ロシア旅行をする前から、アルタイに行きたいと思っていた私。
学生の頃、カザフスタン旅行の際にアルタイ地方から旅をしていた人に会ったことがあり、その頃からアルタイ地方に行きたいと思っていたんです。その何年か越しの願いが今回叶えられました。
今回は、そんな私の憧れの地、アルタイのご紹介と、行き方、私の訪れた街をご紹介していこうと思います。
アルタイってどこにあるの?
「アルタイ」というのはロシアの地方のこと。厳密には「アルタイ共和国」と「アルタイ地方」という二つの区分がありますが、ここでは「アルタイ」とひとまとめにしてご紹介してしまおうと思います。
とはいえ、重要な部分だと思いますので、最初に、アルタイ共和国とアルタイ地方の違いについてご紹介します(私も知らなかった部分なので、備忘も兼ねて・・・)。
- アルタイ共和国
ロシアの中に位置する自治共和国の一つ。首都はゴルノ=アルタイスク。 - アルタイ地方
ロシアの中に位置する連邦構成主体の一つ。行政の中心はバイナウル。
連邦構成主体とは、ロシア連邦の中の地域あるいは民族によっての区分のこと。現在。83の連邦構成主体が国際的に認められています。一方、自治共和国とは、ロシア民族以外の民族が郷土としている地域に建てられている、名義上の国民国家のこと。ロシアの中には22の共和国が存在しており、この共和国も連邦構成主体の種類の一つです。
アルタイ共和国、アルタイ地方の場所は以下。2つは隣接していて、私はこれまで2つが同じ場所だと思っていました・・・。アルタイ共和国の方が少し南側にあり、中国と国境を接しているんですね。
この記事では、アルタイ共和国、アルタイ地方のどちらもアルタイ、とひとまとめにしてお話ししてしまおうと思います。
アルタイへ行くには
アルタイには、シベリア鉄道は通っていません。
公共交通機関で行こうとすると、シベリア鉄道の経由地である大都市ノボシビルスクからビイスク行きの鉄道に乗るのが一番楽ちんです。
ロシア国鉄の公式サイトで調べたところ、セカンドクラスの寝台列車で、片道1605ルーブル(約2800円)です。
時期によって変わるかもしれないので、行く前にWebで調べて、日程が決まっていれば予約しちゃった方がいいかもしれませんね(ロシア国鉄の公式サイトはこちら)。
ビイスクからは、アルタイ共和国の首都ゴルノ=アルタイスクへはもちろん、各方面にバスが出ています。
ノボシビルスクからアルタイ地方の中心地、バイナウルにも鉄道は走っていますが、もっと田舎の方に行きたい!というならビイスクに行った方が他の場所へのアクセスが良い気がしますね。
私は色々調べた結果、ビイスクに行くことに。
ビイスクがどんな街か、ちょっとご紹介しようと思います。
アルタイの玄関口、ビイスク
ビイスクは、アルタイ地方の中にある街。
地方の小さな街、という感じで、街中で観光客を見かける事はありませんでした。
アルタイに来る人々は山々を目的としているので、皆ビイスク駅についたらそれぞれバスに乗って別の街に行ってしまうのでしょう。
街には、ソビエト時代に建てられた無機質な集合住宅や、改修されずそのまま空き家になっているボロボロの建物、スーパーマーケット、その他生活に必要なものが色々・・・。カウチサーフィンのホストに、道路とか結構ボコボコのところが多いね、と指摘すると、政府が地方にはお金を回してくれないんだ、と言っていました。
もちろんビイスクにも、他の街と同じく、戦争関連の記念碑がありました。
カウチサーフィンしてなかったら、やることが特になかったなあ・・・その中でもかなり面白い場所を見つけたので、今後の記事でご紹介しますね。
山間の景勝地、チェマル
チェマルは、ビイスクから190kmほど南にある小さな街。
美しい自然が有名で、ロシア各地から多くの観光客が訪れていました。夏の期間だけ、こちらに住んでいる人もいるみたい。
チェマルを流れているのは、上の写真のカトゥニ川。下流では別の川と合流し、オビ川となりノボシビルスクを流れ、最終的に北極海に注ぎます。アルタイの川は、ミルクのような白色をしていることで有名です。
チェマルは観光客が多く訪れる場所。そのため、山の中には様々なアトラクションがあったり、キャンプ場、リゾートホテルがあったり。それでもまだ静かで開発途上にあるように見えました。
これからも、この静けさが保たれていて欲しいな・・・。このなんだか垢抜けない田舎な感じでずっといて欲しいなあ・・・。
おわりに〜私のアルタイ旅行
情報は少ないし、しかも自動車は運転できないし、ワイルドキャンプもできない(いつかしてみたいですが・・・)。そんな制約の中、私はビイスクに行くほかは、何も決めずにアルタイを訪れました。
その結果、カウチサーフィンでは良いホストに巡り合い、なんと彼の奥さんの妹の家に泊めてもらい・・・そんな素敵なつながりで、本当にローカルな、そしてちょっと不思議で、自分の考え方をちょっと変えるような貴重な体験ができました。
調べられる範囲では調べられるけど、もしそれ以上情報がなかったら、もう行動してみるしかないんじゃないか・・・そんなことも学びました。
次回は、ビイスクでの初めてのカウチサーフィンについてお伝えします!