2019年8月31日、バルト海に浮かぶ島、サーレマー島を訪れていました。
北の国々では、8月の終わりは夏の終わり、冬の始まり。
偶然にも、夏の終わりに催される、伝統的な行事を見ることができました。
今回は、その様子や、その際に見ることのできた美しい夕焼けをご紹介します。
古代の灯の夜〜夏の終わりを祝う焚き火
夏の終わりにサーレマー全土で催される焚き火。
私の訪れたクレサーレだけでなく、バルト海沿岸地域で続く伝統行事です。
調べてみると、この焚き火は1992年、フィンランドの独立72周年を祝って開催された行事が始まりだそう。
バルト海沿岸地域に住む人々の団結を示し、歴史や伝統に敬意を示すのが目的だそうです。
この行事は次第にバルト海沿岸全体に広がっていき、今ではエストニア、ラトビア、リトアニア、スウェーデンなどでも催されています。
今回はクレサーレのビーチでこの行事を見ました。
パチパチと音を立てながら燃えている大きな焚き火、肌に感じる炎の熱、少し離れると感じる寒さ、「もう夏が終わったんだなあ」という物悲しさ。
なんだかとても素敵な時間でした。
美しい夕焼け
旅の中で、サーレマー島で見た夕焼けはとても心に残っています。
だんだんとオレンジ色に、そのあとは深い青色に、移り変わっていく空はいつまでも眺めていられる美しさでした。
皆さんもぜひ、サーレマー島を訪れたら夕方、外に出て、空をボーッと眺めてみてください。

ボートに乗って海に出てみよう

焚き火のある日は、観光客向けのボートで少し沖に出ることができます。
このアクティビティも参加してみると面白いかもしれませんね。
予算オーバーだったので(確か10ユーロ以上した)私は参加しませんでした。
おわりに
地図で見かけて急遽行くことに決めたサーレマー島。
偶然にも伝統行事を見ることができたり、美しい夕焼けに魅了されたり。
とても素敵な体験をすることができました。
まだあまり知られていないエストニアという国ですが・・・。
首都タリンだけじゃもったいない!
ぜひ、サーレマー島を訪れて、自然の壮大さを感じてみてください。
