2度目の中央アジア旅では、中国からカザフスタンへ渡航後、アルマティからバスに乗りキルギスを訪れました。
カザフスタンに比べ経済的な貧しさを感じましたが、そこで生きる人々と接し、大好きな国の一つになりました。
そんなキルギスの、首都ビシュケクの様子をご紹介しようと思います。
◯日程
2016/10/27~29石家荘(中国)
2016/10/29~31北京(中国)
2016/10/31~11/2アルマティ(カザフスタン)
2016/11/2~11/4ビシュケク(キルギス)
2016/11/4~11/7カラコル(キルギス)
2016/11/7~13ビシュケク
2016/11/13~18アルマティ
2016/11/18ウルムチ(中国、トランジット)
2016/11/19~20フフホト(中国、内モンゴル自治区)
2015/11/21帰国
CONTENTS
キルギスの首都 ビシュケクとは?
ビシュケクとは、キルギス北部 イリ・アララト山脈の麓に位置するキルギスの首都。
ビシュケクという名前は、中央アジアで飲まれている馬乳酒(クムス)を作るときの攪拌機の名前に由来するそうです。
もともと、この場所は天山山脈を通るキャラバンの停泊地としてソグド人によって造られたと考えられており、15世紀から19世紀初めにかけ、キルギス人がやってきたと言われています。(キルギス人ってなんなのか・・・という話を調べていくと、史記の時代まで遡ってまだ分かっていないことやいろいろな説があるようで、長くなりそうなので割愛します)
その後19世紀末からロシア帝国の侵攻が始まり、20世紀初めにはソ連内の自治共和国に。
1991年にはキルギスタン共和国として独立を果たしました。
ソ連時代にはビシュケクには多くのロシア人が住んでいたそうですが、独立以降急速に減っていき、2009年にはキルギス人が60%、そのほか高麗人、ウイグル人、タタール人、ドンガン人、ウクライナ人などが住む多民族都市となっています。
カザフスタン アルマティからキルギスの首都ビシュケクへ
アルマティのサイランバスターミナルでビシュケク行きのバス(バン)を探し、乗車。
当時は1,500テンゲでチケットを購入することが出来ました。
当時スーツケース旅行をしていた私。なんとか乗れましたが、結構人が多く、あとで来た人の中には乗れてない人もいました。(荷物は小さめの方が良い)
その後、14時ぐらいにビシュケクに到着。家から上がる煙や(おそらく石炭で調理している)道の様子(アスファルトで舗装されていない、歩道がきれいに整備されていない、デコボコ)などから、同じ中央アジアでも、全く別の世界に来たんだな・・・と言うことを感じたのを覚えています。
実際、世界のGDPランキングを見ると、カザフスタン55位、ウズベキスタン75位に比べキルギス146位、同じく貧しい国と言われているタジキスタン149位とかなりの差がついています。(2021年GDPランキング)
そこに暮らす人々と話すことで、さらにその実感は深まるのでした。
秋のビシュケク街歩き
アルマティに似て、公園や遊歩道が整備されているビシュケク。
秋、木々が色づいていてとても美しい光景を見ることが出来ました。
キルギスといえば、英雄叙事詩「マナス」。
ユネスコの無形文化遺産にも登録されているこの叙事詩は、マナスという王の生涯から始まり、その子孫にまで続く英雄の物語で、口承で伝わってきたそうです。
マナス王の像は、ビシュケクのいろいろなところで見かけます。
こちらは、博物館の前の広場に建つマナス像。近くにはキルギス国旗が掲げられています。
国立劇場の前に建つマナス像は、竜と戦っている場面。
そのほか、キルギスに関係があるものをモチーフにした像がいろいろなところにありました。散策ついでに像を見て回るのも面白いかもしれません。
オシュバザール
ビシュケク西部にあるオシュバザール。
ビシュケクの中で最大のバザールの一つで、食品や衣類、日用品、伝統衣装や楽器など、なんでも揃います。
かなり混み合っており、「地球の歩き方」やネットの情報ではスリや強盗に注意、と書かれていましたが、私が行ったときには、特に危険は感じませんでした。
この木みたいなやつ、どんなふうに使うんだろう?
体育館のような建物の中には、香辛料やドライフルーツ、お花などが売られています。
お肉コーナーには、いろいろな部位のお肉が売られています。日本ではあまり見かけない、「どう使うの!?」という部位まで様々。
ここで働く人が、写真撮影に応じてくれました。
そのほか、日本では全く見かけないハチミツを固まらせたもの?や、
こちらも日本では見かけないような・・・スープとかに入れる草とか。
オシュバザールは広大で、体育館のようなコンクリートでできた建物だけでなく、トタン屋根の建物が密集したエリアもありました。
建物の屋根がそれぞれ覆いかぶさって、全体の屋根になっているという不思議な光景が見られます。
ここでしか見られないものが多く、雰囲気もここならでは。ビシュケクを訪れたら一度は訪れるべき場所でした。
ビシュケク 食べ物巡り
※2016年はまだベジタリアンじゃなかったので、この地方独特のお肉を使った料理を食べていました。
サモサ
ビシュケクには、素朴な食べ物が色々ありました。
まずは街中のテイクアウト専門店で買った、サモサ。
カザフスタンやウズベキスタンのものとはまた違う、日本で言う「おやき」スタイルのサモサでした。
中には野菜とお肉を炒めたものが入っており、外側の皮には焼き目がついて美味しい〜
アイスクリーム
お次にご紹介するのは、アイスクリーム。
旧ソ連圏の国々では街中で売っているアイスクリームをよく見かけますが、見た目の可愛さはビシュケクのものが一番でした。
ヘラを使って盛り付けるスタイルがなんだか懐かしく、秋田の夏の風物詩「ババヘラアイス」のようですね。
プロフ
お次は、中央アジアに行ったら必ず食べたい!プロフ。
ウズベキスタンの首都、タシケントにあるバザールで食べたものに比べ、ご飯の上にお肉やニンジンが載っていてボリュームがあるように見えます。いろんなお店のプロフを食べ比べるのも楽しいかもしれませんね。
タシケントで食べたサモサやプロフはこちらから↓
ラグマン
中央アジアで食べられている、トマトベースのスープを使った麺、ラグマン。ビシュケクでも食べましたが、ここのものはなぜかトッピングにゼリーのようなものが載っていてとても不思議でした。これ、なんだろう?
実は、ビシュケクで、ストリートフード「シャワルマ」を食べてお腹を壊しました。熱が出て、吐いて、1週間くらい調子が戻らなかったです・・・。学生などが多く買っており繁盛しているお店だったので、大丈夫かと思ったのですが・・・。生っぽい野菜を使っているお店や、ストリートフードにはやはり注意が必要ですね。
ビシュケクのナイトライフ
ホステルで知り合った人に誘われ、クラブを訪れました!こんなところでナイトライフを経験できるなんて、貴重な体験だったな、と思います。
シャワルマでお腹を壊し、本調子でなかった私はここでお酒を飲んで気分が悪くなり、途中退場・・・。旅に慣れてきて、自己管理が甘くなっていたのかな。反省です。
この後、ホステルで出会った人の親戚の家にホームステイさせてもらえることになりました。そこでお家に滞在させてもらったり、話をする中で、キルギスの貧富の差、ソ連時代のこと、今のキルギス社会の課題、などの一側面を知り、ビシュケクでのこのちょっとばかり煌びやかな「富裕層の暮らし」みたいなものに複雑な心境を抱くようになりました。
その話は、次の記事でまとめようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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