない隔絶された世界で、敬虔な暮らしをしてきた修道僧たちの歴史を想いを馳せることができました。
もし教会や修道院にあまり興味がない・・・という人でも、きっと「おおー、すごい!」と思うはず。ブルガリアや周辺諸国を訪れたら、ぜひリラの僧院まで足を伸ばしてみてほしいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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