ロシアをはじめ、エストニアやラトビア、リトアニア、ベラルーシなどの「旧ソ連」の国々へ来ると、よく蕎麦の実が売られているのを目にします。
ロシア語で「グレーチカ」と呼ばれている蕎麦の実。
学生時代、旅行でカザフスタンを訪れた際に食べ、虜になってしまいました・・・。
これら「旧ソ連」の国々を旅するなら、ぜひグレーチカを食べて欲しい!
ここれは、これまでの旅で食べたグレーチカや、シンプルで簡単な自炊メニューをご紹介します。
グレーチカ(蕎麦の実)とは?
蕎麦の実とは、文字通り蕎麦の実。
日本では、製粉した「蕎麦粉」を使って麺を作りますよね。
私の祖母の故郷、徳島県では、蕎麦の実をそのまま使ってお雑炊のようにして食べることもあったり、日本でも馴染みの深い食材ですよね。
実は、ロシアをはじめとする旧ソ連地域(私の知る限りでは、カザフスタン、エストニア、ラトビア、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナ)でも蕎麦の実って馴染みの深い食材。
おかゆ(ロシア語でカーシャと言います)にして食べたり、チャーハンのようにして食べたり、様々な方法で食べられています。
グレーチカとの出会い〜カザフスタンの食堂にて
私が人生で初めて「グレーチカ」を食べたのは、今から約4年前、カザフスタン シムケントの食堂にて。ウズベキスタンへの国境へ行くため、タクシーを待っていたのですが、その時地元の人に勧められて食べたのが最初です。
ちなみに、シムケントとはここ↓
グレーチカ、マカロニ、ハンバーグのようなお肉(この頃はまだベジタリアンではありませんでした)、目玉焼き、マッシュポテト等がワンプレートに乗って、上からマヨネーズがかけられたとても豪華な一品です。
この時、「この茶色い穀物、めちゃくちゃ美味しい!」と思ったのを覚えています。
しかし、この時は、この料理がなんなのか、知る由もなく。。。
この思いを抱き続けたまま、世界一周の旅に出た私。
ロシアまで来てやっと、4年前カザフスタンで食べたものがなんなのか知ることになるのです。
ロシアの庶民料理、カーシャとの出会い
ロシアへ行き、ホームステイしたり、ホステルで自炊したりする機会が多かった私。
ホームステイの時も、ホステルで自炊するときに他の旅行者とご飯を食べたりすると、よく出てきたのが蕎麦の実を使ったお粥。
ロシアではお粥のことを「カーシャ」と呼び、とても庶民的な料理。
ドストエフスキーの小説を読んでいても、「カーシャ」を食べている場面が出てきます。そのくらい庶民にとって欠かせない食べ物なのですが、このカーシャにはグレーチカ(蕎麦の実)が使われている場合もあります。
何度かグレーチカのカーシャを食べたのですが、おいし〜い。少し食べてお腹が膨らみます。
このグレーチカ、食物繊維が豊富で、西欧諸国では今「スーパーフード」として薬局とかにも売られているらしいです。
グレーチカで自炊をしてみよう
ロシアではよく自炊をしていました。
グレーチカを何回か使ってみたので、どんな風に食べていたのかご紹介します。
私が最も頻度高くやっていたのが、グレーチカの野菜炒め。
グレーチカはお米のように、一度炊いて柔らかくする必要があるのですが、お鍋でまとめて何回か分炊いておいて、その後、このようにたくさんの野菜と炒めます。
野菜だけの野菜炒めよりもボリュームも出て、腹持ちします。
時にはこのようにヨーグルトやチーズをかけても美味しいですよ。
ロシアや東欧諸国のスーパーには、様々な種類の発酵食品が売られています。
下の写真では、グレーチカの野菜炒めにカッテージチーズをかけてみました。
他にも「スメタナ」と呼ばれる発酵食品をかけて食べるのもおすすめです。
他にも、豆と一緒に炊いてそのまま食べた時もありました。
とにかく、トライしてみて欲しい食材の一つですね。
おわりに
旧ソ連諸国ではとても身近な食材、グレーチカ。
日本でも昔から蕎麦は馴染みの深い食材ですから、なんだか親近感が湧きますね。
ロシアや東欧諸国のスーパーでは、様々なブランドのグレーチカが売られています。
一度、あまり品質のよくないものを買ってしまい、黒ずんでいる粒がたくさん入っていることもあったので、少し高くても品質の良さそうなものを買った方がいいかもしれません。
旅をしたら、ぜひ、地元の食材を使って自炊してみてください。
観光するだけでない、地元体験、をすることができるかもしれません。