イランとUAEのの海峡、ホルムズ海峡。ペルシア湾とオマーン湾の間にある海峡で、石油の搬出路として重要な役割を担っています。
ホルムズ海峡にはいくつもの島が浮かんでおり、最も大きいイルカのような形をした島がゲシュム島。イランの首都テヘランからは南に約1350kmのところにある、イランの南の果てです。
今回のイラン旅行では、そんな南の果て、ゲシュム島を訪れた。
この記事では、ゲシュム島への行き方と、その魅力、観光方法をご紹介していきます。
CONTENTS
ゲシュム島とは
ゲシュム島は、ホルムズ海峡に浮かぶイルカのような形をした島。
ホルムズ海峡の島々の中では最も大きく、総面積は1491平方キロメートル。なんとバーレーンの2.5倍もあるそう。
この辺りは、アラビアプレートとイランプレートの境界にあり、2つのプレートが押し合った結果、特徴的な所々に地層が露出している地形が出来上がったそう。
そして、なんとイランなのにゲシュム島ではビザ不要。島には空港もあり、近隣諸国から気軽に訪れることができます。
イラン国内からゲシュム島への行き方
ゲシュム島へは、各都市から直通バスが出ています。
私はシーラーズから、朝10時発、夜7時ごろ到着のバスに乗りました。
※イランでの長距離バス移動のTipsはこちら
到着地がゲシュム島の場合、バスは連絡船でゲシュム島内に渡ります。
バンダレ・アッバースやホルムズ島からも定期便が出ています。
※ゲシュム島からホルムズ島は300,000リヤル
ゲシュム島は、砂漠に地層がむき出しになった大地がとても美しく、見どころもたくさん。ゲシュム島には公共バスがないため、タクシーをチャーターして1日〜2日で見どころを巡るのが一般的な観光方法のようでした。
ゲシュム島の魅力〜美しい自然
Valley of Stars
まるでイランのカッパドキア「Valley of Stars」。ゲシュム島は、プレート同士が押し合った結果できた島。露出した地層は風化し、まるで自然の彫刻のように様々な表情を見せています。
Chahkooh Canyon
雨によって削られた岩がなんとも幻想的な雰囲気を出している谷。
ガイドのベアーさんによれば、Chahkoohというのはペルシア語で、井戸と山、という意味らしいです。今でも井戸があり、たくさんの人が冷たい水を頭からかぶっていました。
美しい海
エメラルドグリーンのゲシュム島の海はとても美しく、この崖から下を見下ろすと、なんとウミガメが餌を採っているところを見ることができました。
マングローブ
ゲシュム島のとある場所にはマングローブが群生しています。船でマングローブ林を探索することもできるそう。
このように、ゲシュム島では大自然の作り出す美しい景色をたくさん見ることができます。ここでは紹介できなかったが、Salt Caveという洞窟もとても有名で、ベアーさんの息子によれば「Salt Caveが一番の見どころ」とのこと。
ゲシュム島を訪れたら、ぜひこれらの場所を訪れてみてくださいね。
今でも残る独特の文化
ここゲシュム島では、テヘランを歩いていた時のように、黒ずくめの女性を見ることは少ない。女性たちはカラフルな布を体に巻きつけ、不思議な仮面を被っている。明らかに、イランの他の地域と文化が異なる。
女性たちを撮影することはできなかったが、代わりになんと伝統衣装を着ることができた。
また、ゲシュム島に住む人々は、豊かな海を活用して生活している。
とある村では、夕方になると道端で魚市場が開かれていたり(その場で捌いている)、フィッシャーマンたちが船を陸に引き上げる姿を見かけたり。
なんと、フィッシャーマンの一人がタダで魚をくれた。私は食べられないのだが、ベアさん宅で美味しそうに調理されていました。
また、島の反対側にあるLaftという街には、伝統建築が残っています。
それが下の写真で見える塔のような建物。Wind Towerと呼ばれる、冷えた空気を送るための建築物です。
イランの他の街とは違う特色のある文化がまだ残っているゲシュム島。
もしこの辺りの文化に興味があったら、ぜひ訪れてみてくださいね。
観光方法
ゲシュム島には公共交通機関がなく、タクシーをチャーターして観光地を巡ることになります。私は島で知り合った人の家に泊まったのですが、そこの人が車で島を案内してくれました。
おわりに
イランの南の果て、ゲシュム島。
私は5月に訪れたが、とても暑く、そのためか外国人観光客はとても少なかったです。だからこそ、静かに時間を過ごせたり、島中をお得に巡ることができたり、ととても充実した時間を過ごすことができました。
ビザ不要で気軽に行くことのできるイラン、ゲシュム島。この記事を読んで、「行ってみたい!」と思っていただけていたらとても嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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