アドベンチャー

【カナダ 北部オンタリオ】3泊4日のカヌー旅に挑戦!@Lady Evelyn Lake〜詳細編

こんにちは!AZUSAです。8月下旬、カナダ オンタリオ州北部で3泊4日のカヌー旅をしてきました。これまでの街から街を巡るバックパッカー旅とは全く異なる、自然の美しさ、恐ろしさに圧倒された旅でした。

今回の記事では、実際に3泊4日の旅で毎日どのようなルートで、どんなことが起きて、どこに泊まって、何を食べたか・・・という詳しい旅のレポートを書いていきます。カヌー旅に少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。

はじめに:ビデオにまとめました

はじめに、今回の旅をビデオにまとめました!死にそうになりながらパドリングしたところとか、ビデオに撮れなかったところはたくさんありますが、カヌー旅、こんな感じなんだよーというのが少し伝わるんじゃないかな、と思います。

次項から実際のカヌー旅のレポートを書いていきます!
 

Day1 Mowat Landing〜Sugar Lake ポルタージュ地点前まで

この日のルートはこんな感じ。

朝10時ごろMowat Landingに到着。車から荷物を降ろし、カヌーの旅を始めました。少し雲は出ているけれど晴れていて、追い風が気持ち良い。

Mowat Landing

ここから少し進んだところにダムがあり、そこで最初のポルタージュをしました。(※ポルタージュとは、カヌーから降り全ての荷物を担いで次の湖まで歩くこと)距離は250mほど、整備されたアスファルトの道でした。

ポルタージュする時、こんな感じで荷物を背負っていました

ここにはボートがたくさん停留しており、湖にあるコテージの利用者の中には、ここからボートに乗ってコテージへ行く人もいるそう。ボートが通るとカヌーが揺れてちょっと怖い。

ダムの周りにあるブイの上ではたくさんのカモが羽を休めていました。

この後、休みなくカヌーを漕いでいきます。時間が経つと共に段々とパドリングのコツが掴めて、あまり腕が痛くならずに漕げるようになってきました。ビギナーズラックか、この日は基本追い風で、波が我々を運んでくれているような感じでした。

でも、怖い経験も。。
万が一何かあった時のため、カヌーは基本岸沿いを進んでいくそうなのですが、この時ルートを間違え、広い場所を2度渡ることに・・・。風が強く、白波が立っていて、場所によっては岸から反射する波と岸方面に向かう波がぶつかり三角波になっているところも。
転覆するんじゃないかと怖かったのですが、もう他のことは考えず前だけ見てパドリングに集中、無事乗り切りました。

この後、無事計画していたキャンプサイトに到着。翌日、Sugar Lakeへの1,500mのポルタージュのスタート地点のすぐ脇です。

Day1 キャンプサイト

このキャンプサイトは少し入り組んだところにあるからか、スピードボート等も来ずとても静かでした。到着した当初はとても暑かったので、水着に着替え少し泳ぎました。全身濡れた状態で岩の上に横たわって体を乾かしていた時間が至福だった・・・!

この日は疲れていて、キャンプファイアでナンにトマトソースやキノコなど具材を載せ焼いたナンピザを食べました。

そうしているうちにサンセットの時間に。キャンプサイトからはちょうどサンセットが見えました。美しい・・・

聞いたことのない美しい鳴き声が聞こえてくるので何かと思ったら、ルーンの鳴き声でした。ルーンはカナダのシンボルの鳥の一つで、1ドルコインの裏面に姿が描かれています。黒い大きめの水鳥で、カヌー旅中親子連れいくつか見かけました。

キャンプサイトから見たサンセット
キャンプファイヤ

この日、夜空を眺めていると連なった光る点が左から右に移動して行くのが見えました。UFO!?と思って怖かったのですが、イーロンマスクの衛星だそうです。なーんだ。でも追い風をはじめ、何か自然から「ウェルカム!」って言われている気がしていたところに偶然の衛星で、とても不思議な気持ちになりました。

 Day2 〜Good Fish Lake

朝目覚めてテントから出ると、霧が立ち込める幻想的な景色が広がっていました。とっても静かで怖いくらい。

Day2の朝 キャンプサイトからの眺め

朝食を食べたり準備をし、Sugar Lakeへと続く1,500mのポルタージュへと向かいます。
このポルタージュがかなりキツかった…。何も荷物を持っていなければ、1,500mを歩くなんて余裕なのですが、相方はカヌーと食料が入った樽状のリュック、私は寝袋やテント、着替え等が入ったでかいリュックとパドルを3本持っての移動なので疲労がえぐい・・・。

1,500mのポルタージュの中間あたりにあった岩がちな場所
ポルタージュの様子

どうしても荷物を一気にまとめて運ぶのが難しかったため、途中で持っている荷物を少し置き、最終地点に行ってから荷物を降ろし引き返してまた持ってくる、ということをしました。すれ違った別のグループも、2往復するやり方で荷物を運んでいました。
でも、ポルタージュを終えた時、景色がひらけて美しい湖が見える、その瞬間は格別でした。

ポルタージュを終えた時 Sugar Lake

 

ポルタージュを終え、少しカヌーに乗って進むとすぐに次のAngler Lakeへのポルタージュ。ここは距離も短く楽チンでした。Lady Evelyn – Sugar に比べて人の行き来が少ないのか、細い木が道を塞ぐように倒れていたりと少し整備が良い届いていない感じ。

SugarからAnglerへのポルタージュ

ここから、Angler Lakeと思いきや、この時期は水位が低く、Anglerの手前に池ができており、この池からAnglerへとめちゃくちゃ浅くて水に足を突っ込んで歩かなければならないことに。

この時、自分の新品同様のピカピカのトレッキングシューズを泥の中に突っ込むのはとても勇気が必要でした。カヌー旅では、いくつも自分の心の中の障壁を取り払う必要があるな、と感じました

この後、Angler LakeからポルタージュでGoodfish Lakeへ向かいます。水位が下がっており、地図で見て予想していたよりも長い距離を歩くことになりました。

でも、たどり着いた先のGoodfish Lakeは本当に美しい!風もあまりなく、人間は私たち2人だけ。湖の周りには静かに風に揺れる森が広がっており、まるで異世界に迷い込んだかのような不思議な気持ちになりました。少し怖いくらい。ここからイマジネーションの力が働き始め、黄色い葉っぱがポルタージュやキャンプサイトのマークに見え始めたりしました。もし一人で大自然の中に投げ出されたら…怖いな。

ここでこの日のキャンプサイトに到着。大きな岩の上にあるキャンプサイトで、一歩間違えば色々湖に落としてしまいそうな場所でした(笑) けれど景色は格別で、今回の旅で宿泊したキャンプサイトの中で一番のお気に入りです。湖ひとつ貸切状態の本当に贅沢な一晩でした。

この日の夕食はパスタと野菜。こんなに色々何も考えず持ってきたから荷物がかなり重いんですよね。次はもっと考えて詰めよう。

Goodfishlakeでの夕食

この日もサンセットがとても綺麗でした。

Goodfishlakeのサンセット

 

Day2のキャンプサイトから見た景色

日没後、風がなくなり、湖面はまるで鏡のように静かになります。そんな中少しの間カヌーを漕ぎ、美しい湖を満喫しました。

Goodfish日没後の静かな時間
キャンプファイヤ

Day3 〜Lake Evelyn Riverへの入口

この日はGoodfish LakeからSugar Lake、Lady Evelynと戻るルートです。ポルター樹は、GoodfishからSugarとSugarからLady Evelynの合計2つ。中でもSugarからLady Evelynへのポルタージュは、昨日行った1,500mのものです。ポルタージュもコツが掴めてきて、疲れはするけれどスムーズでした。

GoodfishからSugarへのポルタージュを終えて
途中立ち寄ったキャンプサイトから見た景色

この日は良いキャンプサイトを求めて途中色々なキャンプサイトに立ち寄りました。結局、初日パドリング中に見かけていいなーと思っていたキャンプサイトに宿泊。誰かがテーブル作っていたり、テントを張れる場所がいくつもあったりと団体でのカヌー旅にも適したような巨大なキャンプサイトでした。

3日目のキャンプサイト

なんだかこの日はとても疲れていて、あまり写真も撮りませんでした。
翌日は雨予報だったので、早めに寝て雨がまだ降らないであろう朝早くに出発することにしました。

Day4 〜Mowat Landing

朝早起きし、早く準備を済ませ、朝7時半にキャンプサイトを出ました。追い風で、少し雨が降ったけれど本降りではなく。最後まで幸運に恵まれたカヌー旅でした。2時間ほどでMowat Landingに到着しました。

最終日のMowat Landing

カヌー旅を終えて

大学2年生から今まで、バックパッカー歴はほぼ10年になった私ですが、カヌー旅はこれまでのどんな旅とも異なる、さらにアドベンチャラスな経験でした。

もし、カヌーに乗っている間にバランスを崩したら転覆してしまうし、泳いで陸まで辿り着くことができなかったら・・・
もし、波がすごいところに行ってしまったら転覆してしまって、そこには岩があるかもしれないし・・・
もし、熊に遭遇したら・・・もし、狼に遭遇したら・・・

これまでしてきた旅の中で一番死と隣り合わせの旅でした。
その中で、自然への畏怖のような感情が生まれてくるのを感じ、もしかすると、古代の人々はこういう感情を日常的に抱いていたのかな、なんて想像しました。

AZUSA
AZUSA
この機会を与えてくれたこと、カヌー旅に慣れた人と一緒に行けたことにもとても感謝です

来年の春から秋は、たくさんカヌー旅をするぞー!


最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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