こんにちは!AZUSAです。6月といえば「プライド月間」。トロントでは1ヶ月を通してさまざまなイベントが行われ、月末にはYongeストリートで大規模なパレードが開催されました。
この記事では、プライド月間やプライド・パレードの意味合い、パレードに実際に参加してみてどうだったか、見かけた素敵な言葉たちについてまとめていこうと思います。
CONTENTS
プライド月間・パレードの歴史
Pride Monthとは、LGBTのプライドを記念する月のことで、一般的に6月に開催されます。伝統的に、この期間はパレードやプロテスト、ドラァグパフォーマンスなどさまざまなイベントが開催されます。
Pride Monthの起源は1969年6月28日に遡ります。この日、ニューヨークにあったゲイバー「ストーンウォール・イン」でクィアの人々と警察の間で暴動が起こりました。
この暴動はクィアの人々の権利を要求する運動になり、アメリカ全州やヨーロッパ、カナダ、オーストラリアなどにも広まっていったそう。
翌年にストーンウォール1周年を記念してニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴで最初のプライドパレードが開かれ、現在に至ります。
プライド月間やそれぞれの旗の意味などをこちらの記事にまとめています。

トロントのプライドパレード
トロントのプライドパレードは、世界でも最大規模のプライドパレードの1つで、40年以上前の1981年に始まりました。
トロント プライドの中心は、チャーチ・ストリート。このエリアは”ゲイ・ヴィレッジ”として知られており、多くのゲイの人々が多く住んでおり、ドラァグ・ショーを開催するバーや有名な本屋、コミュニティ・センターなどがあります。
その隣、ヤングストリートでパレードは開催されました。
プライドパレードに行きました
プライドパレードは午後2時からスタート。ヤングストリートに集合して、友人たちと一緒に見ることになりました。
この日は無料のお酒の缶や水ボトルなどを配布している団体もいて、早めに到着した私はお酒2本ももらってしまいました。また、早く到着してパレードのために良い位置で待機している人もおり、どれだけトロントの人々がプライドパレードを楽しみにしていたかが分かりました。
パレード開始。最初はバイクの行列から始まります。写真には写せていないけど、建物の2階からくつろぎながらパレードを見ている人もいて、なんだか自由な雰囲気!
この日の気温は日本の夏ほど高くないのですが、日差しがキツく日の当たる場所に立っていると体力が奪われます。
ドラアグクイーン。このように荷台に人が乗れる形式のトラックに、ダンサーが乗っていたり、DJが乗っていたり。
驚いたのが、本当にさまざまな企業・団体がパレードに参加していること。大きい企業だとGoogleやApple、IKEA、カナダの大手銀行・・・上の写真はガン関係の団体と思われます。
大きな企業ほど色々オリジナルグッズを作っていて、うちわやサングラス、ステッカーなどを配りながら歩いていました。
そして、なんと言っても驚いたのが・・・素っ裸の人がいたこと!そういう主張をしている人たちのようで、パレードが終わっても素っ裸でした。この日はOKみたい。
また、新しく発見したものとしては「パピーフラッグ」。ペット・プレイというのが好きな人たちの団体が、動物の被り物を被りながら犬の骨をあしらった旗を掲げていました。↓
他にも、よく知られたレインボーフラッグのほかにピンク、グリーン、本当にたくさんの種類の旗が掲げられていて・・・それらの旗や人々の歓喜の様子に、「ありのままの自分を祝福しよう!」というポジティブなメッセージを受け取りました。
パレードは午後2時に始まり、なんと7時くらいに終わりました。ずっと直射日光の当たる場所に立っているのはキツイので、日陰に移動したり、タピオカミルクティー屋に入って休憩したりして1日を楽しみました。
なんと、プライドパレードの後はアフターパーティーなるものがあります。この日はなんでも無礼講!って感じで、多くの人が騒ぎ楽しんでいました。
インスタグラムのリールで一部始終をまとめてみました。
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人々が掲げていたさまざまなメッセージ・フラッグ
パレード中はビデオをずっと撮っていました。多くの人がそれぞれの主張を書いたボードを持って練り歩いていて、その中には印象深いものがたくさんありました。それらを一部ご紹介します。
LOVEWINS。
他にもLOVEISLOVEというメッセージは多くの人が掲げていたなあ。
ピンク、白、水色の旗はトランスジェンダーの旗。
トランスジェンダーの旗と、その上に掲げられているのは何だろう?
I LOVE MY GAY KIDーLGBTQの子供を持つ親の団体。
We Love Rainbow SeniorsーLGBTQのシニアを支援する団体
パンセクシュアルのフラッグ
LOVE IS NOT A PIE
SHARE IT AND IT MULTIPLIES
私が最も胸を打たれたのは・・・
NOT ALL LOVE IS ROMANCE
これに自分当てはまる気がするんだよなー
プライドパレードを通して、これまで目を背けていた自分のことにももう一度目を向けてみようかな、、そして、どんな自分でもOK!なんだよな、と改めて思いました。
驚いたこと:選挙前だったので各候補者もパレードに参加していた
パレードで驚いたことが、、パレードの翌日はトロントの市長を決める選挙だったのですが、その候補者も何人かパレードに参加していたということ。
他にも政党が参加していたり・・・日本じゃ、こういうイベントに政治団体が参加するってことはあまりない気がしたので、驚きました。一緒に行っていた韓国人の友人も、韓国じゃあり得ない!と言っていました。
チャーチストリートの様子
トロントのLGBTQコミュニティの中心地、チャーチストリートでは、アクセサリーショップからアダルトショップまで(!?)いろんな露店が出ていました。
この通りには、ドラァグショーを開催しているバーがいくつかあり、外からもその様子を見ることができました。
日が暮れると大人のパーティー会場に。
チャーチストリートのスーパーマーケットに入ると、こんな装飾がされていて、街全体でプライドが祝われているなーって嬉しい気持ちになりました。
6月は、ここ以外にもたくさんの企業のロゴが虹色になったり、デパートなどにも虹色の装飾が表れたりと、本当に街中でレインボーを見る機会が多かったです。
おわりに
この日は2時前に集合して、最終的に解散したのは夜10時過ぎごろ。1日中、自由の風を感じて、人々の喜びを感じて、自分もそれに参加して、とてもハッピーでピースフルでした。
たくさんの企業が賛同してパレードに参加している姿を見ると、そして自分の会社はLGBTQフレンドリーだよ!という姿を見ると、たとえもしそれが会社のイメージアップのためだとしても、多くの人の自己肯定感や、自分のありのままを認められる気持ちにポジティブな影響を与えるんじゃないかな。と思いました。少なくとも私個人には良い影響があった!
これからも一つの大きいテーマとして、観察して/時には参加して?行きたいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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