ロシアの首都、モスクワでトレチャコフ美術館を訪れ、ロシアの美術作品に大きな関心を持った私。サンクトペテルブルクにも、ロシアの美術作品を多く収蔵している美術館があるとのことで、訪れてみました。元々宮殿だった荘厳な建物や内装に圧倒されるとともに、モスクワで見られなかった作品を見ることもでき、有意義な時間を過ごすことができました。
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ルースキー美術館(ロシア美術館)とは
ルースキー 美術館の概要

サンクトペテルブルクのメインストリート、ネフスキー通りから少し北に入ったところにあるルースキー美術館。
※「ルースキー美術館」は、全部日本語で言うと「ロシア美術館」。「ルースキー」はロシア語でロシアと言う意味です。ここではルースキー美術館と言う表記を使います。
この美術館のメインの建物は、「ミハイロフスキー宮殿」。皇帝パーヴェル1世が第4皇子ミハイル大公のために建設したものだそうです。
ミハイル大公は、ロシア革命やロマノフ朝の崩壊といった激動の時代を生き、経験し、最後には処刑されてしまった人物です。

また、この美術館は、美術館建設の構想を持ちながら亡くなった皇帝アレクサンドル3世を記念し、かつては「アレクサンドル3世皇帝記念ルースキー美術館」と呼ばれていました。
今でも、その名残を随所で見ることができます。
アクセス
ルースキー美術館は、サンクトペテルブルクの中心部、外観が特徴的な「血の上の救世主教会」や広大な「夏の庭園」の近くに位置しています。

観光地の真ん中なので、見つけやすいかと思います。
営業時間、入場料
- 営業時間月曜日 10:00〜20:00
火曜日 定休日
水曜日 10:00〜18:00
木曜日 10:00〜21:00
金曜日 10:00〜18:00
土曜日 10:00〜18:00
日曜日 10:00〜18:00
※チケット売り場は閉館の30分前まで。 - 入場料
大人 500ルーブル
学生 250ルーブル※見学する場所によって価格が変わることがあります。
詳しくは公式ホームページをご覧ください。
サンクトペテルブルクには見るべきところがたくさんあります。
定休日や営業時間を確認して、効率よく巡りましょう!
数々のロシア絵画に興奮!ルースキー美術館を巡る
豪華な内装
とにかく広大なルースキー美術館。
かつては宮殿だったため、その内装や建築はとても豪華で、ロシア帝国の繁栄ぶりを知ることができます。

それこそ、ドストエフスキーの時代って、こう言う時代だよなあ・・・。
貴族でもすごい貴族はこんな豪華な場所で豪華な暮らしをして、貧富の差はすごくて、貧しい人は路上で死にゆくこともあった時代。そんなことにも思いを巡らせてみると、「綺麗ー!すごいー!」とはまた別の視点で美術館をみることができます。

貴族の間では、フランス語が公用語だった、と聞いたことがあります。宮殿も、「ロシア」と言うより西洋風で、大陸を横断してきた私としては不思議な気がしました。
多くのロシア絵画
モスクワのトレチャコフ美術館で見て「素敵だな」と思った画家の作品も多く見かけました。中には同じ絵画や、少しポーズが違うようなものまで。違いを探しながら歩くのも楽しそうです。



トレチャコフ美術館との違い
展示内容は、モスクワのロシア絵画を専門にした美術館、「トレチャコフ美術館」とほぼほぼ同じで、そっくり同じ絵画もいくつか見かけました。
ただ、ルースキー美術館にも特徴があります。それは絵画だけでなく、子供のおもちゃや刺繍、お皿、ものを入れる箱などの民芸品や現代美術、写真、比較的最近の絵画も展示してあること。




ルースキー美術館に来たら、有名でちょっと古典的な絵画だけチェックするのではなく、新しいものもぜひご覧ください。
トレチャコフ美術館についてはこちらの記事をご覧ください!

おわりに、と注意点
ルースキー美術館は、世界最大規模のロシア美術のコレクションを持つ美術館。
とても大きい上、内部の作りが複雑で、迷子になりそう・・・実は私、目的のエキシビジョンにたどり着くことができなかったんです。別館だったんだとおもいますが・・・。
ルースキー 美術館へ行く際は、もしお目当ての画家やエキシビジョンがある場合は、事前にリサーチすることをお勧めします。
ホームページでも情報が公開されていますし、職員の方に聞けば親切に教えてくれると思います(言語的な問題がある場合は、メモやスマホのスクリーンショットを見せるといいと思います)。
ロシアの栄華を見聞きできる街、サンクトペテルブルク。
ぜひ、美術館や宮殿を巡って、感じてみてください。