こんにちは、AZUSAです。6月中旬、ケベックシティ・モントリオール・オタワの3都市を旅行してきました。
今回の記事では、ケベックシティ滞在中に参加したホエールウォッチングツアーについてご紹介します。実はセント・ローレンス川河口には多くの海洋製哺乳類が生息しており、船に乗ってそれらの生態を見学するツアーがいくつも開催されています。また、船から眺めるフィヨルドもとても美しく、カナダの大自然を体験するのにぴったり。
個人的には、値段以上の価値のある体験でした。
CONTENTS
地理概要
セント・ローレンス川(St.Lawrence River)について
※この記事ではカタカナ表記に統一します!
セント・ローレンス川はアメリカとカナダの国境を流れる川。五大湖から大西洋に注ぐその長さはおよそ2,000km、なんと地球上の雨水の約1%がセント・ローレンス川にあるそうです。
セント・ローレンス川の河口エリアは、塩水と真水、そしてその先にある海峡からの冷たい水と表層の暖かい水が混ざり合うエリア。そのため、生物多様性に富んでおり1年中ベルーガが、夏には豊富なオキアミや小魚のためクジラが姿を現します。
Tadoussacについて
今回ホエールウォッチングツアーに参加したTadoussacは、ケベックシティから北東に約200kmの場所にある街。セント・ローレンス川の河口に位置し、たくさんの海洋製哺乳類が観察できるため、海洋性哺乳類の研究センターが設けられています。
この街は、元々ネイティブ・アメリカンとの交易が行われていた場所で、17世紀初頭からヨーロピアンの人々が定住し始めます。フランス植民地時代には、最も重要な港として機能していたそうです。
現在では観光地として多くの人を惹きつけています。
参加したツアーについて
今回参加したのは、ケベックシティ発の日帰りツアー。
TripAdvisor等で値段や内容などを比較した結果、AMLというクルーズツアー会社のものを選びました。AMLはケベック州発祥の50年の歴史がある老舗のクルーズツアー会社。旅行中、いろいろな場所でロゴを見かけたので安心感がありました。
旅程はこんな感じ。
9:00 バス乗車 ケベックシティ出発
※バスの中ではガイドさんが通りがかった場所の地理や歴史の説明をしてくれる
11:30 一度トイレ休憩を挟み、港に到着
12:15 乗船 クルーズを楽しむ
※別のガイドさんが説明をしてくれる気分はまるでジャングルクルーズ
16:00〜16:30 下船 バス乗車 ケベックシティにもどる
19:00 ケベックシティ到着 解散
これで税抜179.99カナダドルでした。
ケチな私、ツアー参加を決める前に頭の中で計算したのですが、もし自分でTadoussacに行くなら往復100ドル以上かかるし、船やガイドさんの人件費も考えると・・・税金含め200ドルくらいになったけれど、お金のことだけ考えてもこのツアーはお得!という結論に至りました。
- 私の場合、チケットは前日の昼頃ネットで予約しました。体験談として、それくらいギリギリでも大丈夫でした。
- 昼食オプションを+20ドル程度で付けることができます。多くの人が軽食を持参し港やバス内で食べていました
- 海上は寒いのでウルトラライトダウンとレインコートを持っていきました
- ものすごく日差しがきついので、帽子やサングラスの持参をおすすめします
それでは、実際にツアーに参加した時の様子をまとめていこうと思います!
ツアーレポート
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Fountaine de Tourny(噴水のあるロータリー的な場所)にてバス乗車
バス乗車ポイントは、旧市街の少し外側にあるFountaine de Tourny。時間通りに場所に行くと、同じくツアーに参加する人々が集まっていました。平日にもかかわらず、ケベックシティからの参加者は25人くらいいました。
この小さめのバスで片道2時間半〜3時間ほどかけて港に向かいます。
ツアーにはガイドさんがついており、英語・フランス語・スペイン語で通りがかった場所の地理や歴史について話してくれます。(バス内のガイドさんは船のガイドさんとは別)
バスに乗って景色を眺めているもうこの時点で、カナダの自然の壮大さを感じていました。
一度休憩を挟み、港へ到着・・・
船が来るまで少し時間があったので、持参したランチをベンチに座って食べました。
船に乗車、ホエールウォッチングポイントへ
我々が船に乗るポイントは、Tadoussacの向かいにあるBaie-Sainte-Catherineという港でした。(船はTadoussacで乗客を乗せ、その後Baie-Sainte-Catherineで我々を乗せホエールウォッチングポイントへ向かいます)
船が港を出発してすぐ、たくさんのベルーガが船をお出迎えしてくれました。白い頭?背中?が一瞬ちらっと見えるだけでいい写真は撮れず;
ベルーガの住むエリアを抜け、船はぐんぐんと沖に(まだ川だけど…沖っていうのかな?)進んでいき、水上に建つ大きな灯台を通り越します。
この灯台はPrince Shoal Lighthouseといい、1905年に建てられ、1964年に今の構造になったそう。近くで見ると、人が住めるくらいのその大きさに驚きます。
この灯台はその歴史的・建築的・環境的な価値からFederal Heritage Buildingに登録されています。
その後、ホエールウォッチングのポイントへ到着。乗客は息を沈めてクジラが現れるのを待ちます。ガイドさんの話すトーンも、静かに。
そして・・・
おおおー、ほんのちょっとだけど、クジラが呼吸をしているところを見ることができました!
クジラは一頭一頭尻尾の模様が違うらしく、ガイドさんは的確にこのクジラがどのクジラか、解説してくれました。
ガイドさんによれば、このクジラは毎年のようにこの地域に現れるザトウクジラ。毎年観察されるクジラには名前がつけられており、このクジラは「TIC TAC TOE」という名前だそうです。
TIC TAC TOEは、何度も我々の前に姿を現してくれましたが、最後に尻尾全体を見せてくれました。
フィヨルド地形の中を進む
その後クルーズ船はTadoussacの港を抜け、Saguenay Riverのフィヨルド地形の中を進んでいきます。
サグネー川とそれを囲むフィヨルドの地形は、どこを見てもとても美しかったです。
この後、船はTadoussacの港で乗客を降ろしてから、我々のバスが待つBaie-Sainte-Catherineへ戻ります。ほんと、お腹いっぱいのツアーだったな。
バスでケベックシティへ
この後すぐにバスは出発し、トイレ休憩など無しでケベックシティに戻りました。
ケベックシティに到着したのは19時過ぎ。6月中旬のカナダの日没時間は8時台後半なので、まだまだ明るく、朝から一日行動して疲れているのに結局23時ごろまで行動していました(笑)
おわりに
ホエールウォッチングツアーの概要を見た時、なんで海上で3時間も過ごすんだろう?と少し疑問でしたが、このツアーにはホエールウォッチングのほか、フィヨルド地形の見学も含まれていました。
想定していた以上にカナダの大自然を満喫できて、本当にお腹いっぱいのツアーでした。このツアーをきっかけに、海や海洋製哺乳類、自然に関する興味が膨らみました。
もしクジラだけを目当てに行くのであれば、彼らが目の前に現れてくれるかどうかは運任せですが(きっと、自然相手なら全てがそうなのだと思うけれど…)・・・。
ケベックシティで時間があるなら、ホエールウォッチングツアーへの参加はとってもおすすめのオプションでした。
参考
- AML(クルーズツアー会社) https://www.croisieresaml.com/en
- Whale Online(Tadoussacにある海洋製哺乳類の研究所のウェブマガジン 詳しく/わかりやすく書いてあってオススメ) https://baleinesendirect.org/en/
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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